文章を比較し、討論で考えを更新する
一次は小論文80点、グループディスカッション80点、志望理由書・自己推薦書・調査書50点です。二次は面接と提出書類で評価します。
福岡大学の総合型選抜は、法・経済・商・理・工・スポーツ科学の6学部で実施されます。法学部は小論文とグループディスカッション、経済学部は数値を使う意思決定、商学部は資格・活動歴、理学部は課題動画・レポート・セミナー、工学部は専門小論文と口頭試問、スポーツ科学部は体育実技またはグループディスカッションを課します。2027年度の募集人数、専願条件、評定・資格、選考方法、日程、前年倍率と対策を学部別に整理します。
LOGIQA’S INSIGHT
2026年度の法学部小論文では、死刑制度に関する二つの文章を読み、応報刑論と「生きる権利」をめぐる立場を整理したうえで、自分の意見を述べました。賛成・反対を先に決めるのではなく、二つの立場が何を刑罰の根拠と考えているかを正確に比較する必要があります。
経済学部では、架空の村が運営するコミュニティーバスについて、運賃収入、年間費用、赤字額、住民一人一回当たりの税負担を計算し、自分が村長なら事業を継続するかを800字程度で判断しました。福祉や地域交通の重要性を述べるだけでなく、数字を使って受益者、費用負担、代替策を考える問題です。
商学部の2026年度小論文では、全自動運転の普及が日本の経済・商業へ及ぼす影響と、円高・円安の影響を、それぞれ具体例を挙げて400字程度で論じました。技術や為替の説明だけでなく、企業、消費者、雇用、物流、輸出入などへ影響を展開する力が必要です。
理学部と工学部では、専門テーマを一般論で語るだけでは通用しません。課題動画やレポートの内容、物理・数学・化学の基礎学力、小論文で使った考え方を口頭で確認されます。書いた答案と、自分が理解していることを一致させることが対策の中心です。
2027年度入試ガイドと受験生サイトには募集人数、出願資格、日程、選考方法が公開されています。志望理由書・自己推薦書、理学部の課題動画・課題レポートなどの詳細は、大学が8月上旬に掲載する入学試験要項と書式で再確認してください。
SELECTION TYPES
自己推薦書と面接は共通しますが、一次・二次選考で示す力は学部によって大きく異なります。
論点の異なる文章を読み、要約・比較・自分の立場を組み立てます。グループでは他者の意見を受けて論点を深めます。
計算結果を根拠として、公共政策や経済問題について判断します。数字と価値判断を分けて説明します。
簿記、販売士、情報、英語、漢字、数学など指定資格と活動歴を一次で評価し、二次に小論文と面接を行います。
課題動画、レポート、プレゼンテーション、化学セミナーなどを通じ、高校数学・理科の理解を確認します。
学科の専門分野に関する60分小論文と、その内容についての口頭試問を行います。建築学科はスケッチ課題です。
スポーツ科学科は体育実技と自己PRを含む面接、健康運動科学科はグループディスカッションと面接です。
SCHEDULE
出願は9月1日〜7日。一次合格10月2日、二次10月10日、最終合格11月1日。
理学部は9月29日、商学部・工学部は9月30日に書類・課題選考。二次は10月10日、最終合格11月1日。
書類審査後、一次合格10月1日。二次は10月7日、最終合格11月1日。
総合型選抜は、一次出願だけで二次選考まで自動登録される仕組みではありません。一次合格発表後、所定期間内に二次選考の登録と受験票印刷を行います。
FACULTY GUIDE
一次は小論文80点、グループディスカッション80点、志望理由書・自己推薦書・調査書50点です。二次は面接と提出書類で評価します。
一次は小論文60分と、自己推薦書・調査書による総合評価です。小論文は段階評価され、二次は面接を行います。
一次は指定資格の証明書、活動歴報告書、自己推薦書、調査書で選考し、来学は不要です。二次は面接と小論文50分です。学科間の第二・第三志望制度もあります。
応用数学科・社会数理情報インスティテュートは課題動画、地球圏科学科は2027年度から課題レポートを提出します。二次は学科により、課題動画を使う数学口頭試問、物理プレゼン、化学セミナーと確認テスト、地球圏のレポート発表を行います。
一次は志望理由書・自己推薦書・調査書による書類選考です。二次では機械、電気、電子情報、化学システム、社会デザインの各専門に関する小論文60分と口頭試問を行います。建築学科は事前に通知されるテーマのスケッチを持参し、口頭試問を受けます。
一次は自己推薦書、志望理由書、調査書などによる書類審査です。スポーツ科学科は体育実技と自己PRを含む面接、健康運動科学科はグループディスカッションと自己PRを含む面接を行います。
APPLICATION CONDITIONS
評定平均の数値基準は示されていません。各学科を第一志望とし、合格時に必ず入学することが条件です。
指定された公的資格を一つ以上保有することが必要です。卒業年度の条件は学科・プログラムによって異なります。
数学・物理・化学・理科の評定3.5〜3.8、または理数系の探究・課外活動経験など、学科別条件を満たします。
数学・理科3.5+顕著な資格・実績、または全体4.0+数学4.3+指定理科4.3など、複数の出願ルートがあります。
競技スポーツへ積極的に取り組んだ経験を持ち、指導・研究・健康づくり・競技継続など、定められた目標のいずれかを持つことが条件です。
GENERAL EVALUATION
文章、数字、図表、課題動画から、何を比較・計算・論述・提案する問題かを把握します。
資料から直接分かる事実、自分の推測、価値判断、専門知識を混同せず説明します。
制度や政策の賛否だけでなく、利用者、住民、企業、行政、将来世代などへの影響を考えます。
数学・理科の公式や概念を暗記で終わらせず、専門課題の説明と口頭試問へ使います。
グループ討論や面接で、質問の意図を聞き、反対意見を受けて自分の考えを補足・修正します。
資格・活動・探究・競技経験を誇張せず、大学で学ぶ内容との接点を自分の言葉で説明します。
2026 RESULTS
2026年度の大学公式結果です。学科によって募集人数が少ないため、少人数の増減で倍率が大きく変わる点に注意してください。
全体倍率は3.4倍でした。ただし、建築学科は募集2人・志願23人・合格3人、経済学科は募集10人・志願125人・合格24人など、学科ごとに競争状況が大きく異なります。
PREPARATION
志望理由書、自己推薦書、活動歴報告書、課題動画・レポートの指定を確認し、提出期限から逆算します。
法は比較と討論、経済は計算と判断、商は社会経済への影響、理工は基礎学力と専門説明、スポーツは実技・協働です。
資格、活動、探究、競技経験について、始めた理由、自分の役割、困難、改善、大学での学びを順番に答えます。
制度・政策・技術の利点だけでなく、費用、格差、安全性、環境、実現可能性などの問題も考えます。
発表資料を磨くだけでなく、使った式、法則、実験方法、用語について高校数学・理科の基礎から説明します。
小論文は60分・80分、討論は発言量より論点整理、面接は提出書類への追加質問を中心に練習します。
死刑制度などの複数文章型、数字を使う経済判断、商学部の資格・活動説明、理学部の課題動画・レポート、工学部の専門小論文と口頭試問、スポーツ科学部の自己PRまで、志望学科に合わせて準備します。
総合型選抜について相談してみるFAQ
各学科を第一志望とする専願制で、合格した場合は必ず入学することが条件です。商学部内の第二・第三志望制度はありますが、他大学との併願を前提とする方式ではありません。
ありません。医学部医学科・看護学科は総合型選抜を実施しておらず、学校推薦型選抜や一般選抜などで募集します。
社会制度や法律問題について、賛成・反対双方の根拠を整理します。発言量だけでなく、他者の意見を要約する、質問する、論点を戻す、合意点と相違点を整理する練習が必要です。
2026年度はコミュニティーバスの収入・赤字・住民負担を計算し、事業継続の是非を800字程度で説明する問題が出ました。基本計算と、数値を政策判断へ使う練習が必要です。
2027年度入試ガイドでは、英検準2級・準2級プラス・2級以上などが指定資格に含まれます。GTEC680以上、TOEFL iBT48以上、TOEIC L&R520以上なども対象です。
学科によって異なります。所定の数学・理科評定だけで出願できる学科と、評定基準を下げる代わりに理数系の課外活動・探究活動経験を求める学科があります。
機械、電気、電子情報、化学システム、社会デザインなど、志望学科の専門分野に関する小論文です。小論文の内容について口頭試問も行われます。
できません。総合型選抜のスポーツ科学部とアスリート特別選抜は別制度で、両方へ出願することはできません。
2026年7月21日時点では、大学公式ページで8月上旬公開予定と案内されています。公開後に志望理由書・自己推薦書・課題の指定を確認してください。
RELATED UNIVERSITIES
医学部医学科・看護学科は総合型選抜を実施していません。2027年度は、高等学校長の推薦を必要とする専願制のA方式推薦、医学科には九州・沖縄・山口の地域医療を担う人材を対象とした地域枠推薦があります。
募集40名。地域枠推薦10名と附属校推薦最大8名を含みます。全体の学習成績の状況3.7以上が必要で、英語・数学と面接により選考します。
募集10名。全体の学習成績の状況3.7以上で、九州・沖縄・山口の離島・へき地医療や地域医療へ貢献する強い意思、学校長の推薦などの条件があります。英語・数学と面接を行います。
募集13名。全体の学習成績の状況3.5以上が必要です。英語・国語と面接で、基礎学力、志望理由、看護を学ぶ意欲を確認します。
医学科では英語・数学の学習に加え、地域医療への理解、医師を目指す理由、学校生活・活動経験、医療課題への考えを面接で説明する必要があります。提出書類と面接回答をそろえ、本番形式で準備します。
福岡大学医学部の推薦対策を相談する福岡大学「総合型選抜」、福岡大学「学校推薦型選抜」、2027年度入試ガイド、2026年度入試結果・過去問題をもとに作成しています。最終確認:2026年7月21日。出願時は8月上旬公開予定の最新要項・書式を確認してください。