総合評価方式・探究型
90分のオンライン探究試験で、複数資料から問い・社会的意義・仮説・必要なデータ・調査方法を考えます。第2次はZoomによる20〜30分の面接・口頭試問です。
立命館アジア太平洋大学(APU)の2027年度総合型選抜は、資料から自分の問いと仮説を作る「総合評価方式・探究型」、課題文を読んで約1,200字を論述する「総合評価方式・論述型」、英語・留学・探究・学業・文化・芸術・スポーツ・ボランティア等の成果を示す「活動アピール方式」が中心です。
3方式とも評定平均の数値基準はなく、他大学やAPUの別方式との併願が可能です。日本語基準と英語基準、4月入学と9月入学を設け、アジア太平洋学部、国際経営学部、サステイナビリティ観光学部の3学部で募集します。
LOGIQA’S INSIGHTAPUの総合型選抜は、海外経験や高い英語資格がある人だけの入試ではありません。探究型では、複数の文章・図表・写真を関連付け、自分で「問い」を立て、その問いの社会的意義、自分なりの答えとなる仮説、仮説を証明するために必要なデータ、具体的な調査・実験方法まで考えます。
2025年度の探究型出題例では、世界の国際観光客数、訪日外国人旅行者の消費動向、観光が地域住民へ与える影響、都道府県別・都市部と地方部の外国人延べ宿泊者数、オーバーツーリズム、観光地における二重価格などに関する文章・グラフ・統計資料が提示されました。受験生は二つ以上の資料を結びつけて三つの問いを作り、そのうち一つを選び、社会的意義、仮説、検証に必要なデータ、データを得るための調査方法まで示します。
ここで評価されるのは、高校で取り組んだ探究テーマを暗記して説明する力ではなく、初めて見る資料から研究可能な問いを作る力です。「気になった」「問題だと思う」で止めず、対象・地域・立場・期間を絞り、どのデータがあれば仮説を確かめられるのかを設計します。第2次の20〜30分のライブ面接では、提出書類に加えて口頭試問も行われます。
論述型では、文化・社会、政治・経済、国際関係、環境、教育などに関する評論・記事・エッセイを読み、設問に沿って要点を整理し、自分の考えを具体的に論じます。2025年度は、「滅私奉公」や「活私開公」を扱う文章を読み、本文中の二つの理由をそれぞれ200字以内で説明した後、公共性主義の意義を踏まえて「自分を活かす」とはどうあるべきかを800字以内で論じる問題でした。
2026年度は、哲学対話を題材に、対面とオンラインでの対話の違いを150字・250字で整理し、APU入学後に目指したい対話のあり方やファシリテーターの役割を、自分の経験と入学後に想定される対話の場へ結びつけて800字以内で述べる問題でした。筆者の考えを正確に説明するだけでなく、その概念をAPUでの多文化環境と自分自身の経験へ応用する力が求められます。
2027年度は録画面接が廃止され、その代わりにAPUの志望理由や学生生活に関する設問が1問追加されます。課題文の説明、筆者の前提、自分の主張、具体例、APUでの学びを分け、設問ごとの役割を判断する必要があります。
活動アピール方式では、英語力、資格、海外経験、大会・コンテスト、部活動・生徒会、UNITE Program、探究・ボランティア・起業等の自主活動を示せます。ただし、実績の名称だけでは不十分です。どのような課題に直面し、自分が何を判断し、周囲とどう関わり、何が変わり、その力をAPUの学修・正課外活動でどう発展させるかまで説明します。
2027年度の志望理由書は、日本語基準が2,000字以上2,500字以内、英語基準が1,000〜1,500wordsです。APU2030ビジョンを読んだうえで、中学卒業以降の成長、志望学部を選んだ理由と学びたいこと、卒業後の将来像を具体的に述べます。
出願資格を満たせば、探究型・論述型・活動アピール方式のほか、帰国生徒選抜、IBDP型、一般選抜とも併願できます。募集区分が異なれば同じ方式へ複数回出願でき、同じ試験日でも大学が時間を重複しないよう調整します。
探究試験、小論文、活動報告、2,000〜2,500字の志望理由書、ライブ面接・口頭試問まで、現在の強みと志望学部に合わせて準備します。
THREE ROUTES
90分のオンライン探究試験で、複数資料から問い・社会的意義・仮説・必要なデータ・調査方法を考えます。第2次はZoomによる20〜30分の面接・口頭試問です。
90分のオンライン小論文で、社会問題に関する課題文を読み、設問に沿って合計約1,200字を記述します。2027年度から録画面接はありません。
活動報告書と証明資料による第1次選考後、約20分のライブ面接を行います。英語基準出願者は志望理由書・面接とも英語です。
日本語2,000〜2,500字。成長、志望学部を選んだ理由、学びたい内容、卒業後の将来像をAPUの方針と接続します。
FACULTY GUIDE
探究型と論述型は合わせて各学部27名、活動アピール方式はAPS51名・APM48名・ST48名です。募集人数は4月・9月入学の合算です。
政治学・社会学・経済学を基盤に、国際関係、文化・社会・メディア、グローバル経済を横断し、アジア太平洋地域を含む世界の課題を考えます。
経営戦略・リーダーシップ、マーケティング、会計・ファイナンス、アントレプレナーシップ・オペレーションマネジメントを中心に、グローバル経営を学びます。
社会学を基盤に、持続可能な社会の形成と観光を学問横断的に学びます。環境、社会、経済、文化を関連付け、地域や社会の主体と協働して課題解決を考えます。
INQUIRY-BASED
初めて見る複数資料から新しい問いを作るため、日頃から関連の薄い記事やグラフを組み合わせ、「何が共通しているか」「どんな因果関係が考えられるか」「何を調査すれば確かめられるか」を書き出します。
ESSAY-BASED
設問ごとに、内容説明、理由分析、自分の主張、APUでの学修計画のどれが求められているかを確認します。書いた後は、根拠のない一般論、具体例とのずれ、反対意見を無視した結論がないか添削します。
ACTIVITY EVALUATION
英検CSE1980、GTEC930、TEAP225、IELTS4.5、TOEFL iBT42または新尺度3.0などが加点対象です。
英語以外の語学、基本情報技術者、日商簿記2級、IBプログラム、ダブルディプロマ等が例示されています。
海外留学、コンテスト、文化・芸術・スポーツ、生徒会執行部、部長・キャプテン等の経験を示します。
UNITE Program、探究発表、ボランティア、地域交流、スピーチ、ビジネスプラン、起業等を示せます。
活動名を並べる前に、主催団体、期間、本人の氏名・役割、結果を確認できる資料があるかを確認します。活動報告書には、成果だけでなく困難・工夫・周囲との関係・考え方の変化を記録します。
LANGUAGE & DOCUMENTS
1回生の日本語基準出願には、英語力による出願条件を設けていません。ただし、入学までにTOEFL iBT45〜61、IELTS5.0〜5.5、英検CSE1980程度を備えていることが望ましいとされています。
一定以上の英語外部資格は、任意提出による加点対象です。
TOEFL iBT75または新尺度4.0、IELTS6.0、TOEIC L&R+S&W換算1540、英検CSE2304、GTEC1180、TEAP318、ケンブリッジ169、PTE Academic60などの基準があります。
志望理由書と面接は英語で行います。
APUのアドミッション・ポリシーとAPU2030ビジョンを踏まえ、中学卒業以降の成長、志望学部を選んだ理由と学びたいこと、卒業後の将来像を記述します。英語基準は1,000〜1,500wordsです。
SCHEDULE
出願登録は開始日の13時から最終日の23時59分まで。日本国内からの郵送物は出願受付終了日の消印有効です。
| 募集区分 | 出願期間 | オンライン試験 | 探究型第2次 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026年9月1日〜10日 | 9月26日 論述10:00〜11:30 探究13:00〜14:30 | 10月17日または18日 | 11月2日 |
| 第2回 | 2026年11月20日〜12月2日 | 12月12日 論述10:00〜11:30 探究13:00〜14:30 | 2027年1月9日 | 論述:1月7日 探究:1月22日 |
| 募集区分 | 出願期間 | 第1次結果 | ライブ面接 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026年9月1日〜10日 | 10月9日 | 10月17日または18日 | 11月2日 |
| 第2回 | 2026年11月2日〜10日 | 11月27日 | 12月5日または6日 | 12月11日 |
| 第3回 | 2026年12月1日〜14日 | 12月25日 | 2027年1月9日 | 1月22日 |
| 第4回・9月入学 | 2027年3月12日〜24日 | 4月9日 | 4月17日 | 4月26日 |
2026 RESULTS
2026年4月・9月入学の公式結果を合算しています。2027年度は論述型の選考変更があるため、前年結果は参考として確認してください。
| 方式・学部 | 4月志願 | 9月志願 | 志願合計 | 最終合格 |
|---|---|---|---|---|
| 探究型|APS | 74 | 4 | 78 | 29 |
| 探究型|APM | 44 | 3 | 47 | 14 |
| 探究型|ST | 41 | 1 | 42 | 21 |
| 論述型|APS | 124 | 2 | 126 | 60 |
| 論述型|APM | 100 | 1 | 101 | 41 |
| 論述型|ST | 92 | 0 | 92 | 62 |
| 活動型|APS | 396 | 45 | 441 | 132 |
| 活動型|APM | 244 | 41 | 285 | 75 |
| 活動型|ST | 250 | 23 | 273 | 107 |
| 3方式合計 | 1,365 | 120 | 1,485 | 541 |
志願者数÷合格者数の単純計算では、探究型約2.6倍、論述型約2.0倍、活動アピール方式約3.2倍です。第1次選考後の受験者を分母にする倍率とは異なります。
PREPARATION
日本語基準・英語基準、APS・APM・STの学び、4月・9月入学を比較します。
初見資料から問いを作れるか、90分で論述できるか、証明可能な活動成果があるかを確認します。
成長、学部選択、大学での学び、将来像を別々のエピソードにせず、一つの問題意識でつなぎます。
探究型・論述型は90分のオンライン入力、活動型は書類を見ない約20分の質疑応答を再現します。
仮説を支えるデータ、課題文と意見の区別、活動での本人の役割、提案の弱点を確認します。
複数方式・募集区分へ出願する場合は、検定料、第2次出願登録、原本書類の流用条件まで一覧化します。
2,000〜2,500字の志望理由書、90分の探究試験・小論文、活動報告書、ライブ面接・口頭試問まで、志望学部と方式に合わせて準備します。
FAQ
主要3方式に評定平均の最低数値は示されていません。ただし、調査書・成績証明書を提出し、書類審査の資料になります。
専願ではなく、他大学と併願できます。APU内でも募集区分や方式を変えて複数回出願でき、同日実施の別方式にも出願できます。
出願資格を満たせば可能です。第1回・第2回は、論述型を午前、探究型を午後に実施します。
高校での探究経験は役立ちますが、当日は複数の初見資料から問い、仮説、必要なデータ、調査方法を考えるオンライン試験です。
2027年度は実施しません。その代わり、小論文にAPUの志望理由や学生生活に関する設問が1問追加されます。
日本語基準では、英語能力以外のB〜Gの活動実績のみでも出願できます。英語基準で出願する場合は指定英語能力基準が必要です。
日本語基準は2,000字以上2,500字以内、英語基準は1,000〜1,500wordsです。主要3方式を含む複数の総合型選抜で共通のテーマが使われます。
アピールできる活動数に制限はありませんが、英語能力を含むA〜Gのうち評価の高いもの3件までが採用されます。活動実績証明も必要です。
出願条件ではありませんが、一定以上の外部英語資格は任意提出による加点対象です。活動アピール方式では英語能力として評価されます。
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2027年度総合型選抜、2027年度入試要項・出願書類、2026年度入試結果をもとに作成しています。出願前には最新の要項、出願・受験の手順書、志望理由書・活動報告書の所定様式を確認してください。