史記「澠池之会(べんち/めんちのかい)」定期テスト対策|秦王・趙王の心理戦
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史記「澠池之会」定期テスト対策|秦王・趙王の心理戦
『史記』の「澠池之会」は、秦王が趙王を屈辱的に扱おうとする酒宴の場面です。趙の臣が、言葉と覚悟で秦王に対抗し、趙の面目を守る流れを確認します。
澠池之会
秦王
趙王
瑟を鼓す
缻を撃つ
五歩之内
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このページでは、「澠池之会」の酒宴場面を中心に扱います。和氏之璧・完璧、怒髪上衝冠、刎頸之交・負荊請罪まで広く確認したい場合は、関連ページもあわせて見てください。
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人物関係、秦王のねらい、趙王の立場、瑟と缻、記録をめぐる心理戦を確認します。
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このページで確認するポイント
「澠池之会」は、秦王と趙王が会見する場面です。ただの宴会ではなく、強国の秦が趙を下に見せようとし、趙側がそれを押し返す心理戦として読みます。
秦王のねらい
酒宴の場で趙王に瑟を弾かせ、それを記録させることで、趙王を低く扱おうとします。
趙王の立場
秦を恐れて澠池へ行きたがりませんでしたが、行かなければ趙が弱く臆病に見えるため、会見に向かいます。
趙側の対抗
秦王にも缻を撃たせ、秦王が趙王のために演奏したと記録させ、屈辱を打ち消します。
記述の中心
問われやすいのは、「なぜ記録させたのか」「なぜ秦王に缻を撃たせたのか」「趙の面目をどう守ったのか」です。
既存ページとの分け方
このページは「澠池之会」の酒宴場面に絞ります。和氏之璧・完璧、怒髪上衝冠、刎頸之交・負荊請罪の全体整理は、関連ページに送る設計です。
このページは「澠池之会」の酒宴場面に絞ります。和氏之璧・完璧、怒髪上衝冠、刎頸之交・負荊請罪の全体整理は、関連ページに送る設計です。
人物関係を整理しよう
| 秦王 | 強国秦の王。趙王に瑟を弾かせ、それを記録させることで趙を下に見せようとする。 |
|---|---|
| 趙王 | 秦を恐れながらも、弱さを見せないために澠池へ向かう。酒宴では秦王から瑟を弾くよう求められる。 |
| 趙の臣(藺相如) | 趙王に同行し、秦王にも缻を撃たせることで、趙王の屈辱を打ち消そうとする。 |
| 秦の御史 | 秦王が趙王に瑟を弾かせたことを記録する。ここが屈辱を形にするポイント。 |
| 趙の御史 | 秦王が趙王のために缻を撃ったことを記録する。秦の記録に対抗する役割を持つ。 |
読み取りのコツ
この場面では、演奏そのものよりも、「誰が誰にさせたのか」「それを誰がどう記録したのか」が大事です。
この場面では、演奏そのものよりも、「誰が誰にさせたのか」「それを誰がどう記録したのか」が大事です。
澠池之会の流れ
-
秦王が趙王を澠池に誘う
秦王は、趙王と友好のために会いたいとして、澠池での会見を求めます。 -
趙王は秦を恐れる
趙王は行きたがりませんが、行かなければ趙が弱く臆病だと見られてしまいます。 -
酒宴で秦王が趙王に瑟を弾かせる
秦王は趙王に音楽を好むと聞いていると言い、瑟を演奏させます。 -
秦の御史が記録する
「秦王が趙王に瑟を弾かせた」と記録し、趙王を下に扱った形を残します。 -
趙側が秦王にも缻を撃たせる
趙側は秦王にも演奏を求め、拒む秦王に強く迫り、対等な形を作ります。 -
趙の御史も記録する
「秦王が趙王のために缻を撃った」と記録させ、秦側の屈辱的な記録に対抗します。
重要表現1|王不行、示趙弱且怯也。
趙王が澠池へ行きたがらない場面で、趙側の臣が説く言葉です。行かないこと自体が、秦に弱さを見せることになります。
王不行、示趙弱且怯也。
王行かずんば、趙の弱くして且つ怯なるを示すなり。
王が行かなければ、趙が弱く、しかも臆病であることを示すことになります。
| 不行 | 行かなければ。「不」は否定。 |
|---|---|
| 示 | 示す。ここでは、秦に趙の弱さを見せること。 |
| 且 | かつ。前後を並べる表現。 |
| 怯 | おびえる、臆病である。 |
重要表現2|令趙王鼓瑟。
秦王が趙王に瑟を演奏させたことを、秦の御史が記録する場面です。ここは、秦が趙王を下に扱おうとする意図が問われやすいところです。
秦王与趙王会飲、令趙王鼓瑟。
秦王趙王と会飲し、趙王をして瑟を鼓せしむ。
秦王は趙王と会って酒を飲み、趙王に瑟を弾かせた。
記述の型
秦王は、趙王に瑟を弾かせた事実を記録させることで、趙王を従わせたように見せ、趙の面目を傷つけようとした。
秦王は、趙王に瑟を弾かせた事実を記録させることで、趙王を従わせたように見せ、趙の面目を傷つけようとした。
重要表現3|請奉盆缻秦王、以相娯楽。
趙側が反撃に出る場面です。秦王が趙王に瑟を弾かせたなら、今度は秦王にも缻を撃たせ、対等な形を作ろうとします。
請奉盆缻秦王、以相娯楽。
請ふ、盆缻を秦王に奉り、以て相娯楽せん。
どうか盆缻を秦王に差し上げ、それによって互いに楽しみましょう。
| 請ふ | どうか〜させてください。願い出る表現。 |
|---|---|
| 奉る | 差し上げる。目上に物を差し出す敬意表現。 |
| 盆缻 | 打ち鳴らす器。教材によって「盆缶」「缶」と表記されることもある。 |
| 以 | それによって、という意味で訳す。 |
重要表現4|五歩之内、相如請得以頸血濺大王矣。
秦王が缻を撃とうとしないため、趙側が命をかけて迫る場面です。ここでは「五歩之内」の近さと、覚悟の強さを読み取ります。
五歩之内、相如請得以頸血濺大王矣。
五歩の内、相如請ふ、頸血を以て大王に濺ぐを得ん。
五歩の距離のうちなら、私は首の血を大王に注ぎかけることができましょう。
テストでの注意
これは単なる脅しではなく、趙王の面目を守るために命をかけて秦王に迫る覚悟を表します。
これは単なる脅しではなく、趙王の面目を守るために命をかけて秦王に迫る覚悟を表します。
重要表現5|秦王為趙王撃缻。
秦王が仕方なく缻を一度打ち、それを趙の御史に記録させる場面です。秦側の記録に対して、趙側も同じように記録で対抗します。
秦王為趙王撃缻。
秦王趙王の為に缻を撃つ。
秦王が趙王のために缻を打った。
記述の型
秦王にも缻を撃たせ、そのことを記録させることで、趙王だけが秦王に従わされた形になるのを防いだ。
秦王にも缻を撃たせ、そのことを記録させることで、趙王だけが秦王に従わされた形になるのを防いだ。
記述問題で問われやすいポイント
| 趙王が行きたがらなかった理由 | 秦を恐れていたため。強国秦の誘いには危険があると考えた。 |
|---|---|
| それでも行くべきだとされた理由 | 行かなければ、趙が弱く臆病だと秦に示すことになるため。 |
| 秦王が瑟を弾かせた意図 | 趙王を従わせたように見せ、趙王の面目を傷つけるため。 |
| 秦王に缻を撃たせた理由 | 秦王にも同じように演奏させ、趙王だけが屈辱を受けた形になるのを防ぐため。 |
| この場面の人物像 | 趙側は、強国秦を相手にしても引かず、言葉・記録・覚悟で対抗している。 |
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澠池之会の心理戦が見えてきたら、和氏之璧・怒髪上衝冠・刎頸之交など、同じ列伝の有名場面も確認しましょう。