地域課題を定義する
場所、対象者、起きている場面、不都合を絞ります。「高齢化」のような現象名だけで終えません。
答える問い:誰の何が、どこで困っているかWASEDA 2027|REGIONAL INQUIRY REPORT
早稲田大学「地域探究・貢献入試」の課題レポートは、地元愛を語る作文ではありません。地域で何に気づき、何を確かめ、活動しても残った課題を、法・教育・文化・人間科学・スポーツ科学の方法でどう探究するかを示す書類です。
LOGIQA’S INSIGHT
活動実績を立派に見せるより、活動で分かったことと、まだ分からないことを分けます。
地域課題を見つけ、行動した結果、現場だけでは解けない制度・教育・文化・人間行動・健康などの問いが残った。その問いを解くために志望学部の学問と研究方法が必要で、得た知見を対象地域へ戻す。この因果が5項目を一本につなぎます。
5 REQUIRED PARTS
①〜⑤の役割を分けることで、地域での気づきから学部での探究、卒業後の還元まで一本につながります。
場所、対象者、起きている場面、不都合を絞ります。「高齢化」のような現象名だけで終えません。
答える問い:誰の何が、どこで困っているかニュースではなく、自分が見聞きした場面、違和感、当事者との接点を書きます。
答える問い:なぜ自分がこの課題を扱うのか目的、方法、相手、結果を示し、活動後にも残った課題や仮説の弱さまで書きます。
答える問い:行動して何が分かり、何が残ったか学部名や授業名の羅列ではなく、残った問いを、どの学問と調査方法で確かめるかを示します。
答える問い:なぜその学部でなければならないか就職先の夢だけでなく、誰と何を実行し、何を指標に改善を確かめるかまで考えます。
答える問い:学びを誰へ、どう返すのかTHEME DESIGN
大きな社会問題を選ぶより、自分が調べ直せる範囲へ落とす方が、地域性と本人性が出ます。
FACULTY FIT
同じ地域課題でも、何を明らかにしたいかによって、選ぶ学部と研究方法は変わります。
権利・義務・権限・手続・合意形成のどこに不備があるか。自治体と住民、民間の役割を制度として検討します。
例:行政法・地方自治法・公共政策の視点で、防災情報の提供責任を考える誰が、どこで、どのように学べていないのか。発達、心理、生涯学習、国語、地理歴史、地球科学など、出願専修の専門へ絞ります。
例:外国につながる保護者への学校説明を、教育心理・生涯教育から検討する地域文化の担い手が誰とされ、行事やメディアの中で誰が地域の一員として表現されているかを問います。
例:関西の地蔵盆を、新旧住民が共につくる文化として継承する条件を探る史料、文学、言語、思想、芸術などの専門を通して、地域の経験を長い時間軸や比較の中で読み解きます。
例:地域資料と聞き書きから、災害の記憶が語り継がれる条件を研究する環境・健康福祉・情報を横断し、観察、質問紙、インタビュー、統計、デザインなどで人と環境の相互作用を確かめます。
例:高齢者の移動を、生活行動データと支援サービスの双方から検証する運動、健康、スポーツ文化、ビジネス、コーチングを使い、地域の健康やコミュニティ参加を実証的に考えます。
例:地域クラブが高齢者の運動継続と孤立予防に与える効果を測る※教育学部は2027年度に募集する学科・専攻・専修が限定されています。学びたい内容だけでなく、出願可能な募集単位を公式要項で確認してください。
FICTIONAL EXAMPLES
全文の模範解答ではなく、本人の経験へ置き換えやすい「冒頭+全体設計」で示します。
第1段落|課題私が課題と考えるのは、首都圏の住宅都市で多言語の防災資料が整備されていても、外国につながる住民の避難行動や地域訓練への参加に結びついていないことである。私の住む地域では、自治体Webサイトに複数言語の案内が掲載されている。しかし、情報の存在を知らない住民や、避難所で何を求められるか分からず参加をためらう住民がいる。問題は翻訳資料の不足だけでなく、情報を届け、理解を確かめ、地域の行動へつなぐ仕組みにある。
第2段落|原点この課題を意識したのは、高校の地域ボランティアとして防災訓練の受付を担当した経験からだ。近隣の日本語教室で知り合った家庭へ訓練を案内したところ、「資料は見たが、自分たちも参加してよい行事だと思わなかった」と聞いた。行政が情報を公開したことと、住民が必要な支援を受けられることの間には隔たりがある。この経験から、災害情報の提供を善意の翻訳活動に任せず、自治体・地域組織・住民の役割として検討する必要があると考えた。
法学部向けになる理由:課題を「外国人支援への関心」で終えず、行政による情報提供、住民参加、関係機関の責任と手続という法・公共政策上の問いへ進めています。
第1段落|課題私が課題と考えるのは、関西圏のある工業地域で続く地蔵盆が、地域の住民構成の変化を企画へ十分に取り込めていないことである。外国につながる家庭や地域外から転入した若い世帯も、当日の参加案内は受け取っている。しかし、遊びや出し物を決める準備は、町内会の回覧や長年のつながりを中心に進み、初めて参加する住民が企画段階で意見を出せる場は少ない。参加しないことが問題なのではない。参加したい人を、地域文化を共につくる側へ迎える導線が見えにくいことが課題だと考える。
第2段落|原点この課題を意識したのは、地蔵盆の子ども向け企画で高校生ボランティアをした経験からだ。私は外国につながる家庭へ当日の流れを説明していた。その際、ある保護者から、翌年は自分たちも子どもの遊びを提案したいと聞いたが、準備会はすでに終わっており、次回の参加方法を案内できなかった。一方、運営者からも、新しい住民に手伝ってほしいが、誰にどう声をかければよいか分からないと聞いた。どちらかに参加意欲がないのではなく、地蔵盆を支えてきた既存のつながりと、新しく暮らす住民とを結ぶ方法が設計されていない。この経験から、地域文化を守ることと、新しい担い手が文化を共につくることをどう両立できるのかを考えるようになった。
文化構想学部向けになる理由:テーマを一般的な「多文化共生」にせず、関西で子どもと地域を結んできた地蔵盆という文化実践に絞っています。問うのは外国につながる住民の参加意欲ではなく、住民構成が変わる中で、地域文化の意味と担い手をどう更新するかです。行事の語られ方、募集媒体、準備過程をフィールドワークで調べ、文化の継承と共同参加の両立を考える点に、文化構想学部で学ぶ必然性があります。
FROM GENERIC TO FACULTY-SPECIFIC
学部研究は、パンフレットの言葉を増やす作業ではありません。
活動で残った問いを先に置き、必要な専門分野と調べ方を後ろへつなげます。
制度、学習、文化、行動、健康など、自分の未解決課題と同じ対象をどう捉える学部か。
法令・判例比較、史料読解、フィールドワーク、質問紙、統計、実験など、何で確かめるか。
制度案、教材、記録、支援設計、評価指標など、卒業後に地域が使える形へどう変えるか。
本人の経験を聞き取り、地域課題の絞り込み、5項目の役割分担、志望学部での研究方法、別紙の使い方まで画面共有で具体的に整理します。
白紙・作成途中どちらでもOK/Zoomで実施/保護者様もご一緒に参加できますOPTIONAL APPENDIX
任意別紙はA4用紙2枚・両面4面まで。団体所属の証明も枚数に含まれます。
COMMON WEAKNESSES
文章表現より先に、5項目の因果関係を点検します。
「日本の地方」「関西全体」の話になり、自分が観察・調査できる範囲が見えません。
活動名と回数だけを並べ、何を確かめ、考えがどう変わったかが書かれていません。
突然、授業名や理念を並べます。③で残った問いと学部の研究方法がつながっていません。
「地域を活性化する」で終えず、対象、協働相手、最初の実行、成果指標まで下ろします。
WRITING ORDER
①から順に書き始めるより、事実を集めてから5項目へ配分します。
困った人、違和感を持った会話、制度と現場のずれなど、抽象語を使わずにメモします。
市全体から生活圏へ、住民全体から特定の困り方をする人へ絞ります。
統計だけ、体験だけに偏らず、制度上の事実と現場の実感を照合します。
目的、相手、方法、自分の役割、結果、予想との違い、残った課題に分けます。
「なぜ制度があるのに届かないのか」のように、大学で調べる必要がある問いへ変えます。
学部サイトやシラバスから、問いを調べる専門分野・方法・比較対象を確認します。
同じ活動説明を繰り返さず、各項目が次の項目を必要とする順番になっているか確認します。
OFFICIAL FORMAT 2027
内容が良くても、所定様式や提出方法の不備は評価・受理へ影響する可能性があります。
2027年度公式要項に文字数指定はありません。所定4枚、11ポイント以上、①〜⑤の項目番号を明示することが基準です。
早稲田大学は、出願書類を必ず本人が作成し、生成AIで作った書類を自分の文章として提出した場合は、不正行為とみなされる可能性や評価への影響があると明記しています。このページの例文は架空です。地域名や語句を置き換えて提出せず、自分が実際に見た場面・話した相手・行った活動から書き直してください。
地域課題の設定から、活動の整理、学部研究、課題レポート別紙、120分の総合試験まで、今の準備状況に合わせて優先順位を決めます。
30分の無料相談・無料体験/オンライン(Zoom)で実施FAQ
2027年度公式要項を基準に回答します。
情報確認日:2026年8月11日。日程、対象学部・専修、提出様式、選考方法は変更・訂正される場合があります。出願時には最新の公式情報をご確認ください。