【2027年度】武蔵大学の総合型選抜|出願条件・評定・併願・倍率・傾向・対策・英検・小論文・ポートフォリオ

2027年度 武蔵大学 総合型選抜

実績・資格・作品を入口に、「自ら調べ、自ら考える力」を測る

武蔵大学の総合型選抜は、経済学部の活動・資格、人文学部の外国語と文化理解、社会学部のゼミ力・ポートフォリオ、国際教養学部の英語・数学・CBTまで選考方法が大きく異なります。2027年度募集要項をもとに、出願資格、選考内容、傾向、対策を学部・方式別に整理しました。

4学部学部・学科別に異なる選考
9月1日〜10日出願書類の郵送期間
評定の一律基準なし方式別の資格・活動条件に注意
併願可が基本ゼミ力重視方式は専願
2027年度の注意:経済学部の第2次選考で実施する「総合問題」は、2027年度から出題形式が変更されます。大学は8月頃にサンプル問題を公表予定としているため、公開後は最新形式に合わせて対策を調整してください。

OVERVIEW

2027年度 総合型選抜の全体像

募集要項では全方式に共通する一律の評定平均数値基準は示されていません。ただし、方式ごとに課外活動、商業・情報系資格、外国語資格、PDPへの参加意思など、異なる出願条件があります。

経済 45名3学科・各15名
人文 24名3学科・各8名
社会 27名3専攻・12名/10名/5名
国際教養 17名3専攻・5名/2名/10名

※国際教養学部の経済経営学専攻5名、ビジネスデータサイエンス専攻2名はMYP入試の募集人員を含みます。経済学部には第3志望制度、国際教養学部の経済経営学専攻・ビジネスデータサイエンス専攻には第2志望制度があります。

出願と併願

併願可が基本、ゼミ力重視方式は専願

社会学部のゼミ力重視方式は、合格した場合に入学することを前提とする専願です。それ以外の総合型選抜は他大学との併願が認められています。ただし、武蔵大学内の総合型選抜や帰国生・社会人・外国人学生・編入学などとの併願はできません。

評定と資格

評定平均だけで判断しない

数値としての評定基準がなくても、調査書は選考資料です。外国語資格の最低基準がある方式、活動実績や指定資格を求める方式、資格を必須としない方式が混在するため、学科名と方式名まで確認してください。

出願9月1日〜10日
郵送は締切日消印有効
第1次結果9月25日
GS専攻は10月2日
第2次選考10月11日が中心
方式により10日・9月27日
最終結果11月2日
合格通知を発送

※国際教養学部グローバルスタディーズ専攻は9月27日にCBT、第1次選考結果は10月2日です。経済学部の課外活動重視型は、第2次選考を10月10日または11日に実施します。

FACULTY GUIDE

学部・方式別の出願資格と選考方法

同じ学部内でも方式によって必要資格と評価材料が異なります。自分が持っている実績だけでなく、第2次選考で何を示す必要があるかまで見て選びましょう。

経済学部|募集45名

課外活動重視型・商業系資格重視型

経済学科・経営学科・金融学科で実施します。課外活動重視型は活動で顕著な成績を収めた現役高校生、商業系資格重視型は指定された商業・情報系資格を持つ現役高校生が対象です。課外活動重視型では商業系資格、商業系資格重視型では活動実績を加点材料として提出できます。

第1次選考出願書類、活動実績または指定資格、志望理由
第2次選考総合問題80分(国語・数学の基礎を含む)+個人面接
総合評価第1次15%・総合問題60%・面接25%

2026年度問題では漢字、計算、図表読解、論述などが出題されましたが、2027年度は形式変更予定です。過去問だけに合わせ込まず、大学が公表予定のサンプル問題を優先してください。

人文学部|英語英米文化学科 8名

英語資格+日本語小論文+面接

2024年10月以降に受験した英語4技能資格が必要です。基準例は英検CSEスコア1990、GTEC 959、IELTS 4.0、TEAP 235です。第2次選考では英語力を問う問題を含む日本語小論文と、主に日本語で行う集団面接が課され、英語で質問される場合もあります。

第1次選考調査書、志望理由書、英語資格証明書
第2次選考日本語小論文90分+集団面接
総合評価小論文50%・書類と面接50%

日本語と英語の資料を比較し、筆者の主張を踏まえて自分の見解を論理的に組み立てる練習が有効です。

人文学部|ヨーロッパ文化学科 8名

語学力重視方式・学科適性重視方式

語学力重視方式は、英語・ドイツ語・フランス語のいずれかの資格が必要です。基準例は英検CSEスコア1990、ドイツ語技能検定3級、実用フランス語技能検定3級です。学科適性重視方式は外国語資格を必須とせず、学科適性理由書を提出します。

語学力重視書類選考後、選択外国語の問題を含む日本語小論文90分+集団面接
学科適性重視学科適性理由書+選択外国語の基礎語彙を含む日本語小論文90分+集団面接
総合評価いずれも小論文50%・書類と面接50%

小論文ではヨーロッパ文化に関する資料から筆者の主張を捉え、時代や立場を比較して自分の論を示す力が必要です。

人文学部|日本・東アジア文化学科 8名

語学力・文化理解力重視方式・テーマ追究方式

語学力・文化理解力重視方式は、英語・中国語・韓国語のいずれかの資格が必要です。基準例は英検CSEスコア1950、中国語検定3級、HSK4級、ハングル能力検定3級、TOPIK3級です。テーマ追究方式は語学資格を必須とせず、参考文献と出典を示したテーマ追究レポートを提出します。

語学力・文化理解力重視書類選考後、日本語小論文90分+集団面接
テーマ追究レポートを含む書類選考後、日本語小論文90分+個人面接
総合評価いずれも小論文50%・書類と面接50%

文章の一部だけで判断せず、全体の論旨を捉えたうえで、読んだ内容を自分の経験や関心に引きつけて論理的に述べる練習を行いましょう。

社会学部|3専攻・計27名

ゼミ力重視方式

社会学専攻、メディア社会学専攻、情報社会デザイン専攻で実施する専願方式です。2024年10月以降に受験した英語4技能資格が必要で、基準例は英検CSEスコア1950、GTEC 930、IELTS 4.0、TEAP 225です。数学検定準2級または統計検定3級を持つ場合は、第1次選考で加点されます。

第1次選考調査書・自己紹介20%、英語資格50%、将来計画書30%
第2次選考約800字の小論文80分+集団面接・討論
第2次評価小論文40%・面接60%

将来計画書は約1500字です。資料中の数値やグラフを含む複数の根拠を関連づけ、引用や要約だけで終わらず、多角的に自分の意見を構成することが求められます。

社会学部|2専攻

メディア・クリエーション方式

メディア社会学専攻と情報社会デザイン専攻で実施します。文章、動画、アニメーション、写真、メディアアート、音楽、SNSなどをオンラインポートフォリオで提出します。英語資格の最低基準はありませんが、資格を提出しない場合は英語力を説明する書類が必要です。

第1次選考自己紹介20%、調査書等20%、オンラインポートフォリオ60%
第2次選考約800字の小論文80分+作品プレゼンを含む個人面接
第2次評価小論文40%・面接60%

芸術的な完成度だけでなく、メディアと社会、情報デザイン、データの可視化など、専攻の研究領域へどうつながる作品かを説明することが重要です。閲覧URLは指定期間中に維持し、端末を変えて表示を確認しておきましょう。

国際教養学部|EMIR 5名・BDS 2名

経済経営学専攻・ビジネスデータサイエンス専攻 AO入試

PDPに参加し、武蔵大学とロンドン大学の両学位取得を目指す意思が必要です。高い英語資格基準があり、基準例は英検CSEスコア2184、GTEC 1097、IELTS 5.0、TEAP 281、Duolingo English Test 80です。

第1次選考調査書、志望理由書、英語資格等の出願書類
第2次選考英語小論文50分+数学基礎50分+主に英語の個人面接
総合評価書類20%・筆記60%・面接20%

数学は教科書の基本事項が中心で、数と式、二次関数、データ分析、指数・対数、微分・積分、確率、数列、統計などから出題されます。英語だけに偏らず、数学の説明過程まで確認しましょう。PDPでは2027年8月までにIELTS Overall 5.5以上、各項目5.0以上を満たすことも求められます。

国際教養学部|GS専攻 10名

グローバルスタディーズ専攻 AO入試

経済経営学専攻・ビジネスデータサイエンス専攻と同水準の英語資格が必要です。第1次選考では、英語のリーディング、リスニング、ライティングを組み合わせたCBTを行い、複数の学術的な情報を統合して理解・表現する力を測ります。

第1次選考出願書類+CBT90分(9月27日)
第2次選考主に英語で行う集団面接(10月11日)
総合評価書類20%・CBT50%・面接30%

読む資料と音声資料の要点、根拠、論理関係をつかみ、それらを一つの要約や主張へ統合する練習が必要です。

GENERAL EVALUATION

武蔵大学の総合型選抜で確認したい評価軸

方式ごとの違いを押さえたうえで、書類・筆記・面接を別々に作らず、一つの問題意識でつなげていきます。

書類

実績を学問上の問いへ変える

活動名や資格名を並べるだけでなく、そこで何に気づき、どのような根拠で判断し、大学で何を検証したいのかまでつなげます。提出した内容は面接で掘り下げられる前提で整理しましょう。

小論文

資料の要約と自分の主張を分ける

人文・社会系では、資料の論旨や図表の数値を正確に読み取ることが出発点です。資料が述べている事実、自分の解釈、自分の提案を区別して書くと、論理の飛躍を防げます。

面接・討論

答案と提出物を説明し直す

面接前に、志望理由書、将来計画書、レポート、ポートフォリオ、小論文の要点を短く説明できるようにします。討論では主張を繰り返すだけでなく、相手の根拠を捉えて論点を前へ進める姿勢が必要です。

英語・数学

資格取得後の運用力まで準備する

資格スコアは出願条件や第1次評価になりますが、人文学部や国際教養学部では本番の英語問題・英語面接が続きます。国際教養学部の一部専攻では数学基礎も課されるため、資格対策と入試演習を分けて進めましょう。

PAST RESULTS

2026年度 総合型選抜の志願者数・合格者数・倍率

倍率だけで難易度を判断せず、方式ごとの出願条件と選考内容を合わせて確認してください。2027年度は社会学部の専攻構成や方式名、経済学部の出題形式に変更があります。

学部学科・方式等(2026年度)志願者合格者倍率
経済課外活動重視型332834.0
経済商業系資格重視型41182.3
経済 計3731013.7
人文英語英米文化学科|語学力・文化理解力重視方式88422.1
人文ヨーロッパ文化学科|語学力重視方式35181.9
人文ヨーロッパ文化学科|学科適性重視方式53232.3
人文日本・東アジア文化学科|語学力・文化理解力重視方式64282.3
人文日本・東アジア文化学科|テーマ追究方式1352.6
人文 計2531162.2
社会社会学科|将来計画重視型(GDS)1844.5
社会社会学科|ゼミ力重視方式16121.3
社会メディア社会学科|将来計画重視型(GDS)1133.7
社会メディア社会学科|メディア・クリエーション方式2354.6
社会メディア社会学科|ゼミ力重視方式1481.8
社会 計82322.6
国際教養経済経営学専攻 AO入試29191.5
国際教養グローバルスタディーズ専攻 AO入試90501.8
国際教養 計119691.7
大学 計8273182.6

※倍率は、武蔵大学公表の志願者数を合格者数で割り、小数第1位に丸めて算出しています。2026年度の名称と区分をそのまま記載しているため、2027年度の募集区分とは一致しない箇所があります。過去倍率は2027年度の合否を予測する数値ではありません。

HOW TO PREPARE

武蔵大学の総合型選抜対策の進め方

資格取得だけ、志望理由書だけ、小論文だけに偏らず、第2次選考から逆算して準備します。

出願資格と試験日の確認

利用する資格の種類、スコア、受験時期、有効期限を確認します。専願・併願、学内での併願制限も出願前に整理してください。

提出物の根拠を集める

活動記録、参考文献、調査データ、作品制作の意図を整理し、主張の根拠を示せる状態にします。引用元と自分の考えは明確に分けます。

80〜90分で資料型小論文を書く

資料の要点整理、構成、執筆、推敲に使う時間を決めます。図表を含む問題では、数値の比較とそこから言える範囲を正確に書きます。

提出物から面接質問を作る

「なぜそう考えたか」「別の立場ならどう見るか」「入学後にどう検証するか」を質問にし、短い回答と掘り下げ回答の両方を準備します。

討論・プレゼンを録画する

話す長さ、根拠の伝わり方、視線、資料の見せ方を確認します。作品説明では対象、目的、制作上の選択、学問との接続を順序立てて話します。

最新の変更点を反映する

とくに経済学部は2027年度に総合問題の形式変更があります。サンプル問題や追加の案内が公表されたら、演習内容を更新しましょう。

RELATED GUIDES

併願校の選考方法と比べると、武蔵大学で優先すべき対策が見えやすくなります。

本ページは、2026年7月16日時点で公表されている2027年度募集要項、入試概要、2026年度入試結果・過去問題の出題意図をもとに整理しています。出願時は、日程、資格の換算・有効期間、提出書類、選考方法を必ず武蔵大学の総合型選抜入学試験ページで照合してください。