早稲田大学「地域探究・貢献入試」課題レポートの書き方2027|テーマ・構成・具体例

WASEDA 2027|REGIONAL INQUIRY REPORT

地域の紹介ではなく、
地域で生まれた問いを志望学部へつなぐ

早稲田大学「地域探究・貢献入試」の課題レポートは、地元愛を語る作文ではありません。地域で何に気づき、何を確かめ、活動しても残った課題を、法・教育・文化・人間科学・スポーツ科学の方法でどう探究するかを示す書類です。

所定用紙A4・4枚以内
文字設定11ポイント以上
記述内容5項目を明示
公式文字数指定なし

LOGIQA’S INSIGHT

強いレポートは、「地域」と「学部」の間に未解決の問いがある

活動実績を立派に見せるより、活動で分かったことと、まだ分からないことを分けます。

Q
THE CORE LOGIC

「地域で活動した」だけでは、④の学部選択が後付けになる

地域課題を見つけ、行動した結果、現場だけでは解けない制度・教育・文化・人間行動・健康などの問いが残った。その問いを解くために志望学部の学問と研究方法が必要で、得た知見を対象地域へ戻す。この因果が5項目を一本につなぎます。

場所と対象が見える
地域課題
自分が気づいた
具体的な接点
活動で得た
事実と限界
志望学部で使う
学問・研究方法
地域へ返す
実行・検証計画
首都圏や関西の都市部でも「地域探究」になる公式要項は、出身高校・居住地を問わず、地域の多様性を重視すると説明しています。過疎地や観光地だけが対象ではありません。団地の高齢化、外国人住民への情報提供、商店街、子どもの居場所、都市型水害など、生活圏の小さな不一致も十分に地域課題になります。

5 REQUIRED PARTS

公式5項目は、役割の差別化がキーポイント

①〜⑤の役割を分けることで、地域での気づきから学部での探究、卒業後の還元まで一本につながります。

地域課題を定義する

場所、対象者、起きている場面、不都合を絞ります。「高齢化」のような現象名だけで終えません。

答える問い:誰の何が、どこで困っているか

自分が気づいた理由

ニュースではなく、自分が見聞きした場面、違和感、当事者との接点を書きます。

答える問い:なぜ自分がこの課題を扱うのか

これまでの活動

目的、方法、相手、結果を示し、活動後にも残った課題や仮説の弱さまで書きます。

答える問い:行動して何が分かり、何が残ったか

志望学部での学修

学部名や授業名の羅列ではなく、残った問いを、どの学問と調査方法で確かめるかを示します。

答える問い:なぜその学部でなければならないか

卒業後の地域還元

就職先の夢だけでなく、誰と何を実行し、何を指標に改善を確かめるかまで考えます。

答える問い:学びを誰へ、どう返すのか

THEME DESIGN

「地方創生」から書き始めず、体験した場面を具体化

大きな社会問題を選ぶより、自分が調べ直せる範囲へ落とす方が、地域性と本人性が出ます。

ABSTRACT TOPICS

このままでは広すぎるテーマ

  • 地域の高齢化を解決したい
  • 観光客を増やして地域を活性化したい
  • 教育格差をなくしたい
  • 災害に強いまちをつくりたい
OBSERVABLE QUESTIONS

地域の現場が見えるテーマ

  • 郊外団地で、移動販売が来ても外出困難な高齢者へ届かない
  • 日帰り客は増えたが、生活文化を伝える店には回遊していない
  • 外国につながる保護者へ学校制度の説明が届きにくい
  • 多言語の防災情報はあるのに、地域訓練の参加へつながらない
WHERE市全体ではなく、団地・駅前・通学区域まで
WHO住民全体ではなく、困り方が共通する人へ
WHEN日常全般ではなく、問題が現れる場面へ
GAP制度があるのに届かない、という差へ

FACULTY FIT

地域課題を、志望学部の「問い方」に翻訳する

同じ地域課題でも、何を明らかにしたいかによって、選ぶ学部と研究方法は変わります。

LAW

法学部

権利・義務・権限・手続・合意形成のどこに不備があるか。自治体と住民、民間の役割を制度として検討します。

例:行政法・地方自治法・公共政策の視点で、防災情報の提供責任を考える
EDUCATION

教育学部

誰が、どこで、どのように学べていないのか。発達、心理、生涯学習、国語、地理歴史、地球科学など、出願専修の専門へ絞ります。

例:外国につながる保護者への学校説明を、教育心理・生涯教育から検討する
CULTURE, MEDIA & SOCIETY

文化構想学部

地域文化の担い手が誰とされ、行事やメディアの中で誰が地域の一員として表現されているかを問います。

例:関西の地蔵盆を、新旧住民が共につくる文化として継承する条件を探る
HUMANITIES

文学部

史料、文学、言語、思想、芸術などの専門を通して、地域の経験を長い時間軸や比較の中で読み解きます。

例:地域資料と聞き書きから、災害の記憶が語り継がれる条件を研究する
HUMAN SCIENCES

人間科学部

環境・健康福祉・情報を横断し、観察、質問紙、インタビュー、統計、デザインなどで人と環境の相互作用を確かめます。

例:高齢者の移動を、生活行動データと支援サービスの双方から検証する
SPORT SCIENCES

スポーツ科学部

運動、健康、スポーツ文化、ビジネス、コーチングを使い、地域の健康やコミュニティ参加を実証的に考えます。

例:地域クラブが高齢者の運動継続と孤立予防に与える効果を測る

※教育学部は2027年度に募集する学科・専攻・専修が限定されています。学びたい内容だけでなく、出願可能な募集単位を公式要項で確認してください。

FICTIONAL EXAMPLES

首都圏・関西圏の書き出し2段落と、5項目の展開例

全文の模範解答ではなく、本人の経験へ置き換えやすい「冒頭+全体設計」で示します。

首都圏の住宅都市 × 法学部
多言語の防災情報が、住民の行動につながらない

架空例

①地域課題+②気づいた理由の書き出し例

第1段落|課題私が課題と考えるのは、首都圏の住宅都市で多言語の防災資料が整備されていても、外国につながる住民の避難行動や地域訓練への参加に結びついていないことである。私の住む地域では、自治体Webサイトに複数言語の案内が掲載されている。しかし、情報の存在を知らない住民や、避難所で何を求められるか分からず参加をためらう住民がいる。問題は翻訳資料の不足だけでなく、情報を届け、理解を確かめ、地域の行動へつなぐ仕組みにある。

第2段落|原点この課題を意識したのは、高校の地域ボランティアとして防災訓練の受付を担当した経験からだ。近隣の日本語教室で知り合った家庭へ訓練を案内したところ、「資料は見たが、自分たちも参加してよい行事だと思わなかった」と聞いた。行政が情報を公開したことと、住民が必要な支援を受けられることの間には隔たりがある。この経験から、災害情報の提供を善意の翻訳活動に任せず、自治体・地域組織・住民の役割として検討する必要があると考えた。

①課題公開情報と避難行動の隔たり
②原点訓練受付と日本語教室での対話
③活動聞き取り・資料比較・小規模案内
④学修行政法・地方自治法から役割と手続を検討
⑤還元自治体と住民が検証できる情報提供基準を提案

法学部向けになる理由:課題を「外国人支援への関心」で終えず、行政による情報提供、住民参加、関係機関の責任と手続という法・公共政策上の問いへ進めています。

関西圏の地蔵盆 × 文化構想学部
新しく暮らす住民が、地域文化を共につくる導線がない

架空例

①地域課題+②気づいた理由の書き出し例

第1段落|課題私が課題と考えるのは、関西圏のある工業地域で続く地蔵盆が、地域の住民構成の変化を企画へ十分に取り込めていないことである。外国につながる家庭や地域外から転入した若い世帯も、当日の参加案内は受け取っている。しかし、遊びや出し物を決める準備は、町内会の回覧や長年のつながりを中心に進み、初めて参加する住民が企画段階で意見を出せる場は少ない。参加しないことが問題なのではない。参加したい人を、地域文化を共につくる側へ迎える導線が見えにくいことが課題だと考える。

第2段落|原点この課題を意識したのは、地蔵盆の子ども向け企画で高校生ボランティアをした経験からだ。私は外国につながる家庭へ当日の流れを説明していた。その際、ある保護者から、翌年は自分たちも子どもの遊びを提案したいと聞いたが、準備会はすでに終わっており、次回の参加方法を案内できなかった。一方、運営者からも、新しい住民に手伝ってほしいが、誰にどう声をかければよいか分からないと聞いた。どちらかに参加意欲がないのではなく、地蔵盆を支えてきた既存のつながりと、新しく暮らす住民とを結ぶ方法が設計されていない。この経験から、地域文化を守ることと、新しい担い手が文化を共につくることをどう両立できるのかを考えるようになった。

①課題住民構成の変化が地蔵盆の企画へ反映されにくい
②原点当日案内はできても、次の企画参加を案内できなかった
③活動新旧住民・運営者への聞き取りと募集経路の比較
④学修地域文化の継承・文化表象・参加型調査を学ぶ
⑤還元企画前の交流会と共同提案の仕組みを地蔵盆で試す

文化構想学部向けになる理由:テーマを一般的な「多文化共生」にせず、関西で子どもと地域を結んできた地蔵盆という文化実践に絞っています。問うのは外国につながる住民の参加意欲ではなく、住民構成が変わる中で、地域文化の意味と担い手をどう更新するかです。行事の語られ方、募集媒体、準備過程をフィールドワークで調べ、文化の継承と共同参加の両立を考える点に、文化構想学部で学ぶ必然性があります。

FROM GENERIC TO FACULTY-SPECIFIC

④は「早稲田で学びたい」ではなく、残った問いの研究計画にする

学部研究は、パンフレットの言葉を増やす作業ではありません。

LAW FACULTY EXAMPLE

「法学を幅広く学ぶ」では、地域課題との必然性が見えない

活動で残った問いを先に置き、必要な専門分野と調べ方を後ろへつなげます。

弱い④早稲田大学法学部で幅広い法律を学び、地域の人々を支えられる公務員になりたい。
改善した④防災情報を公開するだけで行政の役割を果たしたといえるのか、外国につながる住民の参加を保障する手続はどう設計すべきかを、行政法・地方自治法を軸に検討したい。自治体の制度比較と住民への聞き取りを組み合わせ、情報提供の実効性を評価できる基準を作る。
1

学部が扱う問い

制度、学習、文化、行動、健康など、自分の未解決課題と同じ対象をどう捉える学部か。

2

使いたい研究方法

法令・判例比較、史料読解、フィールドワーク、質問紙、統計、実験など、何で確かめるか。

3

地域へ戻せる成果

制度案、教材、記録、支援設計、評価指標など、卒業後に地域が使える形へどう変えるか。

WASEDA REGIONAL INQUIRY SUPPORT

地域への思いを、学部で評価される探究計画に変える

本人の経験を聞き取り、地域課題の絞り込み、5項目の役割分担、志望学部での研究方法、別紙の使い方まで画面共有で具体的に整理します。

白紙・作成途中どちらでもOK/Zoomで実施/保護者様もご一緒に参加できます
地域探究レポートの構成を
無料で相談する

OPTIONAL APPENDIX

別紙は、本文を派手に見せる資料ではなく、事実を確かめる資料

任意別紙はA4用紙2枚・両面4面まで。団体所属の証明も枚数に含まれます。

AVOID

本文の言い換えで終わる別紙

  • 本文と同じ説明を図にしただけ
  • 写真を大きく並べ、活動内容が分からない
  • 自治体資料の画面を出典なしで貼る
  • 装飾を増やし、何を証明する資料か不明
USEFUL EVIDENCE

本文の根拠を短く補強する別紙

  • 活動日時・相手・自分の役割が分かる記録
  • 聞き取り結果を要点別にまとめた小表
  • 問題が起きる場所を示した簡潔な地図
  • 活動前後の変化と、残った課題の図
  • 写真には日付・場所・説明・撮影者を付ける

COMMON WEAKNESSES

課題レポートで起きやすい4つのズレ

文章表現より先に、5項目の因果関係を点検します。

地域が大きすぎる

「日本の地方」「関西全体」の話になり、自分が観察・調査できる範囲が見えません。

③が実績一覧になる

活動名と回数だけを並べ、何を確かめ、考えがどう変わったかが書かれていません。

④だけ早稲田になる

突然、授業名や理念を並べます。③で残った問いと学部の研究方法がつながっていません。

⑤が壮大すぎる

「地域を活性化する」で終えず、対象、協働相手、最初の実行、成果指標まで下ろします。

WRITING ORDER

4枚を埋める前に進めたい、7つの設計手順

①から順に書き始めるより、事実を集めてから5項目へ配分します。

地域で見た場面を10個出す

困った人、違和感を持った会話、制度と現場のずれなど、抽象語を使わずにメモします。

対象と場所を一段狭める

市全体から生活圏へ、住民全体から特定の困り方をする人へ絞ります。

公的資料と当事者の声を集める

統計だけ、体験だけに偏らず、制度上の事実と現場の実感を照合します。

自分の活動を分解する

目的、相手、方法、自分の役割、結果、予想との違い、残った課題に分けます。

残った問いを一文にする

「なぜ制度があるのに届かないのか」のように、大学で調べる必要がある問いへ変えます。

志望学部の方法へ接続する

学部サイトやシラバスから、問いを調べる専門分野・方法・比較対象を確認します。

①〜⑤へ配分してから書く

同じ活動説明を繰り返さず、各項目が次の項目を必要とする順番になっているか確認します。

OFFICIAL FORMAT 2027

最後に確認する、2027年度の公式仕様

内容が良くても、所定様式や提出方法の不備は評価・受理へ影響する可能性があります。

REQUIREMENTS

「約3,000字」は公式指定ではない

2027年度公式要項に文字数指定はありません。所定4枚、11ポイント以上、①〜⑤の項目番号を明示することが基準です。

  • 作成方法課題レポートは原則パソコンで作成。手書き不可。
  • 用紙大学所定のA4用紙を使用し、片面印刷。4枚以内。
  • 文字11ポイント以上。それ以外の設定は変更しない。
  • 項目番号①〜⑤を本文中に示し、どの項目への回答か明確にする。
  • 4枚目本文が3枚以内に収まっても、4枚目まで必ず添付する。
  • 任意別紙A4用紙2枚・両面4面まで。本文を補強・説明する資料に限る。
  • 出願期間2026年9月1日〜9月10日、締切日消印有効。海外からは締切日必着。
AI

具体例は「構成の理解」にだけ使う

早稲田大学は、出願書類を必ず本人が作成し、生成AIで作った書類を自分の文章として提出した場合は、不正行為とみなされる可能性や評価への影響があると明記しています。このページの例文は架空です。地域名や語句を置き換えて提出せず、自分が実際に見た場面・話した相手・行った活動から書き直してください。

LOGIQA WASEDA SUPPORT

「なぜこの地域か」「なぜこの学部か」を、4枚の中で一本につなぐ

地域課題の設定から、活動の整理、学部研究、課題レポート別紙、120分の総合試験まで、今の準備状況に合わせて優先順位を決めます。

30分の無料相談・無料体験/オンライン(Zoom)で実施
早稲田の地域探究対策を
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関連する書類対策|慶應法学部FIT入試の800字・志願者調書・自己推薦書の書き方見る →

FAQ

課題レポートでよくある質問

2027年度公式要項を基準に回答します。

首都圏の受験生でも地域探究・貢献入試を受けられますか?
受けられます。公式要項は出身高校や居住地を問わず、すべての都道府県からの受験を歓迎しています。地方の過疎問題に限らず、自分の生活圏で観察した都市型の地域課題も対象になります。
地域活動で大きな実績がないと不利ですか?
活動の規模だけで決まるとは示されていません。小さな聞き取りや学校内での実践でも、なぜ行い、何が分かり、どんな未解決の問いが残ったかを具体的に示すことが重要です。実際に行っていない活動を大きく見せてはいけません。
課題レポートは何文字書けばよいですか?
2027年度公式要項に文字数指定はありません。所定用紙4枚以内、11ポイント以上、設定変更不可です。「約3,000字」などを絶対条件とせず、①〜⑤が重複せず論理的につながる分量にします。
学部の授業名や先生の名前は多いほどよいですか?
数ではありません。③の活動で残った問いを、どの専門と研究方法で確かめるのかを説明できる範囲で使います。授業名や教員名は年度により変わる可能性があるため、最新の学部サイト・シラバスで確認します。
課題レポートが完成してから総合試験対策を始めればよいですか?
遅くなりやすい進め方です。一次通過後の総合試験は120分で論理的思考力を問います。さらに二次合格後は学部指定3教科の共通テストで300点中240点以上が必要です。出願書類、総合試験、共通テストを並行します。

公式情報・学部研究に使うページ

情報確認日:2026年8月11日。日程、対象学部・専修、提出様式、選考方法は変更・訂正される場合があります。出願時には最新の公式情報をご確認ください。

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※本記事は、2026年8月11日時点で公開されている早稲田大学の公式情報に基づいています。掲載している文章例は、構成を理解するための架空例です。提出用文章としての使用は避け、出願前には志願者本人が最新の募集要項・所定様式を必ず確認してください。