史記「荊軻」定期テスト対策|風蕭蕭として易水寒し・図窮まりて匕首見はるの現代語訳・書き下し
史記「荊軻」定期テスト対策|風蕭蕭兮易水寒・図窮而匕首見
『史記』の「荊軻」は、燕の太子丹が秦王暗殺を荊軻に託す話です。人物関係・あらすじ・易水の別れ・図窮而匕首見・句形ポイントを、テスト前にスマホで確認できます。
このページで確認する「荊軻」のポイント
「荊軻」は、秦に追いつめられた燕が、刺客によって秦王を討とうとする話です。テストでは、単に「暗殺に失敗した話」と覚えるだけでなく、誰が、なぜ、どのように荊軻を秦へ向かわせたのかを整理することが大切です。
人物関係を整理しよう
荊軻の話では、人物名が多く見えるため、まず「燕側」と「秦側」に分けて確認すると読みやすくなります。
| 荊軻 | 燕の太子丹に頼まれ、秦王暗殺に向かう人物。易水での別れ、地図に匕首を隠す場面が重要。 |
|---|---|
| 燕太子丹 | 燕の太子。秦の勢力拡大に危機感を持ち、荊軻に秦王暗殺を託す。 |
| 秦王 | 後の始皇帝。荊軻に狙われるが、暗殺を逃れる。 |
| 秦舞陽 | 荊軻とともに秦へ向かう人物。秦王の前で恐れて顔色を変える場面が問われることがある。 |
| 樊於期(はんおき) | 秦から燕に逃れていた将軍。秦に一族を殺され、秦王に強い恨みを持つ。秦王に近づくための「信用の証」として、荊軻の計画に協力し、自ら首を差し出す場面と関係する。 |
「燕太子丹がなぜ荊軻に頼んだのか」「荊軻は何を持って秦王に近づいたのか」「秦舞陽はどの場面で動揺したのか」「樊於期はなぜ荊軻に協力したのか」を確認しておくと、人物関係問題に対応しやすくなります。
あらすじ|荊軻が秦王に迫るまで
流れは長く見えますが、定期テストでは大きく5段階で整理すると覚えやすいです。
-
燕が秦に追いつめられる
秦の勢力が強まり、燕の太子丹は強い危機感を持ちます。 -
太子丹が荊軻に秦王暗殺を託す
荊軻は、秦王に近づくための方法を考えます。 -
易水で別れの場面が描かれる
荊軻が秦へ向かう前、人々は易水のほとりで見送ります。「風蕭蕭兮易水寒」が有名です。 -
地図と匕首で秦王に近づく
荊軻は、秦王に地図を献上すると見せかけます。地図を広げきると、隠していた匕首が現れます。 -
暗殺は失敗する
荊軻は秦王に迫りますが、討つことはできません。最後まで使命を果たそうとする姿が描かれます。
荊軻は、秦王を討つことには失敗しました。しかし、死を覚悟して秦王に近づき、使命を果たそうとした点が重要です。結果だけでなく、荊軻の覚悟や緊迫した場面展開を説明できるようにしましょう。
名句1|風蕭蕭兮易水寒
「荊軻」で最も有名な場面の一つが、易水での別れです。テストでは、白文・書き下し・現代語訳・場面説明が問われやすいです。
| 場面 | 荊軻が秦へ向かう前、易水のほとりで見送られる場面。 |
|---|---|
| 蕭蕭 | 風がもの寂しく吹く様子。別れの悲壮感を強める表現。 |
| 壮士 | ここでは、死を覚悟して秦へ向かう荊軻を指すと考える。 |
| 不復還 | 「復た還らず」。再び帰ってこない、つまり死を覚悟していることを表す。 |
この句は、単なる別れの歌ではなく、荊軻が死を覚悟して秦へ向かう場面を表しています。「風が寒い」だけでなく、場面全体の悲壮感と結びつけて説明しましょう。
名句2|図窮而匕首見
「図窮而匕首見」は、地図を広げきったところで、隠していた匕首が現れる場面です。暗殺計画が明らかになる、物語の山場です。
| 図 | 秦王に献上する地図。荊軻が秦王に近づくための道具。 |
|---|---|
| 窮 | ここでは「尽きる」「広げ尽くされる」の意味。 |
| 匕首 | 短刀。荊軻が秦王を討つために隠していたもの。 |
| 見 | 「あらはる」と読み、「現れる」と訳す。ここでは、地図の中に隠されていた匕首が現れることを表す。 |
| 現代の意味 | 計画や本心が最後に明らかになることのたとえとして使われることがある。 |
「図=地図」「窮=尽きる」「匕首=短刀」「見=現れる」と分解すると訳しやすいです。地図を広げきる → 短刀が現れるという動きで覚えましょう。
テスト前に見る要点まとめ
「荊軻」は、名句だけでなく、場面の順番と人物の行動理由が問われやすい単元です。
人物関係|燕太子丹・荊軻・秦王
燕太子丹は、秦の勢力拡大に危機感を持ち、荊軻に秦王暗殺を託します。荊軻は、秦王に近づくために地図や匕首を用います。秦王は暗殺の標的となる人物です。
| 燕太子丹 | 荊軻に秦王暗殺を依頼する人物。 |
|---|---|
| 荊軻 | 秦王を討つため、死を覚悟して秦へ向かう人物。 |
| 秦王 | 荊軻に狙われるが、暗殺を逃れる人物。 |
| 樊於期 | 秦王への恨みから、荊軻の計画に協力する人物。秦王に近づくための信用の証として、自らの首を差し出す。 |
燕太子丹は、秦に対する危機感から荊軻に秦王暗殺を託した。荊軻はその依頼を受け、死を覚悟して秦王に近づいた。
易水の別れ|なぜ悲壮感があるのか
易水の別れでは、荊軻が秦へ向かえば帰れないかもしれないという緊張感が描かれます。「風蕭蕭兮易水寒」は、自然描写を通して、別れの悲しさと死を覚悟した雰囲気を表しています。
「風蕭蕭兮易水寒」は、冷たくもの寂しい風と水の描写によって、荊軻が死を覚悟して秦へ向かう悲壮な雰囲気を表している。
図窮而匕首見|暗殺計画の山場
荊軻は、秦王に地図を献上すると見せかけて近づきます。地図を広げきったとき、そこに隠していた匕首が現れ、暗殺計画が明らかになります。
荊軻は、地図を献上するふりをして秦王に近づき、地図を広げきったところで隠していた匕首を取り出し、秦王を討とうとした。
失敗したのに、なぜ印象に残る話なのか
荊軻は秦王暗殺に失敗します。しかし、失敗したから価値がない話ではありません。史記では、強大な秦に対して命をかけて向かう荊軻の覚悟や、緊迫した場面描写が印象的に描かれています。
荊軻は秦王暗殺には失敗したが、死を覚悟して強大な秦に向かい、最後まで使命を果たそうとした点に人物像の特徴がある。
樊於期|なぜ自ら首を差し出したのか
樊於期は、秦から逃れて燕に身を寄せていた人物です。秦王に強い恨みを持っており、荊軻が秦王に近づく計画に協力します。秦王が欲しがる樊於期の首を持参することで、荊軻は秦王に信用され、近づくきっかけを得ようとしました。
樊於期は、秦王への復讐を荊軻に託すため、また荊軻が秦王に近づくための信用の証とするために、自ら命を絶って首を差し出した。
荊軻で問われやすい句形・表現
定期テストでは、名句の暗記だけでなく、本文中の漢字の意味・読み・書き下し・現代語訳が問われます。次の表現は特に確認しておきましょう。
| 兮 | 詩や歌に出る助字。強く訳さないことも多い。 例:風蕭蕭兮易水寒。 |
|---|---|
| 不復〜 | 「復た〜せず」と読み、「二度と〜しない」と訳す。 例:不復還=二度と帰ってこない。 |
| 図窮 | 地図が広げ尽くされること。「窮」は「きわまる」「尽きる」の意味。 |
| 匕首見 | 匕首が現れること。「見」は「あらはる」と読む。 |
| 以A為B | 「AをBとする」「AをBと思う」。人物の判断や作戦説明で出やすい形。 |
| 欲〜 | 「〜せんと欲す」と読み、「〜しようとする」と訳す。荊軻が秦王を討とうとする場面と相性がよい。 |
荊軻は、人物関係 → 易水の別れ → 地図と匕首 → 暗殺失敗 → 荊軻の覚悟の順に整理すると、本文読解・現代語訳・記述問題に対応しやすくなります。
単元ごとのチェックポイント
テスト直前は、次のポイントだけでも確認しておきましょう。
| 人物関係 | 燕太子丹が荊軻に秦王暗殺を頼む。荊軻は秦王に近づき、秦王を討とうとする。 |
|---|---|
| 易水の別れ | 「風蕭蕭兮易水寒。壮士一去兮不復還。」の書き下し・現代語訳・場面を確認。 |
| 図窮而匕首見 | 地図を広げきると匕首が現れる場面。暗殺計画が明らかになる山場。 |
| 樊於期 | 秦王への恨み、荊軻への協力、秦王に近づくための信用の証としての役割を確認。 |
| 荊軻の人物像 | 暗殺は失敗するが、死を覚悟して秦王に迫った人物として描かれる。 |
| 句形・表現 | 兮、不復、見、欲、以A為Bなどの読み方・訳し方を確認。 |
説明を確認したら、単元別10問チェック
人物関係・あらすじ・名句・句形の説明を確認した後は、テスト範囲に合わせて下のタブから問題を解いてみましょう。
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