源氏物語「若菜上」定期テスト対策|あらすじ・人物関係・重要ポイント

高校古文・定期テスト対策

源氏物語「若菜上」テスト対策|女三の宮の降嫁・紫の上の苦悩・唐猫の綱

高校教科書に採られやすい二つの場面を分けて、あらすじ・人物の心情・現代語訳・和歌・敬語・文法まで整理します。

三日がほど夜深き鶏の声暁の雪唐猫の綱柏木と女三の宮
最初に人物を固定

「若菜上」の登場人物相関図

源氏物語 若菜上の人物相関図。光源氏、紫の上、女三の宮、柏木の関係を整理

まずは、光源氏・紫の上・女三の宮・柏木の四人を押さえれば、二つの教科書範囲がつながります。

まずはここだけ

「若菜上」で最初に押さえる3点

1

女三の宮が降嫁する

出家を決めた朱雀院は、愛娘の将来を案じ、光源氏に後見を託します。源氏は断りきれず、女三の宮を六条院に迎えます。

2

紫の上は平静を装う

紫の上は深く傷つきますが、嫉妬を表に出せば人の笑いものになると考え、何事もないように振る舞います。

3

唐猫が運命を動かす

唐猫の綱が引っ掛かって御簾が開き、柏木は女三の宮を垣間見ます。偶然の出来事が、後の悲劇の出発点になります。

基本情報

作品と人物の立場

作品
『源氏物語』
作者
紫式部
第三十四帖「若菜上」
時期
光源氏の壮年期
人物立場テストで押さえる心情・行動
光源氏六条院の主人。紫の上を深く愛する一方、朱雀院の依頼を受ける紫の上を傷つけたくないが、女三の宮を粗末にもできず、板挟みになる
紫の上六条院で事実上の中心となってきた女性女三の宮の高い身分を意識し、将来への不安と屈辱を内側に隠す
女三の宮朱雀院の第三皇女。源氏に降嫁する若い内親王身分は高いが幼く、宮中女性としての慎みや用心が十分ではない
柏木太政大臣の長男。女三の宮を望んでいた青年結婚後も思いを捨てられず、垣間見によって恋情を決定的に深める
夕霧光源氏の子。柏木の友人同じ場面を見ても、まず女三の宮側の不用意さと人目を気にする
全体の流れ

教科書範囲がつながる7ステップ

1

朱雀院が出家を決意

自分の死後、幼い女三の宮を守る人物がいないことを心配します。

2

光源氏が後見を引き受ける

朱雀院の強い依頼を、源氏は「え聞こえ否びず」、断ることができません。

3

紫の上に結婚を打ち明ける

源氏は愛情が変わらないと説明します。紫の上は表面上、穏やかに受け入れます。

4

女三の宮が六条院へ降嫁

内親王にふさわしい盛大な儀式が行われ、源氏は三夜続けて女三の宮のもとへ通います。

5

紫の上が苦悩する

和歌で不安を示しながらも、人前では平静を装い、夜は眠れずに過ごします。

6

六条院で蹴鞠が行われる

柏木・夕霧らが集まり、女三の宮と女房たちも御簾の内側から見物します。

7

柏木が女三の宮を垣間見る

唐猫が御簾を引き開けたため、柏木は女三の宮の姿をはっきり見て、思いを募らせます。

範囲A

「女三の宮の降嫁」「三日がほど」「夜深き鶏の声」現代語訳

この範囲の中心は、女三の宮そのものよりも、結婚によって揺らぐ紫の上の心です。「本音」と「表面の態度」を分けて読みましょう。

1|「三日がほど」― 婚姻が公になる三日間

三日がほどは、夜離れなく渡りたまふを、年ごろさもならひたまはぬ心地に、忍ぶれど、なほものあはれなり。

現代語訳:三日ほどの間、光源氏が毎夜欠かさず女三の宮のもとへお通いになるので、紫の上は長年そのようなことに慣れていなかった気持ちから、こらえようとしても、やはりしみじみと悲しく感じる。

心情:「忍ぶれど」が重要。紫の上は悲しみを消したのではなく、外に出さないように耐えています。

2|紫の上は将来への不安を和歌にする

目に近く移れば変はる世の中を
行く末遠く頼みけるかな

現代語訳:目の前の二人の関係さえ変わってしまう世の中なのに、私はあなたとの遠い将来まで変わらないものと頼りにしていたことですよ。

ポイント:表面は穏やかでも、「源氏の愛情も変わるのではないか」という不安と自嘲が込められています。

3|光源氏は変わらない契りを誓う

命こそ絶ゆとも絶えめ定めなき
世の常ならぬ仲の契りを

現代語訳:命は絶えることがあっても仕方がない。しかし、不確かな世の中にあっても、私たちの仲の契りは世間一般のように変わるものではないのだ。

注意:源氏は愛情を誓いますが、行動としては女三の宮のもとへ行かなければなりません。言葉と状況のずれが紫の上を苦しめます。

4|紫の上は人前で平静を装う

さこそつれなく紛らはしたまへど、さぶらふ人びとも、(中略)おのがじしうち語らひ嘆かしげなるを、つゆも見知らぬやうに、いとけはひをかしく物語などしたまひつつ、夜更くるまでおはす。

現代語訳:紫の上はそのように何でもないように気持ちをごまかしていらっしゃるが、女房たちはそれぞれ語り合って嘆いている。紫の上は少しも気づかないようなふりをして、たいそう優雅に話などをしながら、夜が更けるまで起きている。

記述対策:紫の上が平静を装うのは、誇りを守り、嫉妬する姿を周囲に見せて「人笑へ」になることを避けるためです。

5|「夜深き鶏の声」― 隠された苦悩

風うち吹きたる夜のけはひ冷やかにて、ふとも寝入られたまはぬを、(中略)夜深き鶏の声の聞こえたるも、ものあはれなり。

現代語訳:風が吹く夜は冷え冷えとして、紫の上はなかなか眠ることがおできにならない。まだ深夜なのに鶏の声が聞こえるのも、しみじみと悲しく感じられる。

情景の効果:冷たい風・深夜・鶏の声が、紫の上の孤独、眠れない長い夜、源氏を待つつらさを強めています。

6|源氏は紫の上を夢に見て急いで戻る

かの御夢に見えたまひければ、うちおどろきたまひて、いかにと心騒がしたまふに、鶏の音待ち出でたまへれば、夜深きも知らず顔に、急ぎ出でたまふ。

現代語訳:紫の上が源氏の夢にお現れになったので、源氏は目を覚まし、どうしたのだろうと胸騒ぎがする。鶏の声を待ちつけると、まだ深夜なのを知らないふりをして、女三の宮のもとを急いで出る。

心情:源氏の紫の上への愛情は強いままです。ただし、その愛情だけでは紫の上の社会的・心理的不安を消せません。
和歌の対比

紫の上と光源氏の和歌をセットで覚える

紫の上|変化への不安

目に近く移れば変はる世の中を
行く末遠く頼みけるかな

「目に近く」と「行く末遠く」を対比し、目の前で起きた変化から将来への不信を表します。

光源氏|不変の契り

命こそ絶ゆとも絶えめ定めなき
世の常ならぬ仲の契りを

「命は絶えても二人の契りは絶えない」と、紫の上だけは特別だと返しています。

答案の型:紫の上の歌は「愛情の変化への不安」、源氏の歌は「二人の契りは世間一般とは違い不変だという誓い」。二首の応答関係まで書けば得点しやすくなります。
心情問題

紫の上と光源氏の「本音」と「行動」

紫の上

  • 本音:源氏の愛が変わる不安、女三の宮の身分への圧迫感、将来への警戒
  • 行動:嫉妬や悲しみを隠し、優雅に話を続ける
  • 理由:自尊心を守り、周囲の同情や嘲笑の対象になるのを避けたい

光源氏

  • 本音:紫の上への愛は変わらないが、朱雀院への責任も果たしたい
  • 行動:紫の上を慰めながら、婚礼の三日間は女三の宮のもとへ通う
  • 矛盾:誠意ある言葉と、紫の上を傷つける現実の行動が両立しない
「暁の雪」採録範囲

夜明け前の雪と「あは雪」の贈答

源氏が紫の上のもとへ戻る

妻戸押し開けて出でたまふを、見たてまつり送る。明けぐれの空に、雪の光見えておぼつかなし。名残までとまれる御匂ひ、「闇はあやなし」と独りごたる。

現代語訳:源氏が妻戸を開けて出て行くのを、女三の宮はお見送りする。明けきらない空に雪明かりがぼんやり見え、源氏の残り香が漂っている。「闇はわけもなく物を見えなくする」と独り言を言う。

古歌の引用:「闇はあやなし」は、闇が色を見分けさせないという古歌を踏まえます。雪の白さ・残り香・薄暗さが、暁の余情を作ります。

源氏から女三の宮へ

中道を隔つるほどはなけれども
心乱るる今朝のあは雪

現代語訳:二人の間に遠い道が隔てているわけではないけれど、今朝の淡雪のように私の心は乱れています。

女三の宮から源氏へ

はかなくてうはの空にぞ消えぬべき
風にただよふ春のあは雪

現代語訳:私は頼りなく、空に浮いたまま消えてしまいそうです。風に漂う春の淡雪のように。

掛け合わせ:二首とも「あは雪」を用い、源氏の落ち着かない心と、女三の宮の頼りない立場を響き合わせています。
範囲B

「唐猫の綱」「柏木と女三の宮」現代語訳

この範囲は、唐猫の動き → 御簾が開く → 柏木の垣間見 → 恋情の深化という因果関係と、柏木・夕霧の反応の違いが中心です。

1|唐猫が御簾を引き開ける

唐猫のいと小さくをかしげなるを、すこし大きなる猫追ひ続きて、にはかに御簾のつまより走り出づるに、人びとおびえ騒ぎて、そよそよと身じろきさまよふけはひども、衣の音なひ、耳かしかましき心地す。

現代語訳:とても小さくかわいらしい唐猫を、少し大きな猫が追いかけ、突然、御簾の端から走り出したので、女房たちは驚き騒ぐ。ざわざわと動き回る様子や衣ずれの音が、耳にやかましいほどである。

2|綱が引っ掛かり、御簾が開く

綱いと長く付きたりけるを、物にひきかけまつはれにけるを、逃げむとひこしろふほどに、御簾の側いとあらはに引き開けられたるを、とみにひき直す人もなし。

現代語訳:猫にはたいそう長い綱が付いており、それが物に引っ掛かって絡みついたのを、猫が逃げようとして強く引っ張るうちに、御簾の端がすっかりあらわになるほど開けられたが、すぐに直す人もいない。

因果関係:猫が逃げようと引っ張る → 長い綱が物に絡む → 御簾が開く → 女三の宮の姿が外から見える、の順です。

3|柏木が女三の宮を垣間見る

几帳の際すこし入りたるほどに、袿姿にて立ちたまへる人あり。階より西の二の間の東の側なれば、まぎれどころもなくあらはに見入れらる。

現代語訳:几帳の端から少し奥に入ったあたりに、袿姿で立っていらっしゃる人がいる。柏木の位置からは隠れる所もなく、はっきりと中を見通すことができる。

「らる」:「見入れらる」の「らる」は可能。「見ることができる」の意で、「まぎれどころもなく」と対応します。

4|女三の宮の姿

御髪のすそまでけざやかに見ゆるは、糸をよりかけたるやうになびきて、(中略)姿つき、髪のかかりたまへる側目、言ひ知らずあてにらうたげなり。

現代語訳:髪は裾までくっきり見え、より合わせた糸のようになびいている。姿や髪のかかった横顔は、言い表せないほど上品でかわいらしい。

描写の効果:衣の重なり・髪・横顔を順に描き、柏木の視線が女三の宮へ引き寄せられていく様子を表します。

5|夕霧は咳払いで注意を促す

大将、いとかたはらいたけれど、はひ寄らむもなかなかいと軽々しければ、ただ心を得させて、うちしはぶきたまへるにぞ、やをらひき入りたまふ。

現代語訳:夕霧はとても見苦しく気がかりに思うが、近寄って行くのもかえって軽率なので、ただ女三の宮に気づかせようとして咳払いをなさると、女三の宮はそっと奥へお入りになる。

6|柏木の恋情が決定的になる

まして、さばかり心をしめたる衛門督は、胸ふとふたがりて、(中略)さらぬ顔にもてなしたれど、「まさに目とどめじや」と、大将はいとほしく思さる。

現代語訳:まして、以前からあれほど女三の宮に心を寄せていた柏木は、急に胸がいっぱいになる。何でもない顔を装ってはいるが、夕霧は「目を留めずにいられるはずがない」と気の毒に思う。

対比:柏木も平静を装いますが、内心では恋情がさらに燃え上がります。夕霧はそれを見抜いています。
頻出比較

夕霧と柏木の心理・行動の違い

夕霧

  • 女三の宮が外から見える状態を「かたはらいたし」と感じる
  • 自分が近寄るのも軽率だと判断する
  • 咳払いで女三の宮に気づかせ、奥へ入らせる
  • 柏木が心を動かしたことまで察する

柏木

  • 以前から女三の宮との結婚を望んでいた
  • 女三の宮の姿に自然と目を奪われる
  • 何でもない顔を装うが、胸がふさがるほど動揺する
  • 女三の宮を思わせる唐猫を抱き、恋情を重ねる
記述答案:夕霧は女三の宮の不用意な姿を気遣い、咳払いで奥へ入るよう知らせる。一方、柏木は以前からの恋心のため女三の宮に目を奪われ、垣間見によって思いをさらに募らせる。
重要古語

意味を問われやすい語句

語句本文での意味覚え方・文脈
降嫁皇女が皇族以外の男性に嫁ぐこと女三の宮が臣下の立場にある光源氏へ嫁ぐ
後見世話をし、社会的に守る人朱雀院が女三の宮に必要だと考えたもの
夜離れ男が女のもとへ夜に通わないこと「夜離れなく」=毎夜欠かさず
つれなし平然としている、何でもない様子だ紫の上が悲しみを隠す態度
うしろめたし将来が気がかりだ、不安だ「後ろ暗い」ではなく、先行きへの心配
ものあはれなりしみじみと心を動かされる、悲しい深夜の鶏の声と紫の上の孤独
しどけなしだらしない、乱れている几帳をきちんと整えていない女房たち
世づく世慣れる、世間的になるここでは奥ゆかしさを欠く方向の表現
ひこしろふ引っ張る、強く引く逃げようとする唐猫の動作
とみにすぐに、急に「とみにひき直す人もなし」=すぐ直す人もいない
あてなり上品だ、高貴だ女三の宮の横顔の描写
らうたげなりかわいらしい、いじらしい女三の宮の幼く愛らしい印象
かたはらいたし見苦しい、気の毒だ、気がかりだ夕霧が人目と女三の宮の不用意さを気にする
文法・敬語

助動詞・係り結び・敬語の方向

本文文法事項訳・ポイント
忍ぶれ接続助詞 已然形+ど「こらえるけれども」。逆接の確定条件
頼みけるかな詠嘆 けり連体形+かな「頼りにしていたことだなあ」。過去を振り返る気づきと詠嘆
こそ絶ゆとも絶え係り結び こそ+已然形「命は絶えることがあっても仕方がない」。結びの「め」は助動詞「む」の已然形
世の常ならぬ打消 断定「なり」未然形+ず連体形「世間一般のものではない」
つゆも見知ら呼応 つゆ+打消「少しも気づかない」。実際には知っていて、知らないふりをする
うしろめたく思しなりぬる係り結び ぞ+連体形「不安にお思いになるようになった」。完了「ぬ」の連体形が「ぬる」
見えたまひければ原因 けり已然形+ば「夢にお現れになったので」
なつかぬにや疑問 打消「ず」連体形+に+や「なついていないのであろうか」
逃げ意志 助動詞む猫が「逃げよう」とする意志
引き開けられたる受身+完了「引き開けられている」。らる+たり連体形
見入れらる可能 助動詞らる「見通すことができる」。隠れる所のない位置関係を表す
ぞ見ゆる係り結び ぞ+連体形終止形「見ゆ」ではなく、連体形「見ゆる」で結ぶ

敬語の方向

表現種類誰への敬意か
渡りたまふ尊敬動作主の光源氏
思しなりぬる尊敬動作主の紫の上。「思す」=お思いになる
見えたまひければ尊敬夢に現れた紫の上
立ちたまへる尊敬動作主の女三の宮
見返りたまへる尊敬動作主の女三の宮
うちしはぶきたまへる尊敬動作主の夕霧
敬語問題の解き方:先に「誰がその動作をしているか」を確定し、その人物に対する作者からの敬意と考えます。「たまふ」だけを見て機械的に光源氏と決めないこと。
古典常識

場面理解に必要な平安時代の常識

三日間の婚姻儀礼:男性が女性のもとへ三夜続けて通うことが、結婚を公にする重要な段階でした。
内親王の威勢:女三の宮は朱雀院の皇女。六条院への降嫁は、紫の上に強い社会的圧力を与えます。
御簾と几帳:高貴な女性の姿を男性の視線から隠す調度。開いたままなのは重大な不用意です。
垣間見:男性が物の隙間から女性をのぞき見る物語上の型。ただし、この場面では唐猫による偶然がきっかけです。
袿姿:女三の宮はくつろいだ姿で見られます。公的な装いではないため、場面の危うさが増します。
蹴鞠:貴族男性の遊び。男性たちが庭に集まり、女房たちが内側から見物したことが垣間見の条件になります。
記述問題対策

定期テストで狙われる問いと答え方

よく出る問い答案に入れる要素
紫の上はなぜ「つれなく」振る舞うのか女三の宮の降嫁に傷ついているが、嫉妬を表に出して周囲の同情や嘲笑を受けるのを避け、自尊心を守るため
「夜深き鶏の声」にはどのような効果があるか冷えた深夜と長く眠れない時間を感じさせ、紫の上の孤独・悲しみ・源氏を待つつらさを強調する
二首の和歌はどのように対応するか紫の上は愛情の変化への不安を詠み、源氏は二人の契りだけは変わらないと答える
御簾が開いた経緯を説明せよ唐猫が逃げようとし、長い綱が物に絡んで強く引かれ、その結果、御簾が外から見えるほど開いた
夕霧と柏木の違いを説明せよ夕霧は不用意な状態を気にして咳払いで知らせるが、柏木は以前からの恋心によって女三の宮に目を奪われ、思いを深める
唐猫は物語上どのような役割を持つか男女を隔てる御簾を偶然開き、柏木の恋を決定的にして、後の悲劇を動かすきっかけとなる
テスト直前

「若菜上」最終チェック

  • 朱雀院は出家後の女三の宮を心配し、光源氏に後見を託す。
  • 女三の宮の降嫁は、紫の上の愛情面だけでなく社会的な立場も揺るがす。
  • 紫の上は不安と悲しみを抱えながら、誇りを守るため平静を装う。
  • 紫の上の歌は「変化への不安」、源氏の返歌は「不変の契り」。
  • 深夜の鶏の声と暁の雪は、人物の孤独や揺れる心を映す情景である。
  • 唐猫の長い綱が物に絡み、御簾が開いたため、柏木は女三の宮を垣間見る。
  • 「見入れらる」の「らる」は可能。
  • 夕霧は人目と礼儀を気にし、柏木は恋情を深める。
  • 唐猫は、柏木と女三の宮をめぐる後の悲劇を始動させる装置である。
続けて復習
教材名から該当箇所へ

高校教科書で扱われる「若菜上」の主な範囲

「若菜上」は長い巻ですが、高校教科書の本文は大きく次の二系統です。学校で配られた教科書・プリントの題名を見て、対応する方から復習しましょう。

範囲A|紫の上の苦悩

「女三の宮の降嫁」「三日がほど」「紫の上の苦悩」「夜深き鶏の声」「暁の雪」は、女三の宮との結婚をめぐる紫の上と光源氏の場面です。
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範囲B|柏木の垣間見

「唐猫の綱」「柏木と女三の宮」「女三の宮と柏木」は、唐猫が御簾を開き、柏木が女三の宮を見てしまう場面です。
範囲Bへ進む

教科書での教材名中心人物このページの対応箇所
女三の宮の降嫁/三日がほど光源氏・紫の上・女三の宮結婚の三日間、紫の上と源氏の和歌、紫の上の不安
紫の上の苦悩/夜深き鶏の声紫の上・光源氏平静を装う紫の上、眠れない夜、急いで戻る源氏
暁の雪紫の上・光源氏・女三の宮夜明け前の雪、源氏の帰還、女三の宮との「あは雪」の贈答
唐猫の綱/柏木と女三の宮/女三の宮と柏木柏木・女三の宮・夕霧唐猫の騒ぎ、御簾、垣間見、夕霧と柏木の反応の違い