慶應法FIT一次合格後、追加質問にどう答える?口頭試問・面接の練習問答

2026年9月15日

慶應義塾大学 法学部 FIT入試|2027年度

「その根拠は?」と聞かれたら。
一次合格後に練習したい、
次のひと言。

本日9月15日、慶應義塾大学法学部FIT入試の第1次選考の合格発表がありました。

一次を通過された皆さん、おめでとうございます。今回は望んだ結果にならなかった方も、ここまでの準備、本当にお疲れさまでした。

一次を通過した方は、A方式が9月19日、B方式が9月20日に二次試験を迎えます。「最初の質問には答えられるけれど、追加で聞かれると言葉が止まってしまう」。そんな不安がある方へ、この記事では具体的な問答を使って、質問を受けて答え直す練習を紹介します。

一次合格発表
10:00・マイページ
A方式・二次
三田キャンパス
B方式・二次
三田キャンパス

日付はすべて2026年です。日程は慶應義塾大学公式・FIT入試に基づきます。一次発表から二次まではA方式が4日、B方式が5日です。

二次には筆記試験もあります。試験全体の構成、公式過去問、直前の学習計画は、慶應法FIT入試の二次試験対策ページを先にご覧ください。

ここからのテーマ・活動経験・数字・問答は、すべてLOGIQAが作成した架空の練習用です。実際の過去問、受験者の再現、今年の出題予想ではありません。回答例は考え方を示す一例であり、そのまま暗記するための原稿ではありません。

最初に押さえたいこと

同じ主張を繰り返す前に、
聞かれた点へ答える

「なぜですか」には理由を、「どの人のことですか」には対象を、「別の条件でも同じですか」には判断が変わる境目を答えます。最初に用意した文章へ戻るだけでは、質問への答えになりません。

話が進みにくい答え

「反対する人もいると思いますが、みんなの意見を尊重することが大切だと思います。」

これだけでは、意見が割れたときにどう決めるのかが分かりません。たとえば「利用者の安全は先に満たす条件にし、その条件を満たす案の中で支持の多い案を選びます」と言えば、次に検討する点がはっきりします。

追加質問を受けて、説明の足りなかった点を補う。この練習では、最初の結論を守り切ったかよりも、何を根拠に、どこを変えたかを自分で説明できることを目指します。

A方式を想定した練習

オンライン投票の多数決だけで、
広場の使い方を決めてよい?

A方式の口頭試問は、口頭で与えられたテーマについて質疑応答をする形式です。2027年度は開始前の自己紹介を設けないとされています。ここでは、初めて聞く話題について、その場で判断する練習をします。公式募集要項・冊子25ページ

架空の設定・読み上げ用

市の駅前広場を、どう使うか

ある市で、駅前広場を「休日のイベント会場にする案」と「毎日利用できる静かな休憩場所にする案」が出ています。市は18歳以上の住民を対象にオンライン投票を行い、得票の多い案を採用しようとしています。紙の投票や対面での意見募集は予定していません。

問:このオンライン投票の結果だけで、広場の使い方を最終決定してよいと思いますか。

まず30〜45秒を目安に答えてみてください。この秒数は自宅練習の目安で、本番の指定時間ではありません。

最初の回答例を見る

回答例

結果は重く受け止めるべきですが、この投票だけで最終決定することには反対です。オンラインでは参加しにくい住民や、広場を使う18歳未満の人の意見が含まれないからです。まず別の方法でも意見を集め、騒音や日常の使いやすさなど、各案の影響を確かめたうえで決めるべきだと思います。

この例は反対の立場ですが、賛否を合わせる必要はありません。自分の判断に必要な条件を説明できるか考えてください。

ここから、追加質問です

質問だけを読み、声に出して答えてから開いてください。練習相手がいる場合は、回答に合う質問を選んでもらいましょう。

追加質問1|イベント案への賛成が82%でも、反対ですか。

回答例

まず、その82%が誰のうちの割合かを確かめたいです。投票した人の82%なら、参加できなかった人や投票しなかった人の考えは分かりません。一方、対象住民の大半が参加して得られた結果なら、判断の根拠として重みが増します。ただ、割合が高くても、騒音や安全への影響を調べる必要は残ると思います。

数字が大きいことと、住民全体を代表していることは別。82%はこの追加質問で与えた架空の数字です。分母や参加状況が示されていないときは、勝手に補わず、必要な情報を挙げます。

追加質問2|紙や対面でも受け付けると、費用が増えますが。

回答例

すべての方法を増やすのは難しいと思います。たとえば期間を決め、市役所など既存の窓口で紙の意見を受け付ける方法を検討します。それでも職員の負担や集計費用は増えるので、利用できる窓口や人員を確かめる必要があります。費用を抑えることと、参加手段を一つに限らないことの両方を考えたいです。

「配慮します」で終わらず、具体策と、その具体策にも生じる負担を答えます。「既存の窓口なら無料でできる」とは決めつけません。

追加質問3|では、子どもや市外の利用者にも同じ投票権を与えますか。

回答例

意見を聞く対象と、最終決定に使う投票の対象は、分けて考えたいです。子どもや市外の人にも使い方や困り事を聞くべきですが、それだけで全員に同じ投票権を与えるとまでは考えていません。市の費用負担や、決定への責任も関係するからです。少なくとも、投票できない人の利用実態を調べずに決めることは避けたいです。

最初の「意見を含める」という主張が、どこまでの意味なのかを具体化する質問です。意見の聞き取りと投票権を、同じ意味で使っていなかったか点検します。

追加質問4|意見を集めても対立したままなら、どう決めますか。

回答例

全員の賛成を待つのではなく、期限を決めて判断する必要があると思います。その前に、安全や騒音、普段の利用への影響を同じ項目で比べます。両方の案が必要な条件を満たすなら、投票結果を判断の大きな根拠にできます。採用しない意見にも理由を説明し、実施後に問題が出たときの見直し方を決めておきたいです。

「みんなが納得するまで話す」から一歩進み、いつ・何を基準に決め、どう見直すかを示します。これは架空の制度についての提案で、実際の自治体の手続きを説明したものではありません。

追加質問5|結局、多数決に賛成なのですか。最初と違いませんか。

回答例

反対しているのは、多数決そのものではなく、参加手段が限られ、各案の影響も確かめないまま結果だけで決めることです。参加しにくい人の意見や各案の影響を確かめたうえなら、多数決を使うことには賛成です。最初の説明では、その条件が十分に伝わっていませんでした。

ここでは「多数決は使える」という立場を維持し、条件を説明し直しています。本当に考えが変わった場合は、変わった理由を答えて構いません。矛盾を隠すために「最初からそう言いました」と押し通す必要はありません。

初見テーマのほか、模擬講義を聞いて論述する準備も必要です。A方式の試験全体・公式過去問はこちらで確認できます。

B方式を想定した練習

「生徒の声を集めました」。
その説明を、事実から掘り下げる

B方式は個人面接です。以下は出題の再現ではなく、自分の活動や考えを説明するための練習です。架空の人物の経験を自分の経験として使わず、練習後は、自分の提出書類に書いた内容へ置き換えてください。

架空の活動メモ

学校図書館の開館時間についてのアンケート

  • 図書委員会で、放課後の開館時間の延長について調べた。
  • 対象は同学年200人。回答期間は2週間で、40人が回答し、30人が延長を希望した。
  • 本人は質問文の作成と集計を担当。ほかの委員が案内を配布した。
  • 本人が司書に一度相談すると、延長には担当者の勤務時間の調整が必要だと分かった。
  • 結果は委員会で共有した。開館時間の延長は、まだ実施されていない。

この活動を、こう説明したら?

「アンケートでは75%の生徒が延長を希望していました。生徒全体の声を集め、学校を変える活動ができました。」

熱意は伝わりますが、数字の対象と成果の説明に飛躍があります。追加質問を通して、どこを直す必要があるか考えてみましょう。

追加質問1|「75%の生徒」は、誰のうちの75%ですか。

回答例

回答した40人のうち30人で、回答者の75%です。対象は200人なので、生徒全体の75%が希望したとは言えません。先ほどの「生徒全体の声を集めた」という説明は広げすぎでした。正確には、回答してくれた人の希望を把握したということです。

30÷40=75%。200人全体の賛成率ではありません。また、30÷200=15%だから「残り85%が反対」とも言えません。未回答の160人の意見は分からないからです。

追加質問2|回答しなかった人は、延長が不要だったのでは?

回答例

その可能性はありますが、案内を見ていない人や、回答する時間がなかった人も考えられます。今回は理由を尋ねていないため、どれが多いかは分かりません。もう一度調べるなら、図書館を使わない人にも案内が届いたかを確かめ、利用しない理由も聞きたいです。

「回答しない=不要」と決めつけず、考えられる理由と、実際に確かめたことを分けます。分からない点の後に、何を調べるかが続くと、話を進められます。

追加質問3|委員会全体の活動のうち、あなたが担当したのは何ですか。

回答例

私はアンケートの質問文を作り、回答を集計しました。案内を配ったのはほかの委員です。また、私は司書の方に相談し、希望が多くても勤務時間の調整が必要だと知りました。活動を一人で行ったわけではなく、私の役割は、希望を調べて結果を示し、実施上の課題を聞くことでした。

「私」と「私たち」を使い分けます。役職や成果を足す必要はありません。自分が何を担当し、そこで何が分かったかを具体的に答えます。

追加質問4|時間は延びていないのに、「学校を変えた」と言えますか。

回答例

開館時間は変わっていないので、「学校を変えた」という説明は正確ではありません。できたのは、回答した人の希望を委員会に伝え、実施には勤務時間の調整が必要だと分かったことです。活動を通じて、希望を集めるだけでなく、実施する側の条件も調べる必要があると考えるようになりました。

実現した成果と、自分が学んだことは分けて説明できます。未実施の取り組みを実績に変えず、その時点で得た材料や考えの変化を答えます。

追加質問5|その経験から、大学で何を確かめたいのですか。

回答例・政治学への関心につなぐ場合

声を上げた人の意見だけで、集団全体の希望を判断してよいのかに関心を持ちました。私は最初、回答の中で多数だった意見を、そのまま生徒全体の希望だと考えていました。大学では、意見を聞く方法によって参加する人がどう変わるのか、集めた意見が意思決定にどう使われるのかを学びたいです。

この回答は「大学で考えたい問い」の例です。志望理由の全体を代わりに作るものではありません。実際に自分が関心を持った点と、調べた学びの内容をつなげてください。法律学科志望なら、同じ経験からどのようなルールや権利の問題を考えたのか、自分の関心に沿って説明します。

自分の書類でも、「全員」「大きく改善」「解決した」といった表現に印を付けてみてください。その言葉を支える人数・比較・実施結果があるかを問い直すと、準備する追加質問が見つかります。

志望理由や学科選択など、ほかの質問も練習したい場合は、既存の二次対策ページのB方式・想定質問も使ってください。

答え直す練習

詰まったときは、
分からない点と、言えることを分ける

用語や事実を知らないとき

「その制度の詳しい内容は把握していません。対象になる人と決定の方法を伺ってもよいでしょうか。」

知らない知識を作って埋めず、質問に答えるために必要な点を尋ねます。追加説明が得られない場合は、分かる範囲と、自分が置く仮定を明示して考えます。

自分の説明が大きすぎたと気づいたとき

「先ほど全員と言ったのは正確ではありませんでした。確かめたのは、アンケートに回答した人の希望です。」

謝る言葉を重ねるより、どの表現をどう訂正するかを答えます。訂正後は、その事実を前提に話を続けてください。

新しい条件を聞いて、結論が変わったとき

「その条件なら、私は結論を変えます。最初は参加できない人が多いと考えていましたが、全員が参加できる仕組みなら、その懸念は小さくなるからです。」

「どちらでもよい」と曖昧にせず、判断を変えた条件を説明します。質問に合わせて毎回賛成するのではなく、自分が重視する点がどう変わったのかを確かめましょう。

今日できる練習

10分だけ録音して、
答えがずれた一問をやり直す

一度に質問を増やすより、詰まった一問を答え直してみましょう。A方式なら初見テーマ、B方式なら自分の書類にある一つの経験を選びます。

  1. 2分:テーマや活動の事実を読む。完成した回答文は書かない。
  2. 4分:最初の回答と、追加質問3問への答えを録音する。
  3. 2分:録音を聞き、質問に答えていない箇所を一つ選ぶ。
  4. 2分:その一問だけ答え直し、何を補ったかをメモする。

相手がいるときは、台本の順に聞いてもらうだけでなく、あなたが答えた中の「みんな」「公平」「効果があった」などの言葉を選び、「具体的には?」と聞いてもらってください。

チェック項目はLOGIQAの自習用で、大学の採点基準や合否判定ではありません。10分の配分も練習用です。口頭の練習とあわせて、A方式の論述・B方式の総合考査に取り組む時間も確保してください。

LOGIQAのZoom個別対策

自分の答えに合わせた追加質問を、
講師から受けてみる

50分・1回 6,000円(税込)
慶應法FIT 二次試験の想定問答|Zoom・1対1

LOGIQAでは、1回から受けられるZoom個別対策を行っています。A方式は初見テーマへの回答と追加質問、B方式は提出書類に書いた経験や関心をもとに、本人の答えに応じて質問を続けます。

主宰が直接担当し、答えが止まった箇所や説明が飛んだ箇所を具体的に指摘。同じ質問にもう一度答え、次に一人で練習する課題を決めます。

Zoom対策の空き日程を問い合わせる

相談欄に「FIT二次・単発Zoom希望」と、法律学科/政治学科、A方式/B方式、希望日時をお書きください。実施日時はお問い合わせ後に調整します。料金の詳細は料金と進め方をご覧ください。

公式情報・関連ページ

入試情報は2026年9月15日に大学公式で確認しました。変更や追加の案内は、大学公式サイトおよび出願マイページでご確認ください。

企画・制作:LOGIQA。本文のテーマ・活動メモ・数字・質問・回答例は、すべて応答練習のためのオリジナルです。