源氏物語 「桐壺」光源氏の誕生・飽かぬ別れ 定期テスト対策|品詞分解・現代語訳・敬語
源氏物語「桐壺」
光源氏の誕生・飽かぬ別れ
今回の源氏物語は、桐壺帝・桐壺更衣・光源氏をめぐる「桐壺」巻の流れです。まず人物関係をつかみ、棒線部の現代語訳・文法空所・敬語の向きを確認します。
人物図:誰がいて、誰が偉い?
全文現代語訳:まず内容をつかむ
光源氏の誕生:現代語訳
いつの帝の時代であったか、宮中には女御や更衣が大勢仕えていた。その中に、家柄が特別に高いというわけではないが、帝から並外れて深く愛される女性がいた。それが桐壺更衣である。
桐壺更衣が帝の寵愛を一身に受けるので、他の女御や更衣たちはおもしろく思わなかった。「身分が特別に高いわけでもないのに、なぜあの人ばかりが」と、心の中で軽んじたり、妬んだりした。
桐壺更衣が帝のもとへ向かうときも、戻るときも、周囲の人々は意地悪をした。桐壺更衣はたびたび心身を弱らせていった。それでも帝の愛情はますます深く、周囲の反感も強くなっていった。
やがて桐壺更衣は、帝との間に美しい男の子を産んだ。その子は、ただの皇子ではなく、見る人が驚くほどの美しさと気品を持っていた。帝はその子を深く愛した。
光源氏は幼いころから非常に美しく、才気もあり、人々の目を引く存在だった。帝はこの子をこの上なく大切に思い、将来を案じた。ただし、母方の後ろ盾が強くないため、政治的には不安定な立場でもあった。
飽かぬ別れ:現代語訳
桐壺更衣は、宮中でのつらい生活や病のために弱っていき、ついに亡くなってしまう。帝は深く悲しみ、どうしても桐壺更衣のことを忘れることができなかった。
帝は、桐壺更衣がいない宮中を見て、ますます悲しみを深める。何を見ても桐壺更衣を思い出し、少しも眠ることができないほどであった。
帝は、桐壺更衣の母君のもとへ使者を遣わす。母君もまた、娘を失った悲しみの中にいた。帝からの言葉や贈り物はありがたいものではあるが、母君にとっては悲しみをいっそう思い出させるものでもあった。
帝は、亡くなった桐壺更衣の魂がどこにいるのか知りたい、せめてその手がかりだけでも得たいと願う。もう会えない人を思い続ける気持ちが、和歌の形で表される。母君の返事にも、娘を失った深い悲しみがにじんでいる。
源氏物語の敬語チェック
源氏物語は、敬語で人物関係を読む文章です。「尊敬語か謙譲語か」だけでなく、「誰への敬意か」まで確認します。
尊敬語
動作主を高める敬語。
謙譲語
動作の受け手を高める敬語。動作主を低くして、相手を高める。
| 給ふ | 多くは尊敬の補助動詞。「〜なさる」「〜ていらっしゃる」。動作主への敬意。 |
|---|---|
| 思す・思し召す | 「思ふ」の尊敬語。「お思いになる」。帝など高貴な人の心情に使われやすい。 |
| 御覧ず | 「見る」の尊敬語。「ご覧になる」。見る人を高める。 |
| 聞こゆ | 「申し上げる」の謙譲語になることが多い。言葉を届ける相手を高める。 |
| 奉る・参る | 謙譲語として出やすい。動作の受け手・向かう先を高める。 |
| せ/させ+たまふ | 二重敬語として扱われることがある。動作主と敬意の対象を確認する。 |
源氏物語 定期テスト直前チェック
棒線部の現代語訳、文法空所、敬語の向きを中心に確認します。
補足:このページで扱う範囲
桐壺帝が桐壺更衣を深く愛し、光源氏が生まれる場面。
優先度A5枚寵愛・身分差・周囲の嫉妬・光源氏の特別な立場を確認。
桐壺更衣が亡くなり、帝が深く悲しむ場面。
優先度A4枚帝の悲しみ・母君・使者・和歌・敬語を確認。