早稲田大学人間科学部FACT選抜の書き方・対策【2027】

2027年度|早稲田大学 人間科学部

FACT選抜 事前課題2027年度公式課題の概要と、過去5年の出題傾向

2027年度の事前課題は、カメラオブスキュラの製作、ピンホールの形状による像の比較、自作レンズによるピンホールの代替で構成されています。このページでは、2027年度課題の公式指定事項を確認するとともに、2022〜2026年度の過去問題を比較し、題材が変わっても繰り返し現れる出題の特徴を見ていきます。

2027年度課題の具体的な実験方法、定量化に用いる指標、データの処理方法、考察の進め方、レポートの構成例、提出用の文章例は掲載していません。課題の実施にあたっては、必ず早稲田大学の公式PDF全文を確認してください。
本人作成について:
公式課題では、科学的研究の手法一般に詳しい教員等へ助言を求めることや、生成AIをレポート作成の「準備」に使うことは妨げないとされています。一方、実験の遂行、レポートの構成・執筆は、出願者本人が自らの責任で主体的に行う必要があります。

PAST EXAMS & APPROACH

過去5年のFACT選抜から見る、求められているアプローチ

2022〜2026年度の公式事前課題を比較すると、題材が変わっても繰り返し現れる出題の特徴があります。以下は過去問題をもとにしたLOGIQAによる分析であり、大学が公表した採点基準ではありません。

1

身近なものを、別の角度から捉え直す

2024年度はナイフやスプーンを面積の計測に用い、2025年度は毛髪やセロファンの伸縮を湿度の計測に利用しました。2026年度には、容器に閉じ込めた空気の体積変化を使って気圧計を作成しています。

共通しているのは、特別な研究機器を使うことではありません。身近な物や現象が持つ性質に目を向け、通常とは異なる目的にも利用できるかを確かめる課題になっています。

2

与えられた方法を確かめたあと、自分の判断が必要になる

過去問では、初めからすべてを自由に考えさせるのではなく、まず指定された条件で現象を観察し、その後に受験生自身が方法や条件を考える構成が多く見られます。

2023年度は、指定された作業で時間感覚を測ったあと、自分で複数の作業を設定し、さらに時間感覚を正確にする方法を発案して検証する課題へ進みました。2024年度も、面積が既知の基本図形で方法を試したあと、公式では面積を求めにくい複雑な図形へ対象を広げています。

指示どおりに作業できるかだけでなく、そこで得た理解を別の対象や条件へ応用できるかも問う構成だと考えられます。

3

感覚や印象を、そのまま結論にしない

FACT選抜の公式説明では、観察した事象を主観や思い込みにとらわれずに捉え、客観的なデータに落とし込む力を重点的に確認するとされています。

過去問でも、「長く感じた」「湿度が高そうだった」「うまく測れた」といった印象だけで終わらず、試行を重ねて記録したり、公表されているデータと比較したりする課題が繰り返されています。数字を多く並べること自体ではなく、何を観察し、どのような記録として残したのかを読み手が追えることが重視されていると読めます。

4

結果が合ったかだけでなく、違いが生じた理由を見る

2022年度は、サンプル数の増加によって面積の推定値がどう変化するかを考察し、発展問題では推定が過大になった方法の問題点を指摘する課題でした。2023年度には、条件による違いが生じた場合だけでなく、「違いが生じなかった場合」の理由も検討するよう求められています。

2025年度と2026年度には、自作した計測器の結果を気象台等の公表データと比較し、違いがあればその理由を考察する課題が置かれました。予想や公表値との一致だけを成功とせず、ずれやばらつきも観察対象として扱う点が複数年度に共通しています。

5

自分にだけ分かる方法で終わらせない

2023年度は、報告を読んだ他者が同じ実験を再現できるように記述することを求めています。2025年度と2026年度には、製作者以外の人が初めて使っても独力で正しく観測できるよう、取扱説明書を作成する課題が出されました。

FACT選抜が掲げる「5つの力」にも、対話・論理・表現・分析・省察が含まれています。自分が理解しただけではなく、方法や根拠を他者へ伝えられる形にすることも、事前課題の継続的な特徴だと考えられます。

過去問を見るときは、「何を作ったか」以外にも注目する

題材だけを追うと年度ごとに別の入試に見えますが、課題全体には次のような共通した流れがあります。

  • 身近な現象や物の性質に着目する
  • 指定された方法で、まず現象を確かめる
  • 自分の判断で条件や方法を広げる
  • 得られた結果と、結果の違いを検討する
  • 他者が追える形で方法と根拠を伝える

過去問を読む際は、「その年度に何を作らせたのか」だけでなく、課題のどの段階で受験生自身の判断を求めているのかに注目すると、FACT選抜の出題設計が見えやすくなります。

2027 TASK

2027年度事前課題は、課題1〜3で構成されています

以下は公式課題に記載された見出しと指定事項の概要です。詳しい材料、手順、報告項目、考察項目は公式PDFで確認してください。

1

カメラオブスキュラの製作

自作した装置でピンホールによる結像現象を観察し、装置の寸法・構造、像の写真、反転の説明、動作確認の結果、指定された考察を報告します。

2

ピンホールの形状が像に与える影響

直径の異なる円形ピンホール5種以上と、形状の異なるピンホール3種以上を用い、像の明るさ・鮮明さ等を比較します。定量的な比較、理論値との比較、測定誤差、発展課題も指定されています。

3

自作レンズによるピンホールの代替

自作レンズとピンホールによる像を比較し、焦点距離、収差の観察・スケッチ、測定値を用いた樹脂の屈折率の算出等を行います。

注意:この要約だけで課題を実施せず、大学が公開している公式PDFの「目的」「材料」「装置の製作と運用」「結果の報告」「考察のポイント」等を必ず全文確認してください。

OFFICIAL RULES

公式に指定されているレポート作成上の注意

ここでは、公式文書に明記されている形式・提出上の注意のみをまとめています。

表紙・用紙
指定のレポート表紙を付け、A4判の用紙を片面で使用します。
ページ数
レポート本体は、図表・図解・写真・参考文献リスト等を含めて5ページ以上10ページ以内です。資料の添付は任意で、添付する場合はA4判5ページ以内とされています。
図表・写真
図表・図解・写真等を効果的に使用することが推奨されています。ただし、出願者個人や所属を特定できる情報を含めることはできません。
ページ番号
レポート本体の全ページ下部中央に、連番と総ページ数を記載します。
助言・生成AI
科学的研究の手法一般について教員等へ助言を求めることや、生成AIを準備に使用することは妨げないとされています。ただし、実験の遂行、構成、執筆は本人が主体的に行う必要があります。
生データ
実験で得た生データは、2次選考の合格者発表まで保管し、大学から照会があった場合に応じられるようにします。
不正行為
本人以外によるレポート作成、剽窃・盗用、データのねつ造等の疑いが認められた場合は、採点対象外とされています。

FAQ

2027年度FACT選抜の確認事項

生成AIを使ってもよいですか?

公式課題では、生成AIの特性・限界・問題点を十分に理解した上で、レポート作成の「準備」に使用することは妨げないとされています。ただし、実験の遂行、レポートの構成・執筆は本人が主体的に行う必要があります。

塾や学校の先生に相談してもよいですか?

科学的研究の手法一般に詳しい教員等へ助言を求めることは認められています。一方、実験の遂行、レポートの構成・執筆は出願者本人が自らの責任で主体的に行うよう求められています。

「最も良い像」の評価方法は指定されていますか?

公式課題は、自身の評価基準を明示した上で述べるよう求めていますが、特定の評価方法は指定していません。このページでも、指標や計算方法の例は提示しません。

公式情報確認日:2026年8月17日 このページは、早稲田大学が2026年6月15日に公開した2027年度FACT選抜の事前課題と、2022〜2026年度の公式過去問題を基準に作成しています。過去問から見える傾向はLOGIQAによる分析であり、大学が公表した採点基準ではありません。2027年度課題の具体的な実験方法、測定指標、分析方法、考察の進め方、レポート構成、完成文章は提示していません。出願前に大学公式サイトで最新の入試要項・事前課題・表紙を必ず確認してください。