枕草子「二月つごもりごろに」定期テスト対策
枕草子
「二月つごもりごろに」
このページでは、清少納言が公任から送られた下の句に、機転のきいた上の句をつける場面を扱います。和歌の流れ、係り結び、助動詞、音便を重点的に確認します。
このページで扱う範囲
枕草子「二月つごもりごろに」
二月末、雪の降る日に、公任から届いた下の句へ清少納言が上の句をつける場面。
優先度B2枚和歌の流れ・係り結び・べし+む・ウ音便・「〜み」を確認。
テストの狙い
「本文の状況」「なぜ清少納言の返しがうまいのか」「文法空所」を一体で押さえます。
現代語訳文法和歌人物図:誰が何をした?
枕草子「二月つごもりごろに」人物関係
清少納言
作者。中宮定子に仕える。公任からの下の句に、機転のきいた上の句をつける。
藤原公任
教養ある貴族。下の句「少し春ある心地こそすれ」を送る。
中宮定子
清少納言が仕える高貴な女性。御前・上と呼ばれることがある。
公任 → 清少納言側:下の句を送り、上の句をつけるように求める。
清少納言:雪を花に見立てて、気の利いた上の句を返す。
ポイント:「こそ〜すれ」の係り結び、「べからむ」の意味、和歌のつながりが狙われやすい。
全文現代語訳:まず内容をつかむ
この単元は、内容を読むと文法が見えやすくなります。春なのに雪が降っている。このズレが和歌の面白さです。
二月つごもりごろに:現代語訳
1. 二月の終わり、春なのに寒い日
二月の終わりごろ、風がひどく吹き、空はたいそう暗く、雪が少し舞っている日だった。春が近いはずなのに、まだ冬の寒さが残っているような天気である。
旧暦の二月末なので、季節は春。けれど雪が降っていて寒い。このギャップが和歌の材料になる。
2. 公任から下の句が届く
そこへ、藤原公任から「少し春ある心地こそすれ」という下の句が届けられる。これは「少し春らしい気がする」という意味で、雪が降る寒い空の中にも、かすかに春を感じるという表現である。
「こそ〜すれ」は係り結び。こその結びは已然形。
3. 清少納言は返答に悩む
清少納言は、どうすればこの下の句にうまく上の句をつけられるだろうかと悩む。相手は教養ある公任であり、周囲にも見ている人がいる。下手な返しをすれば恥ずかしいため、清少納言は心の中で苦しむ。
「いかでかつくべからむ」の「いかでか」は反語になりやすい。「どうして〜できようか、いや難しい」という感じ。
4. 清少納言が上の句をつける
清少納言は、降る雪を花に見立てて、「空が寒いので、花と見まがうように雪が散っている」という内容の上の句をつける。これによって、公任の「少し春ある心地こそすれ」と自然につながる。
雪=冬、花=春。この見立てがうまい。清少納言の機転と教養が評価される。
5. 返答が評価される
清少納言の返答は、周囲からおもしろい、見事だと評価される。枕草子らしく、宮中での教養勝負の場面であり、清少納言の頭の回転の速さが描かれている。
単なる和歌問題ではなく、「その場で気の利いた返しができる清少納言すごい」という場面。
文法・和歌の重点
係り結び
「少し春ある心地こそすれ」
こそ → 已然形。結びは「すれ」。
反語
「いかでかつくべからむ」
どうしてつけられようか、いや難しい。
べからむ
べから=助動詞「べし」未然形。む=推量。
文法空所で出やすい。
ウ音便
遅う=遅く、いたう=いたく。
元の形と音便名をセットで確認。
〜み
空寒み=空が寒いので。
形容詞語幹+みで原因・理由。
和歌の見立て
雪を花に見立てる。
冬の雪から春の花へつなぐのが清少納言の機転。
枕草子 定期テスト直前チェック
和歌の流れ、係り結び、助動詞、音便、現代語訳を確認します。
モード:全範囲
正解:0 / 0