外国語学部
英米学科は英語文章を読み、日本語で約1000字を論述したうえで、英語で約150語の解答を作成します。ほかの学科も、対象地域の文化・社会・歴史などについて約1000字で論じます。
- 資格対策で止めず、対象地域のニュースと背景を調べる
- 文章の要点と自分の意見を分ける
- 英米学科は英語面接と150語記述も練習する
南山大学の2027年度総合型入試は、資格・検定試験活用型、プレゼンテーション型、講義体験型、グループワーク型の4種類です。8学部すべてに対象学科がありますが、選考方法は学科ごとに指定されており、外国語資格、小論文、プレゼンテーション、課題講義、口頭試問、グループワークなど、準備すべき内容が大きく異なります。
総合型入試は専願ではありません。ただし、南山大学の総合型入試で出願できるのは1学科のみで、複数学科や複数の試験型を併願することはできません。志望学科の学びと、自分が力を発揮できる選考形式を早い段階で照合することが重要です。
LOGIQA’S INSIGHT南山大学の総合型入試は、活動実績だけを見せる入試ではありません。プレゼンテーション型では、書類で示した関心を小論文で分析し、発表と質疑応答で説明します。講義体験型では、初めて聞く内容を要約し、自分の考えをレポートへまとめ、口頭試問で確認されます。心理人間学科のグループワーク型では、資料を読んで論述した後、他者との協働と振り返りまで評価されます。
2026年度の過去問題でも、経済学科はインフレと財政・金融政策、経営学科は商品評価データの補正、心理人間学科は大学進学におけるジェンダー差、国際教養学科は英文と日本文の要約など、学科の視点で資料を読み、根拠を示しながら考えを組み立てる課題が出されています。
志望理由書だけを完成させても、当日の小論文や質疑へつながらなければ十分ではありません。反対に、同じ問いを異なる形式で扱えるようにすると、書類と当日の発言に一貫性が生まれます。
総合型入試そのものは専願ではありませんが、南山大学の総合型入試で複数学科へ出願したり、同じ学科の異なる試験型を併願したりすることはできません。電子情報工学科、機械システム工学科、アジア学科は複数の試験型を実施するため、どちらで出願するかを決めます。
資格条件の確認から、学科別小論文、プレゼンテーション、講義メモ、口頭試問、グループワークまで、出願する1学科の形式に合わせて準備します。
2027 OVERVIEW
学部共通の方式ではなく、学科ごとに試験型が決められています。電子情報工学科、機械システム工学科、アジア学科は、2つの試験型から一つを選びます。
| 学部 | 学科 | 募集人員 | 試験型 | 主な当日選考 |
|---|---|---|---|---|
| 人文学部 | キリスト教学科 | 若干名 | プレゼン型 | 小論文、口頭プレゼン、個人面接 |
| 人類文化学科 | 5名 | プレゼン型 | 小論文、テーマ発表、質疑応答 | |
| 心理人間学科 | 5名 | グループワーク型 | 小論文、90分のグループワーク、個人面接 | |
| 日本文化学科 | 5名 | 講義体験型 | 課題講義、小論文、口頭試問 | |
| 外国語学部 | 英米学科 | 12名 | 資格型 | 英語文章を用いる小論文、英語を含む面接 |
| スペイン・ラテンアメリカ学科 | 5名 | 資格型 | 地域テーマの小論文、個人面接 | |
| フランス学科 | 4名 | 資格型 | フランス語圏の文化・社会に関する小論文、個人面接 | |
| ドイツ学科 | 4名 | 資格型 | ドイツ語圏・日本の文化や社会に関する小論文、個人面接 | |
| アジア学科 | 4名 | 資格型 | アジアの社会・文化等に関する小論文、面接 | |
| 6名 | 講義体験型 | 事前体験授業・課題レポート、出願後の口頭試問 | ||
| 経済学部 | 経済学科 | 10名 | プレゼン型 | 小論文、探究活動の発表、質疑応答 |
| 経営学部 | 経営学科 | 15名 | 資格型 | 小論文、個人面接 |
| 法学部 | 法律学科 | 7名 | 資格型 | N検3級以上、小論文、面接、書類審査 |
| 総合政策学部 | 総合政策学科 | 12名 | プレゼン型 | 資料型小論文、社会活動の発表、口頭試問 |
| 理工学部 | ソフトウェア工学科 | 5名 | プレゼン型 | 数学を含む小論文、科学技術の発表、質疑応答 |
| データサイエンス学科 | 5名 | プレゼン型 | 数学を含む小論文、科学技術の発表、質疑応答 | |
| 電子情報工学科 | 4名 | プレゼン型 | 数学を含む小論文、科学技術の発表、質疑応答 | |
| 4名 | 講義体験型 | 理工系課題講義、小論文・基礎問題、口頭試問 | ||
| 機械システム工学科 | 4名 | プレゼン型 | 数学を含む小論文、科学技術の発表、質疑応答 | |
| 4名 | 講義体験型 | 理工系課題講義、小論文・基礎問題、口頭試問 | ||
| 国際教養学部 | 国際教養学科 | 12名 | プレゼン型 | 日本語・英語を用いる小論文、発表、面接 |
募集人員は2027年度要項によります。アジア学科、電子情報工学科、機械システム工学科は、試験型ごとに募集人員が分かれています。
2027年度要項の共通出願資格には、「全体の学習成績の状況3.5以上」などの一律数値条件はありません。ただし、資格・検定試験活用型では学科別の資格基準を満たす必要があり、調査書や学業成績は書類審査の資料になります。
SCHEDULE
多くの方式は書類による第1次審査と、当日の第2次審査に分かれます。外国語学部の資格型、法律学科の資格型、アジア学科の講義体験型は日程や審査段階が異なります。
| 対象 | 出願 | 第1次合格 | 第2次出願 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| プレゼン型・グループワーク型・日本文化/理工の講義体験型・経営学科資格型 | 2026年9月1日〜9月7日 | 9月21日 | 9月21日〜9月29日 | 10月17日 予備日10月24日 | 11月2日 |
| 外国語学部 資格型 | 9月11日〜9月17日 | — | — | 10月17日 | 11月2日 |
| 法律学科 資格型 | 9月1日〜9月7日 | — | — | 9月26日 | 11月2日 |
| アジア学科 講義体験型 | 体験授業申込:7月1日〜7月24日 入試出願:9月11日〜9月17日 | 体験授業修了者のみ出願可 | — | 体験授業・レポート:8月1日 口頭試問:10月17日 | 11月2日 |
Web出願登録と検定料の支払いに加え、出願期間内に必要書類を郵送します。二段階審査では、第1次審査合格後に第2次審査への出願意思確認と手続が必要です。
QUALIFICATION
対象は外国語学部、経営学部、法学部です。資格は出願資格であり、資格を持っているだけで合否が決まる方式ではありません。
英語資格の基準は学科によって異なります。たとえば英検は、英米学科では2級以上かつCSE2300以上・各技能460以上、英米学科以外の対象学科で英語資格を使う場合は2級以上かつCSE1980以上・各技能460以上が基準です。外国語学部では各専攻言語の検定も対象になり、経営学科では英語、簿記、統計、数学、情報系資格などが対象です。法律学科はニュース時事能力検定試験(N検)3級以上が必須で、顕著な活動やほかの資格・検定試験の実績も評価の材料になります。
英米学科は英語文章を読み、日本語で約1000字を論述したうえで、英語で約150語の解答を作成します。ほかの学科も、対象地域の文化・社会・歴史などについて約1000字で論じます。
第1次は書類審査、第2次は90分の小論文と約10分の個人面接です。2026年度の過去問題では、ネットワーク科学を用いた商品評価データの補正が扱われました。
ニュース時事能力検定試験(N検)3級以上を出願要件とする一段階審査で、小論文、面接、志望理由書・自己推薦書等を総合評価します。現代社会に関する文章を読み、約1000字で自分の考えを論じるため、時事用語の暗記だけでなく、制度・対立する価値・解決策を法的な視点へつなげます。顕著な活動やほかの資格実績がある場合は、証明方法も要項で確認します。
面接では、なぜその資格を取得したのか、学習中に何が難しかったのか、大学の科目でどう伸ばすのかまで説明します。資格取得の過程を、学び方の証拠として使う準備が必要です。
PRESENTATION
人文学部の2学科、経済学部、総合政策学部、理工学部4学科、国際教養学部で実施します。書類審査の後、小論文と学科別プレゼンテーション・面接等を行います。
キリスト教学科は合計300点、そのほかの対象学科は小論文200点、プレゼンテーション等300点、書類100点の合計600点です。発表部分の比重が大きく、原稿を覚えるだけでは対応できません。
英語または日本語の文章を読み、キリスト教の文化や思想について約1200字で答えます。午後は、これまでの活動と志望動機を10分で口頭発表し、20分の個人面接を受けます。
人間・文化・社会に関する文章を要約し、自分の考えを1000〜1200字で述べます。文化人類学、考古学、哲学、言語学につながる具体的テーマを選び、10分で発表して質疑に答えます。
経済・社会に関する文章やデータを読み、約1000字で論じます。自分が行った探究や活動を、具体的な経済・社会問題と結びつけてスライドで20分発表し、10分の質疑を受けます。
文章・図表を使う小論文と、社会活動・ボランティア等を題材にした10分の発表、20分の口頭試問です。経験の紹介より、問題の構造、活動の限界、改善案まで整理します。
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cを含む問題と論述に加え、数学・情報・物理に関連する課題を10分で発表し、10分の質疑を受けます。志望学科との接続と、高校数学の説明力が必要です。
英語文章の日本語要約、日本語文章の英語要約、意見論述を行い、国際教養に関するテーマを日本語または英語で10分発表します。要約と自分の主張を混同しないことが重要です。
「環境問題」「国際交流」「AI」のような大きな言葉だけでは、10分の発表に具体性が出ません。対象地域、当事者、制度、技術、期間を絞り、根拠となる資料を示したうえで、なぜその問いを南山大学の学科で深めるのかを説明します。
LECTURE
日本文化学科、アジア学科、電子情報工学科、機械システム工学科が対象です。アジア学科だけは出願前の体験授業と課題レポートが必要です。
日本文化、日本文学、日本語学、日本語教育の4領域から2つの講義を受け、内容を踏まえて約1000字の小論文を作成します。午後は約30分のグループ口頭試問です。
志望学科の分野に関する課題講義を各40分、計2講義受講し、800字程度の小論文と、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cの基礎問題に取り組みます。午後は約15分の個人口頭試問です。
2026年8月1日に90分の「アジア学入門プレ講義」を受け、その後60分で知識確認・要約・自分の考えを含む約1000字の課題レポートを作成します。レポート審査により修了を認められた人だけが出願でき、出願後は書類審査とグループ口頭試問で評価されます。
講義中は、話題の順番を写すのではなく、「中心となる問い」「講師の結論」「理由」「具体例」「自分が疑問に思った点」の欄を作ります。小論文では、講義内容の要約と自分の考えを明確に分けます。
GROUP WORK
対象は心理人間学科のみで、募集人員は5名です。発言の多さだけでなく、他者との対話を通して考えを深める力が評価されます。
第1次審査は志望理由書、自己推薦書、課題レポート等の書類審査です。第2次審査は、資料を使う60分の小論文、90分のグループワークと振り返り、15分の個人面接で構成されます。
大学公式の学科紹介、動画、模擬講義等を踏まえ、心理人間学科の特徴と自分の関心を結びつけます。感想文ではなく、何を学び、どの問いを持ったかを書きます。
資料の事実と自分の解釈を分け、問題の原因を一つに決めつけず、複数の要因から考えます。2026年度は、大学進学率のジェンダー差や固定観念に関する資料が扱われました。
自分の案を述べるだけでなく、他者の意見を要約し、論点を整理し、共通点と相違点を見つけます。結論に貢献する質問や役割調整も評価につながります。
「うまくできた」で終えず、どの発言で考えが変わったか、自分の働きかけにどんな課題があったか、次ならどう改善するかを具体的に説明します。
求められるのは、自己や他者との対話を通して成長しようとする主体性と協調性です。無理に仕切るより、発言しにくい人へ問いを渡す、意見の根拠を確認する、残り時間に合わせて論点を絞るといった行動を練習します。
2026 RESULTS
前年の志願者は合計526人、合格者は254人でした。試験型によって志願者数と合格者数に大きな差があります。
| 学科・試験型 | 2026年度志願者 | 合格者 | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 心理人間|グループワーク | 40人 | 5人 | 書類・小論文・協働・面接の全段階を均等に準備したい |
| 経営|資格 | 106人 | 40人 | 資格条件を満たした後の小論文と面接で差がつく |
| 総合政策|プレゼン | 58人 | 19人 | 活動紹介を政策課題の分析と改善案へ進める必要がある |
| 国際教養|プレゼン | 54人 | 24人 | 日本語・英語の要約と発表を一体で準備する |
| 日本文化|講義体験 | 37人 | 8人 | 初見講義の整理と約1000字の論述が重要 |
| 英米|資格 | 54人 | 45人 | 資格基準に加えて英語・日本語の記述と面接を確認する |
2026年度結果は前年実績です。2027年度の倍率や合格者数を保証するものではありません。志願者数だけで試験型を選ばず、学科との適合性と選考内容で判断してください。
HOW TO PREPARE
興味のある学部名だけでなく、学科の授業・研究分野と当日の試験内容を比べます。複数型がある学科では、資格条件、講義型の事前日程、数学・発表への適性まで確認します。
資格の取得日・スコア、体験授業の申込、Web登録、書類郵送、第2次出願を一覧化します。特にアジア学科の講義体験型は夏の申込を逃すと出願できません。
活動や資格を列挙せず、経験から生まれた疑問、調べた事実、まだ解けていない問題を整理します。南山大学の授業・研究分野で何を検討したいかまでつなげます。
文章・図表・講義から要点を取り、指定字数で主張と根拠を組み立てます。外国語学部・国際教養学部は、日本語と英語の双方で要約・意見を書く練習を入れます。
プレゼン型は5〜20分、講義型は口頭試問、心理人間学科はグループワークの形式で練習します。書類と発言が矛盾しないかを追加質問で確かめます。
添削や対話で考えが変わったときは、どの資料・意見によって変化したかを残します。南山大学が重視する、異なる背景を持つ人との共生・協働にもつながる準備です。
資格条件の照合、志望理由書、学科別小論文、プレゼンテーション、講義体験、グループワークまで、出願する試験型に合わせて準備内容を絞ります。
FAQ
専願ではありません。ただし、南山大学の総合型入試で出願できるのは1学科のみです。複数学科や複数の試験型を併願することはできません。
2027年度要項の共通出願資格には、全体の学習成績の状況について一律の数値条件は示されていません。ただし、調査書は審査資料になり、資格・検定試験活用型では学科ごとの資格・スコア条件を満たす必要があります。
級だけでなくCSEスコアと各技能スコアの両方を確認します。2027年度は、英米学科が2級以上・CSE2300以上・各技能460以上、外国語学部の英米学科以外の4学科および経営学科で英語資格を使う場合は、2級以上・CSE1980以上・各技能460以上が基準です。学科によって他の言語資格や簿記・情報・数学等も対象です。
学科ごとに発表内容が異なります。経済学科や総合政策学科では探究・社会活動等を扱いますが、理工学部は科学技術、国際教養学部は学部の学びに関するテーマなどが中心です。全国大会の実績だけを求める方式ではなく、テーマの選び方、調査、論理、質疑対応が重要です。
出願前の2026年8月1日に体験授業と課題レポートがあり、事前申込は7月1日から7月24日です。レポート審査で修了を認められた人だけが出願できるため、秋からの準備では間に合いません。
南山大学は、資格・検定試験活用型、プレゼンテーション型、講義体験型、グループワーク型の過去問題を案内しています。外国語学部英米学科の過去問題はパスワード制限があり、閲覧希望者は南山大学入学センターへの連絡が必要です。
高校卒業者や大学入学資格を有する人も共通出願資格に含まれます。ただし、資格・検定の有効期間や、アジア学科講義体験型の体験授業対象など、試験型固有の条件を確認してください。
このページは、2026年7月20日時点で公開されている南山大学の2027年度総合型選抜案内、要項・出願書類ページ、入試結果、過去問題・出題の意図・解答例を照合して作成しています。出願前には、資格の有効期間、提出様式、試験室、当日の持ち物、日程変更等を再確認してください。