知のかけはし入学試験〈ディスカッション型〉
出願書類と英語資格による第一次選考後、共通講義の理解、論述、対話、学科別面接で評価します。
- 人文・国際社会・経済経営・心理・社会コミュニケーションの5学科
- 募集55名
- 評定3.7以上
- 指定英語4技能資格
- 2027年3月卒業・修了見込み者
東京女子大学の2027年度総合型選抜「知のかけはし入学試験」は、情報数理科学科を除く5学科で実施する「ディスカッション型」と、情報数理科学科で新設される「数学的思考力型」の2方式です。
ディスカッション型は評定3.7以上と英語4技能資格を出願条件とし、30分の講義、講義要旨、小論文、40分のグループディスカッション、個人面接で評価します。数学的思考力型は評定・英語資格の基準がなく、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの履修、80分200点の記述式数学、約30分の個人面接が中心です。
LOGIQA’S INSIGHTディスカッション型では、同じ30分の講義を、講義要旨、小論文、グループディスカッションという三つの形へ変換します。講義要旨は、聞こえた順に言葉を並べるのではなく、中心的な問い、背景、具体例、結論を見分け、自分の言葉で系統立ててまとめます。
小論文では、講義の内容をもう一度説明するだけでは足りません。講義で示された論点を踏まえ、別の具体例、自分の経験、異なる立場、実現上の課題を加え、考えをさらに発展させます。グループディスカッションでも発言量を競うのではなく、他者の意見や批評を受け止め、共通点や対立点を整理し、議論全体の向上へ貢献する力が評価されます。
過去には、「知識の存在拘束性」「多様性の測り方」「大相撲の土俵における女人禁制」「徹底した防疫と人権保障の両立」「アニメ・マンガなどのサブカルチャーが『ヘン』から『ふつう』へ変わる過程」といった、社会・文化・哲学・数理を横断するテーマが扱われました。受験生は約30分の講義を聞き、要点を400字程度で整理したうえで、講義に関連する小論文を書きます。
2026年度は宅配サービスの持続可能性を扱う講義を受け、講義要旨を400字程度でまとめた後、トラックドライバー以外の職種の高齢化と、自分たちがどう関わるべきかを800字程度で論じました。ディスカッションでは宅配サービスを持続させる方法を議論しています。講義の話題を覚えるのではなく、データから社会問題を読み取り、別の分野へ応用し、自分事として考えることが求められています。
この5項目を区別してから、講義要旨を400字程度で作成します。要旨に自分の感想や主張が混ざっていないかを添削し、その後、関連テーマについて自分の主張・根拠・具体例・反対意見を800字程度で書きます。
数学的思考力型では、名称に「基礎学力」とありますが、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cを横断する記述式問題が出題されます。公式サンプル問題では、三角関数、確率と期待値、対数を用いた最大・最小、絶対値を含む関数のグラフと連続性が扱われています。答えだけでなく、条件整理、場合分け、使った公式の理由、途中の論理を答案に残す必要があります。
ディスカッション型は東京女子大学の学校推薦型選抜等とも併願できます。数学的思考力型も他大学や一般選抜等と併願できますが、東京女子大学の学校推薦型選抜とは試験日が同じため併願できません。「挑戦する知性」奨学金に採用された場合は入学を辞退できません。
志望理由書、講義メモ、講義要旨、小論文、グループディスカッション、学科別面接、数学記述まで、受験方式に合わせて準備します。
TWO ROUTES
2027年度から従来の知のかけはし入学試験は「ディスカッション型」へ名称変更され、情報数理科学科を対象とする「数学的思考力型」が新設されます。
出願書類と英語資格による第一次選考後、共通講義の理解、論述、対話、学科別面接で評価します。
情報数理科学科で2027年度から新設。数学力と論理的思考力、学科で学ぶ目的を評価します。
FACULTY GUIDE
ディスカッション型の当日試験は5学科共通ですが、志望理由書と個人面接では学科・専攻で何を学びたいかが問われます。
哲学、日本文学文化、英語圏文化、歴史文化から、出願時に志望専攻を選択します。第一次は英語資格、志望理由書、活動報告書、調査書等。第二次は共通講義、講義要旨、小論文、グループディスカッションと専攻別の個人面接です。
2026年度は4専攻合計71人が志願し、39人が最終合格しました。
国際関係、地域研究、文化人類学などの視点から、国際社会の問題を考える学科です。2026年度は50人が志願し、29人が最終合格しました。
地域社会から国際社会までの経済・経営上の問題を扱います。2026年度は44人が志願し、22人が最終合格しました。
人間の心と行動を科学的に検討する学科です。2026年度は29人が志願し、第二次受験17人、最終合格4人でした。
人間行動、メディア・コミュニケーション、現代社会を横断して学びます。2026年度は55人が志願し、30人が最終合格しました。
2027年度新設の数学的思考力型で募集します。評定・英語資格の基準はありません。記述式数学200点と、志望理由書・調査書を含む個人面接100点の総点300点です。
DISCUSSION TYPE
要旨では講師が何を説明したかを正確に整理し、小論文では講義の論点を踏まえて自分の考えを展開します。添削では、講義内容に自分の意見が入り込んでいないか、小論文が講義の言い換えだけになっていないかを確認します。
MATHEMATICAL THINKING TYPE
2027年度から情報数理科学科で新設される、東京女子大学初の年内学力試験型です。
cosθの値から、倍角公式を重ねてsin4θを求めます。基本公式を正確に選び、途中計算を記述します。
さいころで初めて1が出るまでの回数の確率と期待値を求めます。確率と等比数列の和をつなげます。
対数を置き換え、円と直線の関係から積の最大値・最小値を考えます。
絶対値で場合分けし、グラフを描き、左右の極限から連続性を判断します。
サンプル問題は、基本事項を組み合わせ、見慣れない設定へ応用する構成です。答えを合わせるだけでなく、なぜその式・場合分け・図を使ったかを説明できる答案へ直します。
PAST QUESTIONS
宅配便の増加、担い手不足、再配達をデータから理解。小論文では別職種の高齢化を取り上げ、自分たちの関わり方を論じました。
差別されていた文化が商品化され、価値転換する過程を扱い、「ふつう」と「へん」の具体例から可能性を論じました。
抽象的な概念を自分の知識や経験と結びつけ、どのような場面で自覚されるかを論じました。
多様性の複数の測定方法を学び、人間社会や自然界の具体例から適切な測り方を議論しました。
講義の概念を理解し、講義とは別の具体例へ当てはめ、最後に自分や社会の行動まで考える出題です。ニュースの知識を集めるだけでなく、「この概念を別の問題へ使えるか」を練習します。
SCHEDULE & ENGLISH
| 方式 | 募集 | 出願期間 | 試験・選考 | 合格発表 | 手続期限 |
|---|---|---|---|---|---|
| ディスカッション型 | 55名 | 2026年9月1日〜4日 国内は締切日消印有効 | 1次発表:9月28日 2次:10月18日 | 11月2日 | 11月13日 |
| 数学的思考力型 | 5名 | 2026年11月2日〜6日 国内は締切日消印有効 | 11月21日 | 11月27日 | 12月4日 |
| 合計 | 60名 | どちらも郵送出願 | |||
| 資格・検定 | 基準 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 英検 | CSE 1950以上 | 2級以上。級の合否ではなく4技能スコア |
| GTEC | 930以上 | 検定版・CBT |
| IELTS Academic | 4.0以上 | Online・General等は対象外 |
| TEAP | 225以上 | 4技能・同一試験日のスコア |
| TOEFL iBT | 42以上 | Test Dateスコア |
| TOEIC L&R+S&W | 790以上 | 4技能を受験。IPは対象外 |
| ケンブリッジ英語 | 140以上 | 対象試験形式を要項で確認 |
資格ごとに対象となる受験時期、試験形式、提出証明書が異なります。出願前に2027年度要項を照合してください。
2026 RESULTS
2026年度は改称前の知のかけはし入学試験の結果です。2027年度は情報数理科学科が数学的思考力型へ移るため、前年結果は参考として扱います。
| 学科・専攻 | 志願者 | 第一次合格 | 第二次受験 | 最終合格 |
|---|---|---|---|---|
| 哲学専攻 | 23 | 22 | 20 | 18 |
| 日本文学文化専攻 | 9 | 8 | 8 | 7 |
| 英語圏文化専攻 | 28 | 17 | 13 | 10 |
| 歴史文化専攻 | 11 | 7 | 5 | 4 |
| 国際社会学科 | 50 | 38 | 34 | 29 |
| 経済経営学科 | 44 | 31 | 25 | 22 |
| 心理学科 | 29 | 21 | 17 | 4 |
| 社会コミュニケーション学科 | 55 | 42 | 38 | 30 |
| 情報数理科学科 | 5 | 5 | 3 | 2 |
| 合計 | 254 | 191 | 163 | 126 |
PREPARATION
ディスカッション型は卒業見込み、評定3.7、英語資格を確認。数学型は年齢・入学資格と数学6科目の履修状況を確認します。
経験の列挙ではなく、何に疑問を持ち、志望学科・専攻で何を明らかにし、将来どう生かすかをつなぎます。
途中で止めずにメモを取り、講義要旨、小論文、口頭説明へ同じ内容を変換します。
要旨に自分の主張が混ざっていないか、小論文が講義の言い換えだけになっていないかを確認します。
賛否だけでなく、「二人の意見の違いは」「この条件なら両立できる」など、比較・統合する発言を練習します。
途中式、場合分け、図、使用した公式の理由を書き、面接では情報数理科学科で学ぶ目的も説明します。
志望理由書、講義要旨、小論文、グループディスカッション、個人面接、数学記述まで、ディスカッション型・数学的思考力型に合わせて対策します。
FAQ
「知のかけはし入学試験」です。2027年度はディスカッション型と数学的思考力型の2方式があります。
ディスカッション型は全体の学習成績の状況3.7以上です。数学的思考力型には評定の数値基準はありません。
ディスカッション型では英検2級以上かつ4技能CSE1950以上が基準です。級の合否だけでなくCSEスコアを確認します。数学的思考力型に英語資格の条件はありません。
2方式とも他大学との併願が可能です。数学的思考力型は東京女子大学の学校推薦型選抜と試験日が同日のため、両方には出願できません。
年度の問題によりますが、近年の公開問題では講義要旨400字程度、小論文800字程度です。講義要旨と小論文を合わせた試験時間は80分です。
過去には「グループとしての結論を出す必要はない」とされた年度もあります。自分の意見を示しながら、他者の意見を受けて議論へ貢献する過程が評価されます。
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A全範囲、数学Bの数列、数学Cのベクトル・平面上の曲線と複素数平面です。80分の記述式で200点です。
ディスカッション型につながる過去の出題内容と講義動画、数学的思考力型のサンプル問題が大学公式サイトで公開されています。
RELATED UNIVERSITIES
2027年度 知のかけはし入学試験〈ディスカッション型〉、2027年度 知のかけはし入学試験〈数学的思考力型〉、過去の入試結果をもとに作成しています。出願前には最新の入試要項、出願書類、資格証明の条件を確認してください。