史記「澠池之会(べんち/めんちのかい)」定期テスト対策|秦王・趙王の心理戦

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史記「澠池之会」定期テスト対策|秦王・趙王の心理戦

『史記』の「澠池之会」は、秦王が趙王を屈辱的に扱おうとする酒宴の場面です。趙の臣が、言葉と覚悟で秦王に対抗し、趙の面目を守る流れを確認します。

澠池之会 秦王 趙王 瑟を鼓す 缻を撃つ 五歩之内 10問チェック
このページでは、「澠池之会」の酒宴場面を中心に扱います。和氏之璧・完璧、怒髪上衝冠、刎頸之交・負荊請罪まで広く確認したい場合は、関連ページもあわせて見てください。

10問チェック

人物関係、秦王のねらい、趙王の立場、瑟と缻、記録をめぐる心理戦を確認します。

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このページで確認するポイント

「澠池之会」は、秦王と趙王が会見する場面です。ただの宴会ではなく、強国の秦が趙を下に見せようとし、趙側がそれを押し返す心理戦として読みます。

秦王のねらい 酒宴の場で趙王に瑟を弾かせ、それを記録させることで、趙王を低く扱おうとします。
趙王の立場 秦を恐れて澠池へ行きたがりませんでしたが、行かなければ趙が弱く臆病に見えるため、会見に向かいます。
趙側の対抗 秦王にも缻を撃たせ、秦王が趙王のために演奏したと記録させ、屈辱を打ち消します。
記述の中心 問われやすいのは、「なぜ記録させたのか」「なぜ秦王に缻を撃たせたのか」「趙の面目をどう守ったのか」です。
既存ページとの分け方
このページは「澠池之会」の酒宴場面に絞ります。和氏之璧・完璧、怒髪上衝冠、刎頸之交・負荊請罪の全体整理は、関連ページに送る設計です。

人物関係を整理しよう

秦王 強国秦の王。趙王に瑟を弾かせ、それを記録させることで趙を下に見せようとする。
趙王 秦を恐れながらも、弱さを見せないために澠池へ向かう。酒宴では秦王から瑟を弾くよう求められる。
趙の臣(藺相如) 趙王に同行し、秦王にも缻を撃たせることで、趙王の屈辱を打ち消そうとする。
秦の御史 秦王が趙王に瑟を弾かせたことを記録する。ここが屈辱を形にするポイント。
趙の御史 秦王が趙王のために缻を撃ったことを記録する。秦の記録に対抗する役割を持つ。
読み取りのコツ
この場面では、演奏そのものよりも、「誰が誰にさせたのか」「それを誰がどう記録したのか」が大事です。

澠池之会の流れ

  1. 秦王が趙王を澠池に誘う
    秦王は、趙王と友好のために会いたいとして、澠池での会見を求めます。
  2. 趙王は秦を恐れる
    趙王は行きたがりませんが、行かなければ趙が弱く臆病だと見られてしまいます。
  3. 酒宴で秦王が趙王に瑟を弾かせる
    秦王は趙王に音楽を好むと聞いていると言い、瑟を演奏させます。
  4. 秦の御史が記録する
    「秦王が趙王に瑟を弾かせた」と記録し、趙王を下に扱った形を残します。
  5. 趙側が秦王にも缻を撃たせる
    趙側は秦王にも演奏を求め、拒む秦王に強く迫り、対等な形を作ります。
  6. 趙の御史も記録する
    「秦王が趙王のために缻を撃った」と記録させ、秦側の屈辱的な記録に対抗します。

重要表現1|王不行、示趙弱且怯也。

趙王が澠池へ行きたがらない場面で、趙側の臣が説く言葉です。行かないこと自体が、秦に弱さを見せることになります。

王不行、示趙弱且怯也。
王行かずんば、趙の弱くして且つ怯なるを示すなり。
王が行かなければ、趙が弱く、しかも臆病であることを示すことになります。
不行 行かなければ。「不」は否定。
示す。ここでは、秦に趙の弱さを見せること。
かつ。前後を並べる表現。
おびえる、臆病である。

重要表現2|令趙王鼓瑟。

秦王が趙王に瑟を演奏させたことを、秦の御史が記録する場面です。ここは、秦が趙王を下に扱おうとする意図が問われやすいところです。

秦王与趙王会飲、令趙王鼓瑟。
秦王趙王と会飲し、趙王をして瑟を鼓せしむ。
秦王は趙王と会って酒を飲み、趙王に瑟を弾かせた。
記述の型
秦王は、趙王に瑟を弾かせた事実を記録させることで、趙王を従わせたように見せ、趙の面目を傷つけようとした。

重要表現3|請奉盆缻秦王、以相娯楽。

趙側が反撃に出る場面です。秦王が趙王に瑟を弾かせたなら、今度は秦王にも缻を撃たせ、対等な形を作ろうとします。

請奉盆缻秦王、以相娯楽。
請ふ、盆缻を秦王に奉り、以て相娯楽せん。
どうか盆缻を秦王に差し上げ、それによって互いに楽しみましょう。
請ふ どうか〜させてください。願い出る表現。
奉る 差し上げる。目上に物を差し出す敬意表現。
盆缻 打ち鳴らす器。教材によって「盆缶」「缶」と表記されることもある。
それによって、という意味で訳す。

重要表現4|五歩之内、相如請得以頸血濺大王矣。

秦王が缻を撃とうとしないため、趙側が命をかけて迫る場面です。ここでは「五歩之内」の近さと、覚悟の強さを読み取ります。

五歩之内、相如請得以頸血濺大王矣。
五歩の内、相如請ふ、頸血を以て大王に濺ぐを得ん。
五歩の距離のうちなら、私は首の血を大王に注ぎかけることができましょう。
テストでの注意
これは単なる脅しではなく、趙王の面目を守るために命をかけて秦王に迫る覚悟を表します。

重要表現5|秦王為趙王撃缻。

秦王が仕方なく缻を一度打ち、それを趙の御史に記録させる場面です。秦側の記録に対して、趙側も同じように記録で対抗します。

秦王為趙王撃缻。
秦王趙王の為に缻を撃つ。
秦王が趙王のために缻を打った。
記述の型
秦王にも缻を撃たせ、そのことを記録させることで、趙王だけが秦王に従わされた形になるのを防いだ。

記述問題で問われやすいポイント

趙王が行きたがらなかった理由 秦を恐れていたため。強国秦の誘いには危険があると考えた。
それでも行くべきだとされた理由 行かなければ、趙が弱く臆病だと秦に示すことになるため。
秦王が瑟を弾かせた意図 趙王を従わせたように見せ、趙王の面目を傷つけるため。
秦王に缻を撃たせた理由 秦王にも同じように演奏させ、趙王だけが屈辱を受けた形になるのを防ぐため。
この場面の人物像 趙側は、強国秦を相手にしても引かず、言葉・記録・覚悟で対抗している。

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