史記「藺相如」定期テスト対策|怒髪上衝冠(怒髮上りて冠を衝く)・秦王との交渉

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史記「藺相如」定期テスト対策|怒髪上衝冠・秦王との交渉

『史記』の藺相如は、秦王との緊迫した交渉で、璧を守るために命をかけて立ち向かう人物です。このページでは、特に「怒髪上衝冠」の場面を中心に、人物関係・交渉の流れ・句形・記述問題のポイントを確認します。

藺相如 秦王との交渉 怒髪上衝冠 璧有瑕 臣頭今与璧俱砕於柱矣 10問チェック
このページでは、藺相如が秦王との交渉で「怒髪上衝冠」となる場面を中心に扱います。和氏之璧・完璧の由来、刎頸之交、負荊請罪までまとめて確認したい場合は、史記の故事成語まとめページも確認してください。

10問チェック

人物関係、秦王との交渉、怒髪上衝冠の意味、記述問題のポイントを確認します。

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このページで確認するポイント

このページは、和氏之璧全体のまとめではなく、藺相如が秦王の前で璧を取り戻し、命をかけて交渉する場面に絞っています。

藺相如の役割趙の臣として秦へ向かい、秦王との交渉で璧を守ろうとする人物です。力ではなく、言葉と覚悟で秦王に対抗します。
秦王の態度秦王は璧を手にして喜び、美人や左右の者に見せます。しかし、約束した城を趙に与える意思が見えません。
璧有瑕藺相如は「璧にきずがある」と言って、秦王から璧を取り戻します。ここが交渉の転換点です。
怒髪上衝冠藺相如の激しい怒りと覚悟を表す表現です。単に怒っているだけでなく、璧を守るために命をかける姿勢を示します。
既存ページとの分け方
和氏之璧・完璧の由来、刎頸之交、負荊請罪などをまとめて確認したい場合は、史記の故事成語まとめページへ。このページでは、藺相如が秦王と直接対峙する場面を深掘りします。

人物関係を整理しよう

藺相如趙の臣。秦王との交渉で璧を守ろうとする人物。知略と覚悟が問われる。
秦王秦の王。趙の璧を得ようとするが、城を与える約束を本当に守る気があるのか疑われる。
趙王趙の王。秦から璧を求められ、どう対応するか群臣と相談する。
左右・美人秦王のそばにいる人々。秦王が璧を手にして喜び、周囲に見せる場面で登場する。
読み取りのコツ
この場面の中心は、藺相如が「秦王は本当に城を渡す気がない」と見抜き、璧を取り戻して交渉の主導権を握ることです。

秦王との交渉の流れ

  1. 秦王が璧を受け取る
    藺相如は璧を秦王に差し出します。秦王は大いに喜び、周囲の者に璧を見せます。
  2. 藺相如が秦王の本心を見抜く
    秦王が城を趙に与える意思を見せないため、藺相如は危険を感じます。
  3. 「璧有瑕」と言って璧を取り戻す
    藺相如は「璧にきずがあります。王にお示ししましょう」と言い、秦王から璧を取り戻します。
  4. 怒髪上衝冠となり、柱に寄る
    藺相如は璧を持ち、柱に寄って、秦王に強く迫ります。
  5. 璧とともに頭を砕く覚悟を示す
    秦王が無理に迫るなら、自分の頭も璧も柱に打ちつけて砕く、と命をかけた覚悟を示します。

重要表現1|璧有瑕。請指示王。

藺相如が秦王から璧を取り戻すために使う言葉です。ここは、藺相如の機転が問われやすい場面です。

璧有瑕。請指示王。
璧に瑕有り。請ふ、王に指し示さん。
この璧にはきずがあります。どうか王にお示ししましょう。
ここでは、秦王が欲しがった貴重な玉。
きず。藺相如は「きずがある」と言って、璧を取り戻すきっかけを作る。
請ふ「どうか〜させてください」と訳す。丁寧に願う表現。
指示指し示すこと。現代語の「指示する」とは少し違うので注意。

重要表現2|怒髪上衝冠

藺相如が璧を取り戻したあと、柱に寄って秦王に迫る場面です。怒髪上衝冠は、激しい怒りを表しますが、ここでは単なる怒りではなく、璧を守るために命をかける覚悟と結びつけて読みます。

相如因持璧、卻立倚柱、怒髪上衝冠。
相如因りて璧を持ち、卻(しりぞ)き立ちて柱に倚り、怒髪上りて冠を衝く。
藺相如はそこで璧を持ち、後ろに下がって柱に寄り、怒りで逆立った髪が冠を突き上げるほどであった。
記述の型
「怒髪上衝冠」は、藺相如が秦王の不誠実な態度に激しく怒り、璧を守るために命をかけて対抗しようとする覚悟を表している。

重要表現3|臣頭今与璧俱砕於柱矣。

藺相如が秦王に迫る決定的な言葉です。ここでは、藺相如が本気で璧を守ろうとしていることを読み取ります。

臣頭今与璧俱砕於柱矣。
臣が頭、今璧と俱に柱に砕けん。
私の頭は、今この璧とともに柱に打ちつけられて砕けるでしょう。
私。臣下が王に対してへりくだって自分を指す言葉。
与A俱「Aとともに」と訳す。ここでは「璧とともに」。
砕於柱柱に打ちつけられて砕けること。自分の頭も璧も砕く覚悟を示す。
文末の助字。ここでは強い断定・決意のニュアンスとして押さえる。

記述問題で問われやすいポイント

なぜ「璧有瑕」と言ったのか秦王から璧を取り戻すため。秦王が城を渡す気がないと見て、璧を手元に戻す機転を働かせた。
怒髪上衝冠の意味怒りで髪が逆立ち、冠を突き上げるほどであること。藺相如の激しい怒りと覚悟を表す。
藺相如の人物像秦王の不誠実さを見抜き、命をかけて璧を守ろうとする、知略と勇気のある人物。
秦王との交渉のポイント力の強い秦に対して、藺相如は言葉・機転・覚悟によって対抗している。

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