農学科
作物・果樹・野菜・花・野生植物・昆虫・土壌・品種改良などを対象に、安全で安定した食料生産と環境保全を考えます。
向いている問題意識
気候変動、病害虫、土壌、スマート農業、品種改良、持続可能な生産など。
2027年度|総合型・推薦・プレトク・全学部統一・一般・共通テスト利用
東海大学農学部は、農学科・動物科学科・食生命科学科で、総合型選抜の課題テーマと口述試験の範囲が異なります。学科課題型の1600字レポートとプレゼン、公募推薦の800字小論文、適性面接型の自己PR、一般選抜の英語・数学・理科、2027年度新設の特待生試験「プレトク」まで、方式と学科を分けて対策します。
「植物が好き」「動物が好き」「食品に興味がある」だけでは、学科課題型の1600字レポートも、口述試験も、志望理由も深まりません。関心を持ったきっかけから問いを立て、資料・実験・観察から分かったことを整理し、自分の考えと大学での学びへつなげる必要があります。一般選抜でも、英語・数学・理科の基礎を、資料や条件を読み取って正確に使う力が中心になります。
総合型・推薦では、書類に書いた関心をプレゼン・面接・口述で説明できる状態にし、一般選抜では標準問題を時間内に正確に処理する力を仕上げます。
1600字課題レポート、プレゼン資料、質疑応答、口述試験、志望理由書、800字小論文、英語・数学・理科まで、農学科・動物科学科・食生命科学科の違いを踏まえて準備します。
AGRICULTURE ADMISSION MAP
東海大学全体の制度や日程を繰り返さず、ここでは農学部で実際に準備する課題・口述・科目の違いに絞ります。
| 方式 | 農学部で準備するもの | 対策の分かれ目 |
|---|---|---|
| 学科課題型 | 1600字程度の学科別課題、10分発表、質疑、英語と学科別基礎科目の口述 | 調査結果を並べるのではなく、問い・方法・根拠・考察・限界まで説明できるか |
| 適性面接型 | 活動報告、10分程度の自己PR、資料またはポスター、学科別口述 | 実績の大きさより、本人の役割・改善・学びを農学部での学修へつなげられるか |
| 公募制推薦 | 600字志望理由書、60分・800字小論文、面接・口述 | 第一志望としての目的と、農業・動物・食生命の課題を論理的に書けるか |
| プレトク | 英語外部スコア、数学、理科1科目、面接・書類 | 年内までに数学・理科を学力試験水準へ上げ、志望学科を面接で説明できるか |
| 全学部統一・一般 | 英語、国語または数学、理科を軸にした学力対策 | 全学部統一は強い2科目、一般は3教科の安定性をどう作るか |
| 共通テスト利用 | 共通テストで得点源となる3教科と書類 | 学科のイメージではなく、高得点をそろえられる科目構成を選べるか |
THREE DEPARTMENTS
学科名を選ぶ前に、「何を対象に」「どの方法で調べ」「どんな課題を解決したいか」まで分けます。
作物・果樹・野菜・花・野生植物・昆虫・土壌・品種改良などを対象に、安全で安定した食料生産と環境保全を考えます。
気候変動、病害虫、土壌、スマート農業、品種改良、持続可能な生産など。
家畜の生産と安全性、動物の生命現象、野生動物・ペット・動物園動物と人との関係を、科学と倫理の両面から考えます。
アニマルウェルフェア、畜産の持続可能性、繁殖・栄養、野生動物管理、人と動物の共生など。
食品成分の機能、発酵・微生物、遺伝子・タンパク質などを、生物学・化学を使って理解し、健康や食品開発へ応用します。
機能性食品、発酵、食品安全、食品ロス、腸内環境、遺伝子・タンパク質など。
ABILITIES
英語、数学、生物、化学などの基礎知識を、用語暗記で終わらせず、植物・動物・食品・環境の現象を説明するために使います。
身近な体験やニュースを紹介するだけでなく、何が問題か、原因は何か、誰や何に影響するかを具体化します。
文献、統計、実験、調査の結果を区別し、根拠の強さや限界を踏まえて自分の考えを示します。
生産量だけ、動物愛護だけ、健康効果だけに偏らず、安全性、経済性、倫理、環境負荷、地域社会まで視野を広げます。
農学は現場・実験・地域連携を伴います。自分の役割、意見の違い、失敗後の修正を具体的に説明できるようにします。
学科課題型はレポートと発表、公募推薦は志望理由・小論文・面接、一般選抜は学科試験と形が違っても、基礎を使って問題を捉え、根拠から答えを出す姿勢は共通します。
AO · DEPARTMENT TASK
3学科とも、情報量よりも問いの絞り方、科学的根拠、本人の考察が重要です。広いテーマをそのまま題名にせず、対象・条件・影響を具体化します。
| 学科 | 主な課題領域 | 問いを絞る例 |
|---|---|---|
| 農学科 | 作物、野菜、果樹、花、昆虫、土壌、品種改良、環境と農業、安定した食料生産 | 「気候変動と農業」ではなく、特定作物の高温障害、収量への影響、現実的な対策まで絞る |
| 動物科学科 | 家畜生産、畜産物の安全性、動物の生命、人と動物の関係、野生動物、伴侶動物 | 「動物福祉は大切」で終わらず、福祉・生産性・環境負荷・消費者負担の関係を考える |
| 食生命科学科 | 食品成分、発酵・微生物、食品加工、遺伝子・タンパク質、食と健康、生命現象 | 健康効果を断定せず、研究対象、実験条件、確認された範囲、食品への応用可能性を分ける |
土壌環境と生育、天敵昆虫による防除、規格外農産物、熊本の担い手不足など、地域・作物・技術を限定して調べます。
暑熱ストレス、飼育環境、野生動物被害、適正飼養、育種などを、生産者・消費者・動物・環境の複数面から扱います。
発酵、保存、微生物管理、機能性成分、食品ロス、アレルギー対応などを、生物・化学の仕組みから説明します。
| 順序 | 1600字レポートで書く内容 |
|---|---|
| 1 | テーマと、関心を持った具体的なきっかけ |
| 2 | 現在どのような問題があり、何を明らかにしたいのか |
| 3 | 調査・観察・実験・文献の方法と、資料を選んだ理由 |
| 4 | 資料やデータから確認できた事実 |
| 5 | 事実から導いた本人の考察と、別の見方 |
| 6 | 現時点の限界、未確認の点、残った疑問 |
| 7 | 東海大学農学部で使いたい実験・実習・研究方法 |
複数サイトを要約して終わる/「環境に優しい」「命を大切にする」と抽象的に結ぶ/出典が曖昧/調査結果と自分の意見が混ざる。
問いを絞る/数値や実験結果を使う/資料の主張と本人の判断を分ける/反対面と限界に触れる/新しい疑問を大学での学びへつなぐ。
PRESENTATION & ORAL
| 学科 | 2027年度の口述範囲 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 農学科 | 英語の短文和訳+「農業と環境」「化学基礎」「生物基礎」から選択した1科目 | 用語の定義、基本現象、農業との接続を短く説明する。英文は文構造を取り、農学語彙を確認 |
| 動物科学科 | 英語の単語・短文和訳+「数学Ⅰ」「生物基礎」「畜産」から選択した2科目 | 計算過程や生物現象を口頭で説明。畜産は飼養、繁殖、生産、安全性、福祉の基礎を整理 |
| 食生命科学科 | 英語の単語・短文和訳+「農業と環境」「化学基礎」「生物基礎」から選択した1科目 | 化学反応、生体分子、微生物、食品成分の働きを、図を使わず言葉で説明する練習 |
AO · APTITUDE INTERVIEW
農学部は、生徒会、農業クラブ、科学・文化・芸術・スポーツ、ボランティア、資格、留学など、これまで力を入れた活動を資料やポスターで発表します。
配付資料はA4用紙5枚以内・3部、または約79cm×109cmのポスター2枚以内です。文字量を増やすより、写真・図・数値・役割の変化が一目で伝わる構成にします。
スポーツや文化活動でも、観察、改善、継続、協働、記録、データ活用など、農学の実験・実習に生かせる力を具体的に示せます。
自己PRが強くても、英語や基礎科目を答えられなければ学修準備が伝わりません。活動準備と口述対策を並行します。
SCHOOL RECOMMENDATION
2027年度は全体の評定平均値3.5以上、東海大学を第一志望とする専願方式です。農学科13名、動物科学科13名、食生命科学科10名を募集します。
入学後に学びたいこと・取り組みたいことを含めて、志望学科を選ぶ理由を書きます。医療や環境など広い話から始めず、対象と方法を絞ります。
課題を読み、立場・理由・具体例・反対面・解決策を800字に収めます。農学系テーマでは、生産・安全・環境・倫理・経済を複数の立場から考えます。
志望動機などの一般質問に加え、学科課題型と同じ学科別範囲から基礎知識を確認します。暗記した回答ではなく、用語や考え方を説明します。
ACADEMIC SELECTION
東海大学は標準化採点を行うため、合格最低点を素点の割合へ置き換えることはできません。難問を増やすより、標準問題を時間内に正確に処理し、選択科目の得点を安定させます。
高得点の2科目で判定されるため、まず2科目を明確な得点源にします。ただし、3科目目を捨てると本番の科目難化やミスに対応できません。
設計:得意2科目+崩れを防ぐ1科目。
3教科型では、一つの突出よりも英語・国語または数学・理科の合計を安定させる必要があります。複数日受験を使う場合も、毎回同じ時間配分で再現できる状態を作ります。
設計:得意1科目+安定2科目。
| 学科 | 2026一般 競争率 | 2026全学部統一・前期 競争率 | 一般 最低点 | 統一前期 | 統一後期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 農学科 | 1.6倍 | 1.6倍 | 131 | 100 | 98 |
| 動物科学科 | 1.9倍 | 1.8倍 | 138 | 100 | 102 |
| 食生命科学科 | 1.5倍 | 1.4倍 | 124 | 96 | 94 |
農学部だから数学を選ぶ、という決め方はしません。公開問題を同じ条件で解き、得点と時間が安定する科目を優先します。国語を選ぶ場合も、入学後に必要な計算・統計の基礎は続けます。
農学科は生物・化学、動物科学科は生物、食生命科学科は化学・生物と学びがつながりやすい一方、入試では過去問で安定して得点できる科目を優先します。
SUBJECT STRATEGY
長文・語彙・文法・会話・整序・図表をまとめて練習します。文章全体を精読してから解くのではなく、設問を確認し、必要な情報を速く探す読み方も身につけます。
語彙の即答、段落要旨、代名詞・指示語、グラフ説明、会話表現、時間配分。
教科書例題から標準問題までを、途中式を崩さず速く処理します。数列・ベクトル・関数・確率などは、条件整理と計算精度で差がつきます。
典型解法の選択、計算ミスの分類、図や条件の書き出し、時間内の見直し。
現代文の論理関係、指示語、要旨、選択肢の根拠を短時間で確認します。農業・環境・生命を扱う評論文でも、内容知識ではなく本文に基づいて判断します。
対比・因果・具体例の役割、選択肢の消去根拠、時間をかけすぎる設問の見切り。
用語暗記に加え、実験条件、対照区、図表、遺伝、代謝、生態などを文章で説明します。農学科・動物科学科・食生命科学科の学びにも直結します。
資料読解、実験考察、体内機構、生態系、遺伝情報、記述用語の正確さ。
理論計算、無機の性質、有機構造を横断して、反応式・構造式・数値計算を正確に処理します。食品・土壌・生体分子を学ぶ土台になります。
モル計算、平衡、酸塩基、酸化還元、無機反応、有機構造、単位と有効数字。
公式を覚えるだけでなく、どの法則を使うか、向きと符号、グラフ、単位を整理します。プレトクでは理科1科目として選択できます。
力学・波動・電磁気・熱・原子の典型設定、図示、計算速度。
学科との相性は学習を続ける動機になりますが、入試科目は得点の安定性を最優先します。総合型の口述も受ける場合は、口述科目と一般選抜の理科をそろえると準備を共有できます。
PRETOKU · AGRICULTURE
制度全体の説明ではなく、農学部受験で差がつく準備に絞ります。英語外部スコアを確保したうえで、数学・理科の標準問題と学科別の面接を並行します。
数学・理科の勉強を始める前に、出願に使う試験と受験日を確定します。直前の一回に賭けず、更新できる日程を残します。
数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bの数列・Cのベクトルを、単元別ではなく70分の通し演習へつなげます。途中で止まる単元を残さないことが優先です。
物理・化学・生物から、学科名の印象ではなく最も得点が安定する1科目を選びます。教科書全範囲を終えてから時間演習へ進みます。
特待生を希望する理由だけでなく、3学科のうち何を対象に、どの実験・実習・研究方法を学びたいかを簡潔に答えます。
COMMON TEST · AGRICULTURE
生物・化学が農学部とつながりやすくても、判定では実際の得点が重要です。模試と本試験型演習から、高得点を再現できる3教科を選びます。
英語、国語または数学、生物または化学を軸にすると、一般・全学部統一との学習を共有しやすくなります。
図表、実験条件、複数資料を読み取る問題は、農学部で必要なデータ解釈にもつながります。知識問題と資料問題を分けて正答率を管理します。
MOTIVATION & INTERVIEW
「農業を支えたい」から、作物・土壌・病害虫・品種・環境など対象を絞り、どの技術や調査方法を学びたいかを示します。
「動物が好き」から、生産、生命現象、福祉、野生動物、人との共生のどこを扱うかを決め、科学と倫理の両方を考えます。
「食品開発がしたい」から、成分・微生物・発酵・遺伝子・タンパク質など、研究対象と実験方法を具体化します。
COMMON MISTAKES
植物・動物・食品への興味は入口です。具体的な問題、調査方法、大学で身につけたい技術まで進めます。
大学公式の評価点には、自分の考え、科学的根拠、論理構成が含まれます。情報量より、問いと考察を優先します。
読む資料ではなく、話を理解するための資料にします。図・写真・数字・結論を大きくし、口頭で補います。
英語と学科別基礎科目が明示されています。用語・公式・現象を、声に出して説明する練習が必要です。
全学部統一は高得点2科目型ですが、一般は3教科型です。得意科目を伸ばしながら、苦手科目の最低ラインを作ります。
失点原因を、知識・読解・計算・時間・設問選択に分けます。次回の行動まで決めて、初めて過去問対策になります。
PREPARATION PLAN
| 時期 | 総合型・推薦 | 一般・共通テスト・プレトク |
|---|---|---|
| 最初の2週間 | 学科選択、課題の問い、活動棚卸し、志望理由の軸を決める | 過去問1年分を時間計測し、科目別の現在地と英語資格の日程を確認 |
| 3〜5週目 | 1600字レポート初稿/600字志望理由/800字小論文を作る | 教科書・標準問題で弱点単元を埋め、大問別の時間目標を作る |
| 6〜8週目 | プレゼン資料、想定質問、口述科目を並行して練習 | 過去問を年度・日程別に解き、解く順序と見切る基準を固定 |
| 直前期 | 25分通し練習、800字60分演習、書類との内容確認 | 本番時間で3科目通し演習、英語外部スコア・出願方式・併願日を最終確認 |
農学科、動物科学科、食生命科学科では、扱うテーマも口述範囲も違います。現在の活動・評定・得意科目・出願時期から、どの方式で何を優先するかを整理し、提出書類から学科試験まで個別に進めます。
方式・数値・課題・口述範囲は、東海大学の公式ウェブサイトと2027年度入学試験要項をもとに整理しています。