漢文の句形・句法一覧|読み方・意味・例文と一問一答

漢文・句形(句法)まとめ 一覧で覚えて、90問以上から10問確認

漢文の句形を、再読文字・否定・使役・受身・疑問・反語・比較・限定に分けて一覧で確認できます。白文、書き下し文、現代語訳をセットで覚えたら、90問以上の問題群からランダムに出る一問一答で定着度を確かめましょう。

「句形」と「句法」は、高校漢文ではほぼ同じ意味で使われます。このページでは、教科書・定期テスト・大学入試で優先して覚えたい形からまとめています。

漢文の句形とは?

漢文の句形とは、特定の漢字や語の組み合わせによって、読み方と意味がほぼ決まる表現の型です。たとえば「不」は「~ず」と読み、動作や状態を打ち消します。「使A B」は「AをしてBしむ」と読み、「AにBさせる」という使役を表します。

漢字だけを単独で覚えるより、白文の形 → 書き下し文 → 現代語訳の順に一まとまりで覚える方が、初めて見る文章でも句形を見つけやすくなります。

最優先 再読文字・否定・使役・受身。書き下し文にも現代語訳にも直接関わります。
次に覚える 疑問・反語。特に反語を疑問と取り違えると、文全体の意味が逆になります。
得点を安定させる 比較・選択・限定・累加。似た表現を例文ごと区別して覚えます。

漢文の基本句形一覧|読み方と意味

まずは、文中で目印になる漢字と基本の読み方を確認します。スマートフォンでは表を横に動かして見られます。

種類 主な形・目印 基本の読み方 意味
再読文字 未・将/且・当/応・宜・須・猶 未だ~ず/将に~んとす/当に~べし/宜しく~べし/須らく~べし/猶ほ~ごとし まだ~ない/今にも~しようとする/当然~すべきだ/~するのがよい/~する必要がある/ちょうど~のようだ
否定・禁止 不・未・無/莫・非・勿/毋 ~ず/未だ~ず/~なし/~にあらず/~なかれ ~しない/まだ~しない/~がない/~ではない/~してはいけない
二重否定 不可不・無不・未嘗不 ~ざるべからず/~ざるなし/未だ嘗て~ずんばあらず ~しなければならない/~しないものはない/いつも~する
使役 使・令・教・遣+人+動詞 人をして~しむ 人に~させる
受身 見・被・為A所B ~る/~らる・AのBする所と為る ~される/AにBされる
疑問 何・安・焉・胡・孰・何以・如何 何ぞ~や/いづくんぞ~や/何を以て~や/いかん 何・どうして・どのように~か
反語 豈・安・焉・何・独・寧 豈~んや/安くんぞ~んや どうして~だろうか、いや~ではない
比較・選択 如・若・不如・孰与・与其A寧B ~に如かず/いづれぞ/其のAせんよりは寧ろBせよ ~に及ばない/どちらが~か/AするよりBする方がよい
限定・累加 唯/惟~耳・直~耳・非唯A ただ~のみ/ただ~のみ/ただにAのみならず ~だけである/Aだけでなく

同じ漢字でも、前後の語や文末によって疑問・反語などの働きが変わります。表だけで終わらず、次の短い例文で使われ方まで確認してください。

テストによく出る句形を例文で確認

句形は「目印の字」だけでなく、書き下し文と現代語訳まで一緒に覚えます。特に間違えやすい7つを短い例文で確認しましょう。

再読文字

未「いまだ~ず」

未+動詞 = まだ~していない

  • 白文:未見其人。
  • 書き下し:未だ其の人を見ず。
  • 現代語訳:まだその人に会っていない。
使役

使「AをしてBしむ」

使+A+B = AにBさせる

  • 白文:王使人召之。
  • 書き下し:王、人をして之を召さしむ。
  • 現代語訳:王は人にその者を呼ばせた。
受身

為A所B「AのBする所と為る」

為+A+所+B = AにBされる

  • 白文:為衆人所笑。
  • 書き下し:衆人の笑ふ所と為る。
  • 現代語訳:多くの人に笑われる。
疑問

何以「なにをもって~や」

何以~ = 何によって・どうして~か

  • 白文:何以知之。
  • 書き下し:何を以て之を知らん。
  • 現代語訳:どうしてそれが分かるのか。
反語

豈「あに~んや」

豈~乎/哉 = どうして~か、いや~ない

  • 白文:豈忘恩乎。
  • 書き下し:豈に恩を忘れんや。
  • 現代語訳:どうして恩を忘れようか、いや忘れない。
二重否定

不可不「~ざるべからず」

不可不~ = ~しなければならない

  • 白文:不可不学。
  • 書き下し:学ばざるべからず。
  • 現代語訳:学ばなければならない。
比較

不如「~にしかず」

A不如B = AはBに及ばない

  • 白文:百聞不如一見。
  • 書き下し:百聞は一見に如かず。
  • 現代語訳:百回聞くことは、一度見ることに及ばない。
限定

唯~耳「ただ~のみ」

唯/惟~耳 = ただ~だけである

  • 白文:唯有此策耳。
  • 書き下し:唯だ此の策有るのみ。
  • 現代語訳:ただこの方法があるだけだ。

漢文句形の覚え方|形・書き下し・意味の3段階

一覧を眺めるだけでは、文章の中で句形を見つけにくいままです。1つの句形を次の3段階で声に出し、最後に短い問題で確認すると定着しやすくなります。

1 形を見つける 「未」「使」「豈」など、句形の目印になる字を白文から探します。
2 読みを再現する 「未だ~ず」「AをしてBしむ」のように、書き下しの型を声に出します。
3 意味まで言う 「まだ~ない」「AにBさせる」と、現代語訳をすぐ言えるか確認します。

漢文句形の一問一答|ランダム10問

一覧で確認した句形を、教科書レベルの10問でチェックします。答えを選ぶと、その場で正誤と解説が表示されます。

定期テスト前に、どこが分かっていないかを1問ずつ確認できます。間違えた問題は、解説の「形・読み・意味」に戻って覚え直しましょう。
1. 例文を見る 句形の目印を探し、一番近い読み方・意味を選びます。
2. その場で解説 答えると、正解・不正解と解説がすぐに表示されます。
3. 10問ごとに確認 再読文字、否定、疑問・反語など、分野別のスコアを確認できます。
回答済み:0 / 10 選ぶとすぐに解説が出ます
まだ未回答の問題があります。途中まででも解説は確認できます。まとめ結果を見るには10問すべてに答えてください。
まとめ結果

あなたの漢文基本力タイプ

分野別スコア

まずやること

    この結果の見方

    点数が低い分野は、「漢文が読めない」というより、句形や重要語の型がまだ整理できていない可能性があります。漢文は、句形・再読文字・重要語を例文ごと覚えると、読み方がかなり安定します。

    漢文の句形についてよくある質問

    「句形」と「句法」に違いはありますか?

    高校漢文では、どちらも「読み方や意味が決まっている表現の型」という意味で使われることが多く、学習上はほぼ同じものと考えてかまいません。教材によって表記が異なるため、このページでは両方の語を扱っています。

    漢文の句形は何から覚えればよいですか?

    まず再読文字、否定、使役、受身を覚え、次に疑問・反語へ進むのがおすすめです。特に反語は、疑問と間違えると現代語訳の意味が反対になるため、短い例文で見分ける練習が必要です。

    疑問と反語はどう見分けますか?

    「何」「安」「焉」などの字だけでは決めず、文末の「乎・哉・邪」や前後の文脈まで確認します。「どうして~だろうか、いや~ない」と訳して自然なら反語、答えを求める文なら疑問です。

    この一問一答は何問ありますか?

    問題群から毎回10問をランダムに出題します。「もう一度10問を出す」を押すと別の組み合わせで復習できます。1回の点数だけでなく、間違えた分野を続けて解き直してください。

    句形の次は、作品の中で読み方を確認する

    句形を単独で覚えたら、「鴻門之会」「四面楚歌」などの作品本文で、誰の行動や発言を表しているかまで確認します。定期テストでは、句形の識別だけでなく書き下し文・現代語訳・人物関係を組み合わせて問われます。

    次の10分、別教科も確認する

    漢文の対策が終わったら、英語・数学も10問だけ確認してみましょう。