なぜこの大学を選んだのか?志望理由書・面接の答え方【例文】

大学受験|総合型選抜・学校推薦型選抜

「なぜこの大学なのか」
志望理由書・面接の答え方

「雰囲気が良い」「カリキュラムに魅力を感じた」だけでは、大学名を入れ替えても通じてしまいます。 必要なのは、自分が深めたい問いと、その大学の具体的な学び方を結びつけることです。

QUESTION INTENT

「なぜこの大学なのか」で確認される4つのこと

大学によって評価項目は異なります。まず募集要項、選抜方針、アドミッション・ポリシーを確認したうえで、次の4点を自分の言葉で説明できるようにします。

01

学びたいテーマがあるか

興味のある分野を挙げるだけでなく、何を知りたいのか、どんな疑問を深めたいのかを示します。

02

関心に至る経験があるか

探究、部活動、読書、身近な出来事などを通じて、考えや行動がどう変わったかを伝えます。

03

大学との接続が具体的か

授業名を知っているかではなく、その授業・研究・実習を自分の問いにどう使いたいかが重要です。

04

入学後の行動が見えるか

学びたいという希望だけで終わらず、入学後に何を調べ、試し、身につけたいのかまで考えます。

大学の魅力をほめることが目的ではありません。自分の問題意識を深めるために、その大学の学び方がなぜ合っているのかを説明する質問です。

UNIVERSITY / FACULTY / DEPARTMENT

大学・学部・学科を選んだ理由は分けて考える

「なぜこの大学ですか?」に対して学問分野の話だけをすると、同じ学部がある他大学との差が見えません。反対に、大学の制度だけを並べると、何を学びたいのかが弱くなります。

質問 答える中心 具体化する材料
なぜこの分野・学部か 自分が深めたいテーマや問題意識 原体験、探究、読書、行動、残った疑問
なぜこの大学か その大学の教育方法や学ぶ環境との相性 授業構成、研究、実習、地域・企業連携、施設
なぜこの学科か より具体的な専門領域と入学後の学び 履修モデル、ゼミ、教員の研究、卒業研究
「この大学でしか学べない」と無理に言い切る必要はありません。複数の特徴を比較し、自分の目的に対して、この大学の組み合わせが合う理由を示せれば説得力が生まれます。

WEAK ANSWERS

弱く見えやすい答え方と直し方

「オープンキャンパスで雰囲気が良かったから」
直し方何を見て、誰のどんな話を聞き、入学後の学びをどう具体的に想像できたのかまで説明します。
「貴学のカリキュラムに魅力を感じました」
直し方科目名を挙げるだけでなく、そこで何を調べ、どんな力を身につけたいかを自分の課題とつなげます。
「将来に活かせると思ったから」
直し方何を、誰やどの課題に、どのように活かしたいのかを示します。職業名が未確定でも方向性は言えます。
「家から通いやすく、知名度もあるから」
直し方現実的な条件として否定する必要はありませんが、志望理由の中心は学びたい内容と入学後の行動に置きます。

FOUR PARTS

答えは4つの要素で作る

最初から完成した文章を書こうとせず、次の4つを一つずつ箇条書きにします。経験の説明だけが長くならないよう、大学との接続を独立した要素として考えるのがポイントです。

STEP 1

経験と問題意識

何を経験し、何が気になり、どんな疑問が残ったのか。

STEP 2

深めたいテーマ

大学で何を明らかにしたいのか。分野名より問いを具体化します。

STEP 3

大学固有の根拠

授業、研究、実習などを、その問いにどう使いたいのか。

STEP 4

入学後と将来

何に取り組み、学びをどの課題や相手につなげたいのか。

基本の順序は、結論 → 経験 → 残った問い → 大学での学び方 → 入学後・将来です。面接では結論を先に述べ、質問に応じて各部分を補足できるようにします。

UNIVERSITY RESEARCH

大学固有の根拠は公式情報から探す

パンフレットのキャッチコピーだけでは、他大学との違いを説明しにくいことがあります。志望大学の公式Webや募集要項で、次の情報を確認します。

募集要項・選抜方針設問、評価方法、提出書類、面接内容から何を伝えるべきか確認します。
アドミッション・ポリシー言葉を写さず、自分の経験や行動のどこがつながるかを考えます。
カリキュラム・履修モデル学年ごとの学びの流れと、基礎から専門へどう進むかを確認します。
シラバス授業名だけでなく、到達目標、扱うテーマ、授業方法まで読みます。
教員・ゼミ・研究テーマ自分の問いと近い研究を探し、何を学びたいのかを具体化します。
実習・連携・卒業研究どこで、誰と、何を調べたり実践したりできるのかを確認します。
教授名や授業名を入れただけでは、大学研究の成果を並べただけになります。「その学びを使って、自分は何を確かめたいのか」まで続けてください。

ANSWER EXAMPLE

弱い例文を、大学との接続が見える答えに変える

次は地域・観光分野を想定した構成例です。実際に使うときは、授業・実習・連携先などを志望大学の公式情報で確認してください。

弱い答え

貴学は地域について学べる授業が充実しており、オープンキャンパスの雰囲気も良かったため志望しました。

改善した答え

私が貴学を志望した理由は、地域の魅力を伝えるだけでなく、住民と来訪者が継続的に関わる観光の仕組みを考えたいからです。高校の探究活動で地元商店街を調査した際、イベント当日は人が集まっても、その後の利用につながりにくいことに気づきました。貴学では、調査方法を基礎から学んだうえで、自治体や地域と連携する実習に進み、調査から提案まで経験できます。私は実習で来訪者と店舗の双方に聞き取りを行い、継続的な交流につながる条件を検証したいです。将来は、地域の生活を守りながら交流を生み出す企画に関わりたいと考えています。

改善例では、①経験、②そこで残った課題、③大学の学び方、④入学後に自分が行うこと、⑤将来への接続が一つの流れになっています。

WRITING AND INTERVIEW

志望理由書と面接では、同じ軸を違う形で伝える

志望理由書と面接で主張を変える必要はありません。経験、問題意識、大学での学び、入学後の計画を共通の軸にしながら、書類では根拠を丁寧に書き、面接では結論を短く話して深掘りに備えます。

志望理由書

指定字数と設問を優先し、経験から大学への接続が飛ばないように書きます。大学紹介の要約ではなく、自分が入学後にどう学ぶかを示します。

面接

まず60秒前後で話せる基本回答を作り、「具体的には?」「なぜ本学?」と聞かれたら、自分の言葉で根拠を足せる状態にします。

深掘りされやすい質問

その問題に関心を持った一番のきっかけは何ですか?
他大学にも似た授業がありますが、なぜ本学なのですか?
その分野について、これまで自分で何を調べましたか?
入学後、その授業や実習で何に取り組みたいですか?
思うような結果が出なかった場合、どう学び直しますか?
大学で得た学びを、誰やどの課題に活かしたいですか?

提出・面接前のセルフチェック

大学名を入れ替えても通じる内容になっていない
大学と学部・学科を選んだ理由を分けて説明できる
授業・研究・実習を、自分の問いとつなげている
経験から得た気づきや残った課題が書かれている
入学後に自分が行うことが具体的になっている
原稿を丸暗記しなくても、質問に応じて補足できる

LOGIQA(ロジカ)個別指導

「なぜこの大学か」を、書類と面接の両方で伝わる答えに

志望大学の募集要項・選抜課題・カリキュラムを踏まえ、現在の志望理由書と面接回答の弱い部分を確認します。大学名を入れ替えても通じる文章から、本人の経験と大学の学びがつながる内容まで個別に仕上げます。

初回相談 0円 Zoomで実施 保護者の方も同伴可能

FAQ

「なぜこの大学なのか」に関するよくある質問

「この大学でしか学べないこと」を必ず探す必要がありますか?

必ずしも「この大学にしか存在しない授業」を探す必要はありません。授業構成、研究、実習、連携先、学ぶ順序などを組み合わせ、自分の目的に対してなぜその環境が合うのかを説明する方が自然です。

オープンキャンパスの印象を志望理由にしてもよいですか?

志望のきっかけとして使えます。ただし「雰囲気が良かった」で終わらず、模擬授業、学生や教員との会話、施設見学など、何を通じて入学後の学びを具体的に想像できたのかまで伝えます。

教授名や授業名は必ず入れた方がよいですか?

名前を入れること自体が評価につながるわけではありません。公式情報で現在の担当や内容を確認し、その研究・授業を通じて自分が何を学びたいのかまで説明できる場合に使います。

アドミッション・ポリシーは志望理由書に書くべきですか?

文章をそのまま引用する必要はありません。大学が求める姿勢や力を確認し、自分の経験、行動、入学後の計画のどこがつながるかを具体的に示します。

志望理由書と面接で同じ内容を話してもよいですか?

中心となる主張は同じにします。面接では志望理由書を一字一句暗記せず、結論を短く述べたうえで、質問に応じて経験や大学研究の根拠を補足できるように準備します。