OPENING EXAMPLES
800字の書き出し例を2パターン
冒頭から「慶應義塾大学法学部を志望する理由は」と始めるより、自分が解きたい問題を具体的な場面から示すと、学問を選ぶ必然性が伝わります。
法律学科
個人情報と「同意」を問う例
高校2年の春、部活動の大会写真が、写っている部員への確認がないままSNSに掲載された。削除を求めたいという声がありながら、「大会の宣伝だから仕方がない」と誰も言い出せない状況を見て、私は、形式上の同意と本人が納得して選べることは同じなのかと疑問を持った。
この問題を感情的な賛否で終わらせず、個人の尊厳と情報発信の利益を両立させる基準を考えたい。貴学法律学科で憲法・民法などの基礎から学び、展開科目と少人数の演習を通して、技術の変化にも対応できる法的思考を身につけることには、私が他者の意思を守る仕組みをつくる上で大きな意味がある。
構成を示すための架空例です。
政治学科
短い政治動画と判断を問う例
高校の主権者教育で模擬選挙を行った際、同じ政策について話しているはずの生徒たちが、視聴した短い動画によって全く異なる印象を持っていることに気づいた。私は複数の動画と候補者の元発言・公約を照合し、切り取られた場面や見出しが、政策そのものより先に評価を決めてしまう場合があると知った。
私が考えたいのは、個人の「情報リテラシー」だけではなく、情報の流通過程が政治的な議題と有権者の判断をどう形づくるかという問題である。貴学政治学科で政治過程論、マス・コミュニケーション論、社会調査論を学び、研究会で実証と理論を往復することは、自由な発信を守りながら公正な政治判断を支える仕組みを考える基盤になる。
構成を示すための架空例です。
DOCUMENT DESIGN
3つの書類は、同じテーマを別の角度から証明する
書類ごとに話題を変える必要はありません。同じ問題意識を軸にしながら、各書類で示すものを変えます。
1
志願者調書
どの場面で問題に気づき、何を確かめ、どう動いたか。問題意識の「出所」と行動の事実を示します。
2
800字の志望理由書
行動しても解けなかった問いを、なぜ法律学・政治学として慶應で学ぶのかを示します。
3
A方式の自己推薦書
実績と行動特性を根拠に、慶應法での学びを経て社会へ何を返せる人材になるかを示します。
調書は「どこまで自分で確かめたか」、志望理由書は「何を学問として解きたいか」、
自己推薦書は「何を実行できる人か」。
APPLICANT PROFILE
志願者調書は、公式2問を4要素に分解する
公式様式では①と②の2問です。ただし、①の中に「社会問題・自身の経験・行動」が入り、②で「見解と根拠」を問うため、準備段階では4つに分けた方が整理しやすくなります。
1
社会問題を絞る
「少子高齢化」「環境問題」では広すぎます。誰に、どの場面で、どんな不利益や対立が生じているのかまで絞ります。
2
自分の経験を置く
ニュースを見たという説明だけでなく、自分が当事者・観察者として問題に気づいた具体的な場面を示します。
3
行動の過程を書く
参加した事実だけでなく、自分が立てた問い、調べ方、会った人、試した方法、途中で修正した点を残します。
4
見解と根拠を結ぶ
活動前からの意見を繰り返さず、行動によって何が変わったかを、聞き取り・記録・比較などの根拠と結びます。
4要素のメモ例|短い政治動画と有権者の判断
- 社会問題
- 政策の一部分を切り取った短い動画が、内容を十分に比較する前の政治判断を左右している。
- 自身の経験
- 高校の模擬選挙で、同じ候補者について、生徒が見た動画によって評価が大きく分かれた。
- 起こした行動
- 複数の短い動画を元発言・公約と照合し、クラスメートへの聞き取りから、何が印象を決めたのかを整理した。
- 見解と根拠
- 投稿を一律に規制するのではなく、元情報へたどれる表示と、異なる主張を比較する機会が必要。聞き取りでは、動画の長さや強い言葉が記憶に残り、政策本文を確認していない例が見られた。
構成を示すための架空例です。実際の人数・調査内容は本人の事実に置き換えます。
800 CHARACTERS
800字は「慶應法で学ぶ意味」まで書く
公式の問いは、志望理由だけでなく、法学部で学ぶ法律学・政治学が自分の将来にどのような意味を持つかまで求めています。職業名を最後に置くだけでは、この問いへ十分に答えられません。
志望理由書の字数について:一部の受験情報サイトには、過去の条件のまま「2,000字以内」と案内しているページもありますが、志望理由書は2026年度入試から800字以内に変更され、2027年度も同じ形式です。出願時は必ず当該年度の公式様式を確認してください。
問題との接点
120〜160字
関心の起点となった場面と、そこから生まれた問いを示す。
行動後の論点
140〜180字
自分で調べたり動いたりした結果、現場だけでは解けなかった問題を示す。
慶應での学び
280〜320字
学科の考え方、科目の流れ、演習・研究会などを、自分の問いを深める方法として結ぶ。
将来に持つ意味
150〜190字
知識を得るだけでなく、判断や行動がどう変わり、社会へ何を返すのかを示す。
大学名の差し替えができる文章にしない:法律学科なら、基礎から基幹・展開へ進む学びや演習、政治学科なら基礎科目・系列科目と研究会など、問題をどう研究するかまで具体化します。科目名を並べるのではなく、「その学びを使って何を比較・分析・判断したいのか」を書きます。
A METHOD / SELF-RECOMMENDATION
A方式の2ページは、活動歴ではなく「変化」を見せる
自己推薦書の公式テーマは、該当する実績を踏まえ、慶應法での学びを経て、どのように社会へ貢献する人材となり得るかです。自由表現ですが、デザインの華やかさが評価項目だと考える必要はありません。
PAGE 1|現在まで
実績を、能力の証拠に変える
- 取り組みの背景と目的
- 自分が担った役割と判断
- 困難に対して変えた方法
- 成果と、それを裏づける資料番号
PAGE 2|慶應での学びの先
学びによる変化を予告する
- 現在の能力だけでは足りない点
- 法律学・政治学で得たい判断軸
- 学びによって行動がどう変わるか
- 誰に、どのような価値を返すか
避けたい作り方:賞状や活動写真を大きく貼り、説明を減らすこと。結果だけでは、本人が何を考え、どのように動ける人なのかが見えません。別添資料はA4片面5枚以内で、自己推薦書との対応が分かるよう資料番号を付けます。
FINAL CHECK
提出前に、書類を横に並べて確認する
- 志願者調書の行動が、参加した事実だけでなく自分の判断まで伝わっている
- 現時点の見解に、行動から得た事実や比較が根拠として付いている
- 800字の中心が活動紹介ではなく、慶應法で学ぶ理由になっている
- 法律学科と政治学科の違いを踏まえ、学び方まで具体化している
- A方式の自己推薦書が、実績から社会貢献への変化を示している
- 面接・口頭試問で、書類に書いた判断の理由を自分の言葉で説明できる
KEIO LAW FIT / LOGIQA
社会問題の選定から、3書類の書き分け・添削、面接の深掘りまで。
慶應義塾大学卒・総合型選抜の指導実績を持つLOGIQA主宰が直接指導します。本人の経験を聞き取り、志願者調書では「経験・行動・見解」、800字の志望理由書では「なぜ慶應法で学ぶのか」、A方式の自己推薦書では「強みをどう社会に生かすか」が伝わるよう、何が足りないかを一文ずつ示して添削します。提出後に聞かれやすい面接・口頭試問も、書類の内容から質問を作って練習します。
社会問題・経験の深掘り
800字の構成・添削
3書類の重複を解消
法律・政治学科別の大学研究
面接・口頭試問の練習
30分無料相談・無料体験|原稿作成前・書きかけ・提出前のいずれも対応|生徒本人のみでも参加できますが、ぜひ保護者の方もご一緒にご参加ください
公式情報・参照ページ
2026年8月13日時点で公開されている2027年度公式情報に基づいています。掲載例は構成を理解するための架空例です。出願時は志願者本人が最新の募集要項と所定様式を確認してください。