桃花源記の原文・書き下し文・現代語訳|定期テスト予想問題20問
桃花源記の原文・書き下し文・現代語訳|定期テスト予想問題20問
「桃花源記」の原文(白文)・書き下し文・現代語訳を全文掲載。 主語の入れ替わり、古今異義語、重要句形、あらすじ・主題を確認できます。 問題から取り組みたい人は、下のボタンからすぐに始められます。
桃花源記の書き下し文・現代語訳・白文
本文を、授業で流れを追いやすい4つの場面に分けています。まず白文で漢字の並びを確認し、次に書き下し文で語順をつかみ、最後に現代語訳で「誰が・何をしたか」を確定させましょう。
第一段落|漁師が桃の林と洞穴を見つける
「晋太元中」から「従口入」まで
晋太元中、武陵人捕魚為業。縁渓行、忘路之遠近。忽逢桃花林。夾岸数百歩、中無雑樹。芳草鮮美、落英繽紛。漁人甚異之。復前行、欲窮其林。林尽水源、便得一山。山有小口、髣髴若有光。便捨船、従口入。
晋の太元中、武陵の人、魚を捕らふるを業と為す。渓に縁りて行き、路の遠近を忘る。忽ち桃花の林に逢ふ。岸を夾むこと数百歩、中に雑樹無し。芳草鮮美にして、落英繽紛たり。漁人甚だ之を異とす。復た前行きて、其の林を窮めんと欲す。林水源に尽き、便ち一山を得たり。山に小口有り、髣髴として光有るが若し。便ち船を捨て、口従り入る。
晋の太元年間、武陵のある人は、魚を捕ることを仕事にしていました。谷川に沿って進むうちに、どれほど遠くまで来たのか分からなくなりました。突然、桃の花の林に出会います。林は川の両岸に数百歩続き、その中にはほかの種類の木がありません。香りのよい草は鮮やかで美しく、散る花びらが入り乱れていました。漁師はその光景をたいそう不思議に思い、林の果てを見極めようとさらに進みます。林は川の源で終わり、そこに一つの山がありました。山には小さな穴があり、ぼんやりと光が見えるようです。漁師は船を置き、穴から中へ入りました。
第二段落|桃花源の景色と人々の暮らし
「初極狭」から「並怡然自楽」まで
初極狭、纔通人。復行数十歩、豁然開朗。土地平曠、屋舎儼然。有良田美池桑竹之属。阡陌交通、鶏犬相聞。其中往来種作、男女衣著、悉如外人。黄髪垂髫、並怡然自楽。
初め極めて狭く、纔かに人を通ずるのみ。復た行くこと数十歩、豁然として開朗なり。土地平曠にして、屋舎儼然たり。良田・美池・桑竹の属有り。阡陌交通じ、鶏犬相ひ聞こゆ。其の中に往来し種作する男女の衣著は、悉く外人の如し。黄髪垂髫、並びに怡然として自ら楽しむ。
初めのうちは非常に狭く、やっと人一人が通れるだけでした。さらに数十歩進むと、突然、広々と明るく開けます。土地は平らで広く、家々は整然と建っています。肥えた田畑、美しい池、桑や竹などがあり、田畑のあぜ道が縦横に交わり、鶏や犬の声が互いに聞こえます。そこを行き来して農作業をする男女の服装は、外の世界の人々と同じです。老人も子どもも、皆ゆったりと楽しそうに暮らしていました。
第三段落|村人との交流と外界との隔絶
「見漁人」から「不足為外人道也」まで
見漁人、乃大驚、問所従来。具答之。便要還家、設酒殺鶏作食。村中聞有此人、咸来問訊。自云、先世避秦時乱、率妻子邑人来此絶境、不復出焉。遂与外人間隔。問今是何世。乃不知有漢、無論魏晋。此人一一為具言所聞、皆歎惋。余人各復延至其家、皆出酒食。停数日、辞去。此中人語云、「不足為外人道也。」
漁人を見て、乃ち大いに驚き、従りて来たる所を問ふ。具に之に答ふ。便ち要して家に還り、酒を設け、鶏を殺して食を作る。村中、此の人有るを聞き、咸来たりて問訊す。自ら云ふ、「先世秦時の乱を避け、妻子邑人を率ゐて此の絶境に来たり、復た出でず。遂に外人と間隔す」と。問ふ、「今は是れ何の世ぞ」と。乃ち漢有るを知らず、魏・晋に論無し。此の人一一為に具に聞く所を言ふに、皆歎惋す。余人各々復た延きて其の家に至り、皆酒食を出だす。停まること数日にして、辞去す。此の中の人語げて云はく、「外人の為に道ふに足らざるなり」と。
村人たちは漁師を見るとたいそう驚き、どこから来たのかと尋ねました。漁師が詳しく答えると、村人は彼を家へ招き、酒を用意し、鶏をさばいて食事を作ります。村に外から来た人がいると聞き、皆が事情を尋ねに来ました。村人たちは、「先祖が秦の時代の戦乱を避け、妻や子、同じ村の人々を連れてこの外界から隔絶した土地へ来て以来、再び外へ出ず、外の人々と交流しなくなった」と話します。そして今が何の時代なのかと尋ねました。驚いたことに、漢王朝があったことさえ知らず、まして魏や晋については言うまでもありません。漁師が外界で起きたことを一つ一つ詳しく話すと、村人たちは皆、驚き嘆きました。ほかの村人たちもそれぞれ自宅へ招き、酒や食事を出します。漁師は数日滞在してから別れを告げました。そのとき村人は、「この村のことは、外の人に話すほどのことではありません」と伝えました。
第四段落|目印をつけても再訪できない
「既出」から「後遂無問津者」まで
既出、得其船、便扶向路、処処誌之。及郡下、詣太守、説如此。太守即遣人随其往、尋向所誌、遂迷、不復得路。南陽劉子驥、高尚士也。聞之、欣然規往。未果、尋病終。後遂無問津者。
既に出で、其の船を得て、便ち向の路に扶り、処処に之を誌す。郡下に及び、太守に詣りて、説くこと此くの如し。太守即ち人を遣はして其れに随ひて往かしめ、向に誌しし所を尋ぬるも、遂に迷ひ、復た路を得ず。南陽の劉子驥は、高尚の士なり。之を聞き、欣然として往かんことを規る。未だ果たさず、尋いで病みて終はる。後遂に津を問ふ者無し。
漁師は村を出ると自分の船を見つけ、以前通った道に沿って帰りながら、あちこちに目印をつけました。郡の役所へ着くと太守のもとへ出向き、これまでの出来事を報告します。太守はすぐに人を派遣し、漁師について行かせました。以前つけた目印を探しましたが、結局は道に迷い、二度と桃花源へ通じる道を見つけられませんでした。南陽の劉子驥という高潔な人物も、この話を聞いて喜び、行こうと計画します。しかし実現しないまま、間もなく病気で亡くなりました。その後、桃花源への道を探そうとする者はいなくなりました。
主語を見失わないための整理
教科書による表記の違い
教科書や底本によって、旧字体・新字体、送り仮名、句読点、段落の切り方が異なります。学校の教科書や授業プリントの表記を優先してください。
陶淵明(陶潜)と「桃花源記」
陶淵明は東晋の詩人で、陶潜とも呼ばれます。「桃花源記」を読むときは、まず本文の出来事と漢文の語句を正確に押さえ、そのうえで、作者が戦乱や官僚社会とは異なる暮らしをどのように描いたのかを考えると、作品の解釈が深まります。
桃花源は、豪華な宮殿を備えた国ではありません。田畑や池、桑、竹があり、人々が働き、老人も子どもも穏やかに暮らす社会です。一方、外界では秦から漢、魏、晋へと王朝が移り変わっています。この対比と、桃花源へ意図的には戻れない結末を結びつけることが、主題を考える手掛かりになります。
桃花源記の要点
「桃花源記」は、東晋の詩人・陶淵明(陶潜)が描いた物語です。武陵の漁師が桃の林の奥で、外の社会から切り離された平和な村を発見します。村人たちは秦の乱を避けて移り住んだ先祖の子孫で、漢・魏・晋という王朝の存在さえ知りませんでした。
漁師は村を出た後、帰り道に目印をつけ、太守に報告します。しかし再び桃花源へ向かおうとしても、道を見失って到達できません。現実から隔絶された理想郷への憧れと、そこには二度と戻れないという神秘性が作品全体を貫いています。
登場人物と舞台
あらすじを4段階で確認
重要語句・句形まとめ
| 縁渓行 | 谷川に沿って進む。「縁」は「〜に沿う」です。 |
|---|---|
| 欲窮其林 | その林の果てを見極めようとする。「欲〜」は「〜しようとする・〜したい」です。 |
| 豁然開朗 | 急に広々と明るく開ける様子。「豁然」は急に開けるさまです。 |
| 阡陌交通 | 田畑のあぜ道が縦横に交わっている。「交通」は現代語の交通機関ではなく、道が交差することです。 |
| 悉如外人 | ことごとく外の世界の人々と同じようである。「悉」は「ことごとく・すべて」です。 |
| 便要還家 | そこで村人が漁師を家へ招いた。「具答之」から主語が村人へ変わります。「要」は「邀」と同じく、招くという意味です。 |
| 咸来問訊 | 皆がやって来て事情を尋ねた。「咸」は「皆」です。 |
| 妻子 | 妻と子ども。現代語の「妻だけ」という意味ではありません。 |
| 絶境 | 外の世界から隔絶された土地。「追い詰められた状態」という現代語の意味ではありません。 |
| 乃不知有漢 | なんと漢王朝の存在さえ知らなかった。「乃」は、ここでは意外さを表します。 |
| 無論魏晋 | まして魏や晋は言うまでもない。ここでは「まして魏・晋を知らない」の意味です。 |
| 不足為外人道也 | 外の人に話すほどのことではない。「不足〜」は「〜するほどの価値はない」です。 |
| 処処志之 | あちこちに目印をつけた。「志」は名詞ではなく、目印をつけるという動詞です。 |
| 詣太守 | 太守のもとへ出向く。「詣」は、目上の人や重要な場所へ出向くことです。 |
| 尋病終 | 間もなく病気になって亡くなった。「尋」はここでは「間もなく」。直前の「尋向所誌」の「尋(探す)」とは意味が異なります。 |
| 具答之 | 漁師が村人の問いに詳しく答えた。「具」は「詳しく」、「之」は村人の問い・村人を受けます。 |
| 皆歎惋 | 村人たちが皆、外界の出来事を聞いて驚き嘆いた。主語は漁師ではなく村人です。 |
| 扶向路 | 以前通った道に沿って進む。「扶」は沿う、「向」は以前・先ほどです。 |
| 規往 | 行こうと計画する。「規」は、計画する・はかるという意味です。 |
| 無問津者 | 「津」は渡し場。「問津」は道を尋ねることで、ここでは桃花源を探そうとする者がいなくなったという意味です。 |
「桃源郷」が表すもの
桃花源では、土地が豊かで、人々は自ら働き、老人も子どもも穏やかに暮らしています。王朝の交代や戦乱とは無縁で、外の社会の権力や争いから切り離された世界です。
記述問題で問われやすいポイント
| 漁師が桃の林を進んだ理由 | 桃だけが数百歩にわたって続く美しい林を不思議に思い、その林の果てを見極めようとしたためです。 |
|---|---|
| 桃花源が平和だと分かる描写 | 良田・美池・桑・竹があり、道が整い、老人も子どもも穏やかに楽しんでいる描写から分かります。 |
| 村人が漢・魏・晋を知らない理由 | 先祖が秦の乱を避けて桃花源へ移住して以来、外へ出ず、外界との交流を断っていたためです。 |
| 村人が外人へ話すなと求めた理由 | 外界の人々に村の存在を知られず、争いのない平穏な暮らしを守りたいと考えたためだと読めます。 |
| 漁師が再訪できなかった意味 | 桃花源が、目印や地図によって自由に到達できる現実の場所ではなく、偶然にだけ開かれる神秘的な理想郷であることを示します。 |
| 作品全体の主題 | 戦乱や権力争いのある現実社会と、自然の中で人々が平和に暮らす理想郷を対比し、穏やかな生活への憧れを描いています。 |
桃花源記のテスト問題を解く|10問チェック
人物・あらすじ、重要語句、現代語訳、作品の主題を、全20問のうち10問ずつ確認します。最初の10問を解き終えたら、「別の10問を解く」で追加問題へ進めます。
人物・あらすじ・重要語句・現代語訳から出題します。下の全20問では、答えと解説を一問ずつ開いて復習できます。
桃花源記の予想問題・解説 全20問
定期テストで問われやすい人物・あらすじ・重要語句・現代語訳・作品の主題を、全20問にまとめました。まずは10問チェックに挑戦し、間違えた問題や復習したい問題は、下の一覧から答えと解説を開いて確認しましょう。
人物・設定 Q1. 物語の冒頭で、武陵の人は何を仕事にしていましたか。
- 魚を捕ること
- 田畑を耕すこと
- 役人として働くこと
- 薬草を採ること
解説:本文の「武陵人捕魚為業」は、「武陵の人、魚を捕らふるを業と為す」と読み、魚を捕ることを仕事にしていたという意味です。
ここを覚える:「為業」は「仕事とする」です。
あらすじ Q2. 漁師が桃の林に出会う前、「忘路之遠近」とあるのはどのような状態ですか。
- 帰り道を意図的に消した
- どれほど進んだか分からなくなった
- 村人に道を尋ね続けた
- 船を失って歩いていた
解説:「路の遠近を忘る」は、川に沿って進むうちに、どれほど遠くまで来たか分からなくなったという意味です。
ここを覚える:意図せず日常世界から離れていく導入です。
現代語訳 Q3. 「漁人甚異之」の意味として最も適切なものはどれですか。
- 漁師は桃の木を切り倒した
- 漁師はその場所を以前から知っていた
- 漁師はその光景をたいそう不思議に思った
- 漁師は急いで家へ帰ろうとした
解説:「異」はここでは意動用法で、「不思議に思う」という意味です。「之」は、桃だけが続く美しい林の様子を指します。
ここを覚える:「異之」=「之を異しむ」です。
重要語句 Q4. 「欲窮其林」の意味として最も適切なものはどれですか。
- その林で暮らしたいと思った
- その林を焼き払おうとした
- その林の木を数えようとした
- その林の果てを見極めようとした
解説:「窮」は、行けるところまで行って果てを見極めることです。「欲」は「〜しようとする・〜したい」を表します。
ここを覚える:桃の林への好奇心が、桃花源の発見につながります。
情景 Q5. 「豁然開朗」は、どのような様子を表しますか。
- 急に広々と明るく開ける様子
- 花びらが激しく散る様子
- 村人が大声で騒ぐ様子
- 日が暮れて暗くなる様子
解説:狭い山の穴を抜けて数十歩進むと、突然、広く明るい空間が現れます。それを「豁然開朗」と表現しています。
ここを覚える:桃花源が別世界であることを印象づける表現です。
語句 Q6. 「阡陌交通」の「交通」は、本文ではどのような意味ですか。
- 人々が互いに手紙を送ること
- 田畑のあぜ道が縦横に交わること
- 馬車や船が頻繁に行き来すること
- 外の国と貿易すること
解説:「阡陌」は田畑のあぜ道です。ここでの「交通」は、道が縦横に交差していることを表し、現代語の交通機関とは異なります。
ここを覚える:古今異義語として問われやすい語です。
人物・生活 Q7. 「黄髪垂髫、並怡然自楽」が表しているものはどれですか。
- 兵士たちが戦いに備える様子
- 若者だけが農作業をする様子
- 老人も子どもも穏やかに暮らす様子
- 村人が漁師を警戒して隠れる様子
解説:「黄髪」は老人、「垂髫」は子どもです。あらゆる世代がゆったりと楽しんでいる様子から、桃花源の平和さが分かります。
ここを覚える:桃花源が理想郷であることを示す代表的な描写です。
あらすじ Q8. 桃花源の人々が漁師を見て「乃大驚」となった主な理由は何ですか。
- 漁師が武器を持っていたから
- 漁師が王の使者だったから
- 漁師が村の食料を奪ったから
- 長く外界と隔絶し、外から来た人が珍しかったから
解説:桃花源の人々は、先祖の移住以来、外界との交流を断っていました。そのため、突然現れた外の人である漁師に非常に驚きました。
ここを覚える:驚きは、桃花源と外界の隔絶を示しています。
背景 Q9. 桃花源の人々の先祖は、なぜこの土地へ移住したのですか。
- 秦の時代の戦乱を避けるため
- 豊かな鉱山を探すため
- 皇帝の命令を受けたため
- 新しい都を建設するため
解説:「先世避秦時乱」とあり、先祖は秦の時代の戦乱を避けて、妻子や村人を率いてこの隔絶された土地へ来ました。
ここを覚える:戦乱のある外界と、平和な桃花源の対比につながります。
重要語句 Q10. 「率妻子邑人」の「妻子」の意味として正しいものはどれですか。
- 妻だけ
- 妻と子ども
- 子どもと兄弟
- 村の女性全員
解説:漢文での「妻子」は「妻と子ども」という意味です。「邑人」は同じ村の人々を指します。
ここを覚える:現代語との意味の違いに注意します。
現代語訳 Q11. 「乃不知有漢、無論魏晋」の意味として最も適切なものはどれですか。
- 漢のことは知っていたが、魏と晋を忘れていた
- 漢・魏・晋の順番を村人同士で議論した
- なんと漢さえ知らず、まして魏や晋は言うまでもなかった
- 漢よりも魏や晋を高く評価していた
解説:村人は秦の時代以来、外界と隔絶していたため、漢王朝の存在さえ知りませんでした。したがって、その後の魏・晋はなおさら知りません。
ここを覚える:「無論」はここでは「まして〜は言うまでもない」です。
内容理解 Q12. 外界の出来事を聞いた村人たちが「皆嘆惋」したのはなぜですか。
- 漁師がすぐ帰ると言ったから
- 村の食事が不足していたから
- 桃の花が散ってしまったから
- 秦以後の外界で起きた長い時代の変化を知ったから
解説:漁師から、秦以後の漢・魏・晋に至る外界の出来事を詳しく聞き、自分たちが知らなかった長い時代の変化を知って嘆きました。
ここを覚える:「為具言所聞」の主語は漁師、「皆嘆惋」の主語は村人たちです。
現代語訳 Q13. 「不足為外人道也」の意味として最も適切なものはどれですか。
- 外の人に話すほどのことではない
- 外の道は歩く価値がない
- 村人は外の言葉を話せない
- 漁師は道案内をする必要がない
解説:直訳は「外の人のために話すほどのことではない」です。村の存在を外界へ知らせないよう、漁師に求める言葉です。
ここを覚える:桃花源の平穏を外界から守ろうとする意図が読み取れます。
語句 Q14. 村を出た漁師が「処処志之」としたのは、何をしたということですか。
- 各地で物語を書いた
- あちこちに目印をつけた
- 村人の名前を記録した
- 桃の木を植えた
解説:「志」はここでは動詞で、「目印をつける」という意味です。漁師は再び来られるよう、帰り道のあちこちに目印を残しました。
ここを覚える:「志」は「こころざし」ではありません。
あらすじ Q15. 太守が人を派遣して桃花源を探させた結果、どうなりましたか。
- 村人に追い返された
- 桃花源を発見して地図を作った
- 目印を探したが道に迷い、到達できなかった
- 劉子驥が先に村へ到着した
解説:漁師が以前つけた目印を探しましたが、結局道に迷い、桃花源へ通じる道を再び見つけることはできませんでした。
ここを覚える:人の力で計画的に再訪できないことが、桃花源の神秘性を強めます。
人物 Q16. 南陽の劉子驥について、本文の説明として正しいものはどれですか。
- 桃花源から出てきた村人
- 漁師を処罰した太守
- 秦の時代に移住した人物
- 桃花源へ行こうとした高尚な人物
解説:本文では「南陽劉子驥、高尚士也」と説明されます。話を聞いて喜んで訪問を計画しますが、実現しないまま病死します。
ここを覚える:「高尚士」は、俗世を離れた気高い人物という意味です。
結末 Q17. 「後遂無問津者」は、どのような結末を表しますか。
- その後、桃花源を探そうとする者はいなくなった
- その後、多くの人が渡し場に集まった
- その後、村人が外界へ移住した
- その後、太守が桃花源を支配した
解説:「問津」は渡し場を尋ねることから、道を尋ねて桃花源を探すことを表します。その後、桃花源を探す者はいなくなりました。
ここを覚える:物語を静かに閉じ、理想郷を再び到達できない場所にします。
主題 Q18. 桃花源が理想郷として描かれている理由として、最も適切なものはどれですか。
- 巨大な宮殿と軍隊があるから
- 争いから離れ、人々が穏やかに自給的な生活をしているから
- 誰でも自由に訪問できる観光地だから
- 外界より進んだ機械があるから
解説:桃花源には豊かな田畑があり、人々は働きながら、老人も子どもも穏やかに暮らしています。外界の戦乱や権力争いから切り離された社会です。
ここを覚える:豪華さではなく、平和で素朴な暮らしが理想として描かれます。
表現 Q19. 桃花源と外界の対比として最も適切なものはどれですか。
- 桃花源は都会で、外界は農村である
- 桃花源は冬で、外界は夏である
- 桃花源は平穏で、外界は王朝交代や戦乱を経験している
- 桃花源は貧しく、外界は争いのない社会である
解説:村人が漢・魏・晋を知らないことから、桃花源が王朝交代や戦乱の続く外界と長く隔絶していたことが分かります。
ここを覚える:作品の主題を考えるうえで中心となる対比です。
作品理解 Q20. 漁師が目印をつけたのに再訪できなかったことは、主に何を示していますか。
- 漁師が目印をつけ忘れたこと
- 太守が捜索を中止させたこと
- 村人が別の土地へ移住したこと
- 桃花源が現実の地図では捉えられない神秘的な理想郷であること
解説:具体的な目印があっても道を再発見できないことで、桃花源は誰もが計画的に到達できる現実の場所ではないと示されます。
ここを覚える:「偶然には出会えるが、意図しては戻れない」ことが重要です。
漢文の定期テスト対策から、評定アップへ
漢文の定期テストで点数を積み重ねることは、評定平均を上げることにもつながります。総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている人は、ふだんの古典・漢文のテスト対策も大切にしていきましょう。
「今の評定で大丈夫か」「志望理由書や面接とあわせて何から進めればよいか」を相談したい場合は、無料相談を利用できます。
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「桃花源記」の流れが見えてきたら、漢文句形や「漁父辞」「史記」など、ほかの定期テスト対策も確認しましょう。
※本文の旧字体・新字体、送り仮名、訓読、段落の切り方は教科書によって異なる場合があります。公開されている授業研究・学習指導案も照合していますが、定期テストでは学校の教科書と授業プリントの表記を優先してください。